作家・壁井ユカコによる同名小説を、優希美青×井上祐貴のW“ユウキ”主演で映画化した『NO CALL NO LIFE』(3月5日全国公開)。カンヌ国際映画祭に日本人最年少で出品を果たした井樫彩監督がメガフォンを取った本作は、二人の10代の男女が織りなす、切なくて痛いラブストーリーだ。
壮絶な人生を歩みながらも、同じ高校に通う有海(優希)との出会いを通して変化していく春川を演じたのが、特撮テレビドラマ『ウルトラマンタイガ』で一躍知名度を上げた井上祐貴。頭髪を人生初のオレンジ色にするなど、役作りに心を砕いた井上に『NO CALL NO LIFE』撮影時のエピソードや青春時代の思い出を聞いた。
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井上:お話をいただいたときは、さすがにかしこまってしまいました。自分に果たしてそんな大役が務まるのだろうかと……。でも“この役を井上で”と思っていただけた以上、その期待に応えたい!という気持ちが日に日に強くなりました。プレッシャーからくるマイナス思考を吹き飛ばして、やってやるぞ!と思いました。
――撮影現場では“ユウキ”同士、呼び名で混乱したことはありませんでしたか?
井上:そう思いますよね!? でも現場では基本的に役名で呼ばれていたので、その間違いはありませんでした。それに優希さんは苗字、僕は下の名前ですから、イントネーションが違うので、もし呼ばれたとしてもそれで判断できたと思います(笑)。
――役作りで髪の毛もオレンジ色にイメージチェンジされましたね。
井上:オレンジ色に染めるのも、ブリーチしたのも人生初です。鏡を見たときに新鮮で、オレンジ色の髪の毛も結構お気に入りになりました。ただ触り心地はキッシキシでしたが……。染める前は似合うのか似合わないのか、どちらに転ぶのかわかりませんでした。でもいざやってみたら、似合っていると言っていただけることが多くて嬉しかったです。新たな自分に出会えたような気がしましたし、テンションも上がりました。
――頭髪だけでなく、すね毛も染めたのだとか…?
井上:そこはこだわりました。春川には黒のイメージがなくて、透明感も出したかったので初めてすね毛の色を抜きましたが、かなり痛かったです。染めるのにかかった時間は15分くらいでしたが、とにかく痛い! 普段だったら絶対に経験しないことなので、いい思い出です。染めているときは楽しかったです。
――演じた春川との共通点はありますか?
井上:共通点は、とりあえず何でも一人で解決しようとするところです。春川は悲しい生い立ちがゆえに、自分一人で考えながら生きてきたところがあります。僕も基本的に、先ずは一人でやってみようと考えてしまうタイプです。誰かに相談せずに、自分一人で調べたり考えたりします。そこが共通点かなと。ただ、似ているのはそこだけであとはまったく違います。春川の置かれた悲しく壮絶な環境は、演じる上でたくさん想像はしましたが、理解できるまでには時間がかかりました。
井上:高校時代は、帰宅途中に数人の友人たちと“男気ジャンケン”にハマっていました。コンビニで一人一個商品を選び、ジャンケンをする。勝った人が全部支払うわけですが、勝った人は喜ばないといけないというルールです。勝たない方が当然いいのですが、僕の勝率は高かったです。ルールとして勝ったら喜ばないといけないわけで、非常に複雑な気分でした(笑)。
――学生時代の青春といえば?
井上:僕はフットサルに熱中していて、社会人クラブに所属していました。球技が好きで、サッカーは小2から、フットサルは中2から大学までやっていました。モテていたか? それはどうでしょうか……。例えばバレンタインデーとかに、チョコを大量にもらいました!なんてエピソードは全くなくて……。友チョコをいくつかもらったくらいしかありません(笑)。
――ご友人とはお仕事の話をされたりするんですか?
井上:友人たちと仕事について話すことはほとんどなくて、集まったとしても学生時代の思い出話ばかり。でも僕は不思議と相談を受けることが多いです。何かを答えられるわけではないけれど、相手が愚痴を言ってきたら、聞き役に徹します。アドバイスするというよりも、共感して相槌を打つ程度です。相手も愚痴をこぼしたいだけだろうと思うので、うんうんと聞いています。
井上:僕にとって『ウルトラマンタイガ』は、俳優としての仕事のスタートであり、上京して最初のお仕事でもありました。『ウルトラマンタイガ』があったからこそ、今の僕がいる。俳優としての基礎、撮影のイロハを教わりました。今も本当に感謝しています。舞台挨拶やイベントでファンの皆さんから役名で呼ばれたりすることがあって、そんなときはやっていて良かったと思うし、ファンの皆さんに楽しんでいただけているという喜びにも包まれます。そして皆さんのそういう反応から、僕自身も喜びや元気をもらうことができるんです。
――2021年に挑戦したいことはありますか?
井上:今年挑戦してみたいのは、ステイホーム期間中に動画を見ることにハマったDIYですね。モノ作りが好きみたいで、自粛期間中は気づいたらDIYの動画ばかりを見ていました。ちょうどテーブルが欲しいと思っているので、作り方や材料などを目下チェック中です。今住んでいる自宅のリビング用に大きなテーブルを作りたい。作るなら、自分ならではのオリジナルなテーブルにしたいですね。
(文・撮影=石井隼人/ヘアメイク:天野誠吾、スタイリスト:西脇智代)
公開表記:2021年3月5日(金)テアトル新宿ほか全国公開
配給:アークエンタテインメント
Ⓒ2021 映画「NO CALL NO LIFE」製作委員会
壮絶な人生を歩みながらも、同じ高校に通う有海(優希)との出会いを通して変化していく春川を演じたのが、特撮テレビドラマ『ウルトラマンタイガ』で一躍知名度を上げた井上祐貴。頭髪を人生初のオレンジ色にするなど、役作りに心を砕いた井上に『NO CALL NO LIFE』撮影時のエピソードや青春時代の思い出を聞いた。
【関連記事】井上祐貴が冷蔵庫にも冷凍庫にもストックしている好きな食べ物は?
