今年の箱根駅伝で駒澤大学を優勝に導いた、駒澤大学陸上競技部の大八木弘明監督に、モチベーションをアップの方法を訊いた。
この内容をお届けしたのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・中田花奈)のワンコーナー「SAWAI SEIYAKU SOUND CLINIC」。5月8日(月)のオンエア内容をテキストで紹介する。
大八木さんは大学生時代、箱根駅伝に3回出場。その後、大学時代の成績を評価され、ヤクルトの陸上競技部にてコーチ兼選手として実業団選手となる。1995年に母校である駒澤大学の陸上競技部コーチ就任の声がかかったそうだが、当時のチームはどんな様子だったのだろう?
大八木:1995年の駒澤大学は予選会でやっとクリアして、本戦に出られるようなチームでした。そこから、常にシードを取れるチームにしてほしいということで入ったんですけど、本当にひどいチームで。選手たちはタバコを吸っているわ、麻雀をやっているわ、「これが箱根駅伝に出るチームなのか?」という思いで見ていました。
この話に、乃木坂46の元メンバーで現在はプロ雀士でもある中田花奈は「麻雀は熱中してしまうので、たしかに陸上のことが疎かになりそうですよね」とコメント。
サッシャ:箱根駅伝で10位以内に入ると翌年シードがもらえるんですよね。箱根駅伝のこれ以上のモチベーション上昇を感じられなかったなか、どうやって常勝軍団になっていったのでしょうか?
大八木:チームに入ってすぐ、「やる気のない選手は辞めていい」と言いました。本気で優勝を争うチームにしたいから、そういう気持ちがないやつは辞めてくれと。みんなが同じ方向に向かっていくことが大事なので、私が最初に手がけたのは規則正しい生活をすることと、チームの目標をしっかり持たせるということでした。1年過ぎたらだんだん選手の目の色が変わり、やる気を出しているのを2年目で感じましたね。選手たちは何が一番足りないのか考えたとき、やっぱり「優勝」という二文字が浮かんだんです。優勝したときの嬉しさとか、勝ち取った喜びがあればこのチームはもう1回変わるだろうなと思ったので、箱根駅伝の復路の優勝という計画を立てたんですね。それで、ものの見事、全員区間2番となり、復路優勝を与えることができました。そうしたら選手たちが「俺たちでもできるんだ」とわかったので、それからは強いチーム、戦うチームに変わりましたね。
サッシャ:復路優勝というのは、箱根から東京に戻るので下り坂中心だと思うんです。なので、山登りが極端に強い人がいなくてもいいから、まずは復路からという判断だったんじゃないかなという気がします。そこで自信をつけて、今度は総合優勝にも向かっていけるってことだと思うんですよね。規則正しい生活は、毎日5時半に起きて朝練をし、7時に朝食。8時に寮を出て大学の授業を受けて、16時からは本練習。19時夕飯で、22時に消灯です。これを毎日やると。
中田:22時消灯って大学生だと大変ですよね。
サッシャ:優勝するという高い目標を持てたからみんながそれを実現できたし、みんなを同じ気持ちに導いた大八木さんの指導力は素晴らしいですね。
2023年1月より、大八木さんの半生を綴った書籍『必ずできる、もっとできる。 駒澤大学陸上競技部から世界へ羽ばたく 自分を変え、選手を変え、組織を変える』(青春出版社)が発売中。どのようにして駒澤大学陸上競技部を常勝軍団にしたのかが記された一冊となっている。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「SAWAI SEIYAKU SOUND CLINIC」では、オフィスでも自宅でも役立つ、オンタイムのパフォーマンスをアップする情報をお届け。放送は毎週月曜日から木曜日の10時55分ごろから。
この内容をお届けしたのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・中田花奈)のワンコーナー「SAWAI SEIYAKU SOUND CLINIC」。5月8日(月)のオンエア内容をテキストで紹介する。
「これが箱根駅伝に出るチームなのか?」最初は驚きだった
月曜日の「SAWAI SEIYAKU SOUND CLINIC」では、「やる気」を奮い立たせるメンタル術を紹介。5月のゲストは、今年の箱根駅伝で駒澤大学を優勝に導いた、駒澤大学陸上競技部の総監督・大八木弘明さんが登場する。大八木さんは大学生時代、箱根駅伝に3回出場。その後、大学時代の成績を評価され、ヤクルトの陸上競技部にてコーチ兼選手として実業団選手となる。1995年に母校である駒澤大学の陸上競技部コーチ就任の声がかかったそうだが、当時のチームはどんな様子だったのだろう?
