1組の「レジェンド・ミュージシャン」をテーマに音楽談義を繰り広げる、J-WAVEで放送中の番組『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。2月20日(土)のオンエアでは、秦 基博を特集。お笑い芸人・おばたのお兄さんとラジオパーソナリティ・宮本絢子が、秦との出会い、楽曲の魅力、おすすめのナンバーを語り合った。
秦は今年メジャーデビュー15周年。“弾き語り”にフォーカスしたアルバム『evergreen2』を、3月17日にリリース予定。
おばた:大学に入る前ぐらいだから、秦さんが出てきてすぐぐらいじゃないですかね。従兄弟のお兄ちゃんがすごく歌が上手で、親戚の集まりがあったときに「カラオケ行こうぜ!」という流れになり、従兄弟のお兄ちゃんが『アイ』を歌ったんです。それで「これなんの曲!?」って訊いたら「秦 基博っていう人の曲だよ」って、それが出会いだったんですよ。
グローバー:(カラオケで知ったから)声は従兄弟のお兄ちゃんだったけど、いい曲だと感じたんですね。惹かれたのはメロディ、歌詞、どちらでしたか?
おばた:『アイ』に関してはメロディですね。「きれいなメロディ」と思いながら聴いていて「歌いたいな」「うまく歌えたら気持ちいいだろうな」と。
グローバー:オリジナルの歌声でこの曲を聴いたときはいかがでしたか?
おばた:それが秦さんの声を初めて聴いたときだったんですけど「なるほど、こんなきれいな曲をこんなきれいな声で歌えば、そりゃ心を掴むよな」と思って。そこから秦さんの曲が出たら聴いて、カラオケで歌うようになって、という感じですね。
宮本:私が見たときは無印のノートだったんですけれども、それを公開生放送の場に持ってきてくださったんですね。ちょっと見せていただいたら、歌詞やフレーズが殴り書きのような感じで書いてあって。目の前にたくさんのお客様がいて「どんなことが書いてあるんだろう?」ともちろん気になると思うので、ちょっと読み上げてしまったんです。そうしたら本気で照れてて「ちょっとやめてください」みたいな(笑)。あれはスマホより大事にしてると思う。なくなったらいちばん困るんじゃないかな。
グローバー:そのあと秦さんがどんどん大きくなっていく姿を見てどう感じてますか?
宮本:この20年間で音楽業界ってものすごく変わったじゃないですか。聴くものも、聴き方も、会社の発信の仕方も、本当に目まぐるしく変わるなか、アコギと声で歌い手として存在し続けるのは、サラッとやってのけてるように見えるけど、本当に大変なこと。そこにうまく合わせてずっと自分の軸を持てるっていうのはすごいなって思います。
おばた:まさしくそうで、変わらない強さというか、一本軸がスポンとある強さってすごく羨ましい。僕はどちらかというと時代に合わせて(活動している)というか、自分でそれはそれで強みなのかなと思ってるんですけど、秦さんのブレないところは表現者としてうらやましいです。
宮本は「いちばん好きなアルバム」として『All Time Best ハタモトヒロ』を挙げた。そこには個人的な想いがあるのだとか。
宮本:デビュー10周年のときの『All Time Best』で、20代半ばから30代に入って、恋愛だったり、仕事だったり、出産だったり育児だったり、自分のライフステージもどんどん変化があったんですよね。秦さんの曲はずっとライフステージの節目節目にあったから、曲を聴くといろんな思いが、その時の自分とか自分がどうあったかみたいなことが思い起こされるっていう。音楽ってそういう力があるじゃないですか。それが詰まった『All Time Best』が好きですね。
おばた:「鋼と硝子」という表現は初めて聞いたんですが「本当にそうじゃん!」と思いました。
宮本:これを考えた当時のディレクターはすごいです。
おばた:確かに!