役作りで“人生初” 「新たな自分に出会えた」
――ホリプロ60周年記念作品での主演です。抜擢の心境はいかがですか?井上:お話をいただいたときは、さすがにかしこまってしまいました。自分に果たしてそんな大役が務まるのだろうかと……。でも“この役を井上で”と思っていただけた以上、その期待に応えたい!という気持ちが日に日に強くなりました。プレッシャーからくるマイナス思考を吹き飛ばして、やってやるぞ!と思いました。
――撮影現場では“ユウキ”同士、呼び名で混乱したことはありませんでしたか?
井上:そう思いますよね!? でも現場では基本的に役名で呼ばれていたので、その間違いはありませんでした。それに優希さんは苗字、僕は下の名前ですから、イントネーションが違うので、もし呼ばれたとしてもそれで判断できたと思います(笑)。
――役作りで髪の毛もオレンジ色にイメージチェンジされましたね。
井上:オレンジ色に染めるのも、ブリーチしたのも人生初です。鏡を見たときに新鮮で、オレンジ色の髪の毛も結構お気に入りになりました。ただ触り心地はキッシキシでしたが……。染める前は似合うのか似合わないのか、どちらに転ぶのかわかりませんでした。でもいざやってみたら、似合っていると言っていただけることが多くて嬉しかったです。新たな自分に出会えたような気がしましたし、テンションも上がりました。
――頭髪だけでなく、すね毛も染めたのだとか…?
井上:そこはこだわりました。春川には黒のイメージがなくて、透明感も出したかったので初めてすね毛の色を抜きましたが、かなり痛かったです。染めるのにかかった時間は15分くらいでしたが、とにかく痛い! 普段だったら絶対に経験しないことなので、いい思い出です。染めているときは楽しかったです。
――演じた春川との共通点はありますか?
井上:共通点は、とりあえず何でも一人で解決しようとするところです。春川は悲しい生い立ちがゆえに、自分一人で考えながら生きてきたところがあります。僕も基本的に、先ずは一人でやってみようと考えてしまうタイプです。誰かに相談せずに、自分一人で調べたり考えたりします。そこが共通点かなと。ただ、似ているのはそこだけであとはまったく違います。春川の置かれた悲しく壮絶な環境は、演じる上でたくさん想像はしましたが、理解できるまでには時間がかかりました。
学生時代の「非常に複雑な」思い出
――高校時代の思い出はありますか?井上:高校時代は、帰宅途中に数人の友人たちと“男気ジャンケン”にハマっていました。コンビニで一人一個商品を選び、ジャンケンをする。勝った人が全部支払うわけですが、勝った人は喜ばないといけないというルールです。勝たない方が当然いいのですが、僕の勝率は高かったです。ルールとして勝ったら喜ばないといけないわけで、非常に複雑な気分でした(笑)。
――学生時代の青春といえば?
井上:僕はフットサルに熱中していて、社会人クラブに所属していました。球技が好きで、サッカーは小2から、フットサルは中2から大学までやっていました。モテていたか? それはどうでしょうか……。例えばバレンタインデーとかに、チョコを大量にもらいました!なんてエピソードは全くなくて……。友チョコをいくつかもらったくらいしかありません(笑)。
――ご友人とはお仕事の話をされたりするんですか?
井上:友人たちと仕事について話すことはほとんどなくて、集まったとしても学生時代の思い出話ばかり。でも僕は不思議と相談を受けることが多いです。何かを答えられるわけではないけれど、相手が愚痴を言ってきたら、聞き役に徹します。アドバイスするというよりも、共感して相槌を打つ程度です。相手も愚痴をこぼしたいだけだろうと思うので、うんうんと聞いています。
井上祐貴が今、ハマっていること
――井上祐貴さんと言えば『ウルトラマンタイガ』で一躍知名度をUPされましたね。井上:僕にとって『ウルトラマンタイガ』は、俳優としての仕事のスタートであり、上京して最初のお仕事でもありました。『ウルトラマンタイガ』があったからこそ、今の僕がいる。俳優としての基礎、撮影のイロハを教わりました。今も本当に感謝しています。舞台挨拶やイベントでファンの皆さんから役名で呼ばれたりすることがあって、そんなときはやっていて良かったと思うし、ファンの皆さんに楽しんでいただけているという喜びにも包まれます。そして皆さんのそういう反応から、僕自身も喜びや元気をもらうことができるんです。
写真フォルダ見てたら!
— 井上祐貴 (@inoue__yuki) April 5, 2020
最初の方よくこうやってタイガにブツブツ言われてたな〜
こういう写真見て僕もタイガに元気もらいました#ウルトラマンタイガ pic.twitter.com/lwiztAAxZ9
井上:今年挑戦してみたいのは、ステイホーム期間中に動画を見ることにハマったDIYですね。モノ作りが好きみたいで、自粛期間中は気づいたらDIYの動画ばかりを見ていました。ちょうどテーブルが欲しいと思っているので、作り方や材料などを目下チェック中です。今住んでいる自宅のリビング用に大きなテーブルを作りたい。作るなら、自分ならではのオリジナルなテーブルにしたいですね。
(文・撮影=石井隼人/ヘアメイク:天野誠吾、スタイリスト:西脇智代)
映画『NO CALL NO LIFE』作品情報
映画『NO CALL NO LIFE』90秒 ロング予告
配給:アークエンタテインメント
Ⓒ2021 映画「NO CALL NO LIFE」製作委員会
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