推しを愛でると「やる気スイッチ」が入る理由とは? 心理カウンセラーが解説

オンタイムのパフォーマンスアップにつながるヒントを処方する、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「SAWAI SEIYAKU SOUND CLINIC」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)。2月の月曜日は、心理カウンセラーで自己嫌悪セラピストの大塚統子さんがマンスリーコンサルタントとして登場。

バレンタインデーを迎える2月ということで、恋する気持ちを活用した仕事の「やる気」を引き出すテクニックについて解説してもらった。ここで紹介するのは2月1日のオンエア。

愛すると「与えるモード」になり、ポジティブな気持ちになる

「恋する気持ち」は、実際の恋人や配偶者に向けたものでなくともかまわない。自分の気持ちがどういうモードになっているか、という問題なのだ。

大塚:よく「恋をするときれいになる」と言いますよね。恋愛をすると、まず相手に魅力を感じるかと思います。「やさしさがすばらしい」とか「誠実なところがすてき」とか、「ちょっとおっちょこちょいなところですらかわいい」とも思いませんか? このとき、私たちがしているのは、恋愛相手のいい面をたくさん見ることです。相手の魅力を感じて気分がよくなるし、気分がいいから自分の魅力も増し、やる気も湧くわけです。もう少し言うと、人は誰かを愛するときに、何かをしてあげたい、喜ばせたいと「与えるモード」になりやすいです。そうすると。自分の内側からエネルギーが湧き上がってきます。つまり、やる気も引き出されるわけです。その対象がペットや芸能人、二次元への愛情だったとしても同じです。愛するスイッチが入ると、やる気スイッチも入りやすくなると思います。
サッシャ:なるほど。実際の恋人とかじゃなくてもいいんですね。
増井:いいんですよ。何かしら愛すること、というのは人に何かを与えることですので、そういったモードになっている方がやる気が出てくる、いい循環に入れるというお話ですね。
サッシャ:ポジティブな面が見られるっていうね。
増井:そういうときの自分って確かにいい状態ですよね。

「いやな気持ち」は自分が生み出してしまっているかも?

愛するスイッチは、仕事で感じるストレスを軽減させるときにも使えるのだとか。

大塚:何がストレスになるかは人によって異なってくると思います。私たち心理カウンセラーが着目するのは感情の部分です。たとえば「仕事を辞めたい」というご相談をいただくときは、実は職場で感じる感情がいやで、そこから離れたいと思っていることがほとんどだといってもいいくらいです。「自分は迷惑ばかりかけている」とか、「イライラする自分がいやだ」とか「人と比べての劣等感がつらい」だとか。だから辞めたいと思うわけなので、その場所にいてどんな感情を感じるかがカギなんです。では、その感情を感じているのは誰かというと、自分なんですね。

「誰かのせいで辛い気分になっている」と感じてしまいがちだが、その感情を引き起こしているのは自分自身だと話す大塚さん。「自分が感じることなら、自分が変えていくことができます」とアドバイスした。

大塚:ここで登場してくるのが先ほどお話した「愛するスイッチ」なんですけど、たとえば誰かに対して感じる気持ちがいやだということであれば相手のいい部分を探すとか、逆に自分に対していやな気持ちが湧くというのであれば、自分を愛するために「愛するスイッチ」を入れてみる、という風にすると、少し見方が変わってくるかと思います。自分を愛するということは、自分を褒めてあげるということなんです。とても簡単なことでいいと思うんですね、皆さんが毎日しているような、今日仕事にいったとか笑顔で挨拶をしたとか、ゴミ出しをしたとか、そんなことでもいいから自分を褒めてあげるとやる気が湧いてくると思います。
サッシャ:自分を自分が褒めなかったら始まらない部分もありますよね。厳しくならないといけない部分もあるけど、まずは頑張っている自分をまず褒めることによって人にも優しくなれるというかね、ありますよね。
増井:何を自分がいやだと思っているのかを突き詰めて、それを愛してあげる。 サッシャ:あとは(いやだと思う)人との人間関係が続いていくわけだから、やっぱりいやな部分を見るよりもいい部分を見ることによって、その人のことを大好きになれなくても、こういう部分は好きだなっていうのを見つけていくのは重要ですよね。

大塚さんの情報は、公式サイト公式Twitterまで。

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「SAWAI SEIYAKU SOUND CLINIC」では、放送は月曜~木曜の10時54分頃から。
番組情報
STEP ONE
月・火・水・木曜
9:00-13:00

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