世代や性別を超えて人を魅了する秦のそんな歌声を堪能できる「最高に歌声がしみる曲」をグローバーがふたりに尋ねる。するとおばたは、自身がテレビ番組『THE カラオケ☆バトル』(テレビ東京系)で披露した『鱗』を挙げて、その魅力を語った。
おばた:高音の伸びとかがやっぱ難しいですけど、あれがまた秦さんの、それこそ鋼であったり硝子であったり、透明感があって力強さがあるっていう。それが『鱗』にはすごく感じるんです。
一報の宮本は「『朝が来る前に』がすごく好きなんですよ」と、その魅力をこう話す。
宮本:本当に繊細でハスキーな秦さんの声を全身で感じられるし、心をくすぐりながらサビへの部分が盛り上がってくる。このなんか切ない歌詞とこみ上げてくる感情みたいなのがぶつかってるサビの部分までのところもすごく好きです。
グローバー:サビへ上がっていく独特のスロープは、秦さんの曲に共通するトレードマークかもしれませんね。
ここでおばたが自身の思い出と重ね合わせながら、「大好きな人に贈りたい」をテーマに秦の楽曲を3つピックアップした。
3位:『虹が消えた日』
おばた:お笑い芸人で全然売れてなくてアルバイトとかをしてたときに、上野のバーでお客さんが「歌って。好きな曲でいいから」って言われて、これを歌ったんです。「夢」っていう言葉がすごくたくさん出てきて「絶対売れてやるぞ」という気持ちになりました。なおかつ好きなメロディでもあるので選びました。
2位:『鱗』
おばた:たぶん、特に若い子とかは『ひまわりの約束』から秦 基博さんを好きになった方がすごく多いと思うんです。で、次にたどり着くのが『鱗』だと思うんですよ。歌が好きな男性でキーが出て歌える人は、高音が出たときにすっごく気持ちいいんですよ。だから僕、十八番はこれかも知れないですね。伸びやかに歌えたときはもう気持ちいいですよ。「俺、マジで小栗 旬になったのかな」と思います。
グローバー:「誰にでもなれる」くらい気持ちいいということですね(笑)。
おばた:そうです、そうです。秦さんの最高の曲を歌いながら、僕の中の最高地点の小栗 旬にたどり着ける。
グローバー:複雑な説明ですけど、なんか伝わってきますね。
1位:『ひまわりの約束』
おばた:「なんでもない日」よりも「失敗しちゃった日」こそふたりで共有して、それをまたいい思い出にしよう、というような歌詞がすごく素敵。
宮本:わかります。「ガラクタ」という言葉が「宝物」って自動的に変換されちゃう、それぐらいインパクトのある素敵なフレーズですよね。
おばた:僕、メンタルトレーナーの資格を持ってるんです。この歌詞が、ネガティブな人にアドバイスするときにすごく大事な部分を担ってるんです。メンタルトレーニング=ポジティブシンキングなので、ポジティブに変換させるところをいろいろな人に届けたいですね。
翌週、第二弾のオンエアでも、秦 基博の魅力を掘り下げた。radikoで2021年3月6日28時59分まで再生できる。
【radikoで聴く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20210227170000
J-WAVE『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』では、ゲストを迎え、1組の「レジェンド・ミュージシャン」をテーマに音楽談義を展開。来週も秦 基博を特集する。放送時間は土曜の17時から。
秦は今年メジャーデビュー15周年。“弾き語り”にフォーカスしたアルバム『evergreen2』を、3月17日にリリース予定。
心を掴まれた『アイ』のメロディ
おばたはテレビやSNSで秦の歌を披露したことがある「歌うま芸人」。秦の楽曲との出会いは14年ほど前にさかのぼるという。おばた:大学に入る前ぐらいだから、秦さんが出てきてすぐぐらいじゃないですかね。従兄弟のお兄ちゃんがすごく歌が上手で、親戚の集まりがあったときに「カラオケ行こうぜ!」という流れになり、従兄弟のお兄ちゃんが『アイ』を歌ったんです。それで「これなんの曲!?」って訊いたら「秦 基博っていう人の曲だよ」って、それが出会いだったんですよ。
秦 基博 - 「アイ」 Music Video
おばた:『アイ』に関してはメロディですね。「きれいなメロディ」と思いながら聴いていて「歌いたいな」「うまく歌えたら気持ちいいだろうな」と。
グローバー:オリジナルの歌声でこの曲を聴いたときはいかがでしたか?
おばた:それが秦さんの声を初めて聴いたときだったんですけど「なるほど、こんなきれいな曲をこんなきれいな声で歌えば、そりゃ心を掴むよな」と思って。そこから秦さんの曲が出たら聴いて、カラオケで歌うようになって、という感じですね。
「変わらない強さ」がある
宮本は、デビュー作『シンクロ』のプロモーションCDを聴いて以来、幾度も秦と仕事の場で一緒になってきた。そのなかでも印象に残っているのは、彼が普段使っている歌詞を書くノートを見たときだったそうだ。秦 基博 - 「シンクロ」 Music Video
グローバー:そのあと秦さんがどんどん大きくなっていく姿を見てどう感じてますか?
宮本:この20年間で音楽業界ってものすごく変わったじゃないですか。聴くものも、聴き方も、会社の発信の仕方も、本当に目まぐるしく変わるなか、アコギと声で歌い手として存在し続けるのは、サラッとやってのけてるように見えるけど、本当に大変なこと。そこにうまく合わせてずっと自分の軸を持てるっていうのはすごいなって思います。
おばた:まさしくそうで、変わらない強さというか、一本軸がスポンとある強さってすごく羨ましい。僕はどちらかというと時代に合わせて(活動している)というか、自分でそれはそれで強みなのかなと思ってるんですけど、秦さんのブレないところは表現者としてうらやましいです。
宮本は「いちばん好きなアルバム」として『All Time Best ハタモトヒロ』を挙げた。そこには個人的な想いがあるのだとか。
秦 基博『All Time Best ハタモトヒロ』SPOT映像
「鋼と硝子でできた声」を存分に楽しめる楽曲は
デビュー当時の秦には「鋼と硝子でできた声」というキャッチコピーがつけられていた。そんな秦の声の魅力をふたりが改めて語り合う。おばた:「鋼と硝子」という表現は初めて聞いたんですが「本当にそうじゃん!」と思いました。
宮本:これを考えた当時のディレクターはすごいです。
おばた:確かに!
世代や性別を超えて人を魅了する秦のそんな歌声を堪能できる「最高に歌声がしみる曲」をグローバーがふたりに尋ねる。するとおばたは、自身がテレビ番組『THE カラオケ☆バトル』(テレビ東京系)で披露した『鱗』を挙げて、その魅力を語った。
秦 基博 - 「鱗(うろこ)」 Music Video
一報の宮本は「『朝が来る前に』がすごく好きなんですよ」と、その魅力をこう話す。
秦 基博 - 「朝が来る前に」 Music Video
グローバー:サビへ上がっていく独特のスロープは、秦さんの曲に共通するトレードマークかもしれませんね。
大好きな人に贈りたい秦 基博ナンバーTOP3!
ここでおばたが自身の思い出と重ね合わせながら、「大好きな人に贈りたい」をテーマに秦の楽曲を3つピックアップした。
3位:『虹が消えた日』
秦 基博 - 「虹が消えた日」 Music Video
2位:『鱗』
おばた:たぶん、特に若い子とかは『ひまわりの約束』から秦 基博さんを好きになった方がすごく多いと思うんです。で、次にたどり着くのが『鱗』だと思うんですよ。歌が好きな男性でキーが出て歌える人は、高音が出たときにすっごく気持ちいいんですよ。だから僕、十八番はこれかも知れないですね。伸びやかに歌えたときはもう気持ちいいですよ。「俺、マジで小栗 旬になったのかな」と思います。
グローバー:「誰にでもなれる」くらい気持ちいいということですね(笑)。
おばた:そうです、そうです。秦さんの最高の曲を歌いながら、僕の中の最高地点の小栗 旬にたどり着ける。
グローバー:複雑な説明ですけど、なんか伝わってきますね。
1位:『ひまわりの約束』
秦 基博 - 「ひまわりの約束」 Music Video
宮本:わかります。「ガラクタ」という言葉が「宝物」って自動的に変換されちゃう、それぐらいインパクトのある素敵なフレーズですよね。
おばた:僕、メンタルトレーナーの資格を持ってるんです。この歌詞が、ネガティブな人にアドバイスするときにすごく大事な部分を担ってるんです。メンタルトレーニング=ポジティブシンキングなので、ポジティブに変換させるところをいろいろな人に届けたいですね。
翌週、第二弾のオンエアでも、秦 基博の魅力を掘り下げた。radikoで2021年3月6日28時59分まで再生できる。
【radikoで聴く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20210227170000
J-WAVE『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』では、ゲストを迎え、1組の「レジェンド・ミュージシャン」をテーマに音楽談義を展開。来週も秦 基博を特集する。放送時間は土曜の17時から。
番組情報
- MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY
-
毎週土曜17:00-17:54