大八木:1995年の駒澤大学は予選会でやっとクリアして、本戦に出られるようなチームでした。そこから、常にシードを取れるチームにしてほしいということで入ったんですけど、本当にひどいチームで。選手たちはタバコを吸っているわ、麻雀をやっているわ、「これが箱根駅伝に出るチームなのか?」という思いで見ていました。
この話に、乃木坂46の元メンバーで現在はプロ雀士でもある中田花奈は「麻雀は熱中してしまうので、たしかに陸上のことが疎かになりそうですよね」とコメント。
サッシャ:箱根駅伝で10位以内に入ると翌年シードがもらえるんですよね。箱根駅伝のこれ以上のモチベーション上昇を感じられなかったなか、どうやって常勝軍団になっていったのでしょうか?
「勝ち取った喜び」がチームは変わるはず
まず大八木さんが実践したのは、チームが目指す道筋を1つにすることだった。大八木:チームに入ってすぐ、「やる気のない選手は辞めていい」と言いました。本気で優勝を争うチームにしたいから、そういう気持ちがないやつは辞めてくれと。みんなが同じ方向に向かっていくことが大事なので、私が最初に手がけたのは規則正しい生活をすることと、チームの目標をしっかり持たせるということでした。1年過ぎたらだんだん選手の目の色が変わり、やる気を出しているのを2年目で感じましたね。選手たちは何が一番足りないのか考えたとき、やっぱり「優勝」という二文字が浮かんだんです。優勝したときの嬉しさとか、勝ち取った喜びがあればこのチームはもう1回変わるだろうなと思ったので、箱根駅伝の復路の優勝という計画を立てたんですね。それで、ものの見事、全員区間2番となり、復路優勝を与えることができました。そうしたら選手たちが「俺たちでもできるんだ」とわかったので、それからは強いチーム、戦うチームに変わりましたね。
サッシャ:復路優勝というのは、箱根から東京に戻るので下り坂中心だと思うんです。なので、山登りが極端に強い人がいなくてもいいから、まずは復路からという判断だったんじゃないかなという気がします。そこで自信をつけて、今度は総合優勝にも向かっていけるってことだと思うんですよね。規則正しい生活は、毎日5時半に起きて朝練をし、7時に朝食。8時に寮を出て大学の授業を受けて、16時からは本練習。19時夕飯で、22時に消灯です。これを毎日やると。
中田:22時消灯って大学生だと大変ですよね。
サッシャ:優勝するという高い目標を持てたからみんながそれを実現できたし、みんなを同じ気持ちに導いた大八木さんの指導力は素晴らしいですね。
2023年1月より、大八木さんの半生を綴った書籍『必ずできる、もっとできる。 駒澤大学陸上競技部から世界へ羽ばたく 自分を変え、選手を変え、組織を変える』(青春出版社)が発売中。どのようにして駒澤大学陸上競技部を常勝軍団にしたのかが記された一冊となっている。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「SAWAI SEIYAKU SOUND CLINIC」では、オフィスでも自宅でも役立つ、オンタイムのパフォーマンスをアップする情報をお届け。放送は毎週月曜日から木曜日の10時55分ごろから。
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2023年5月15日28時59分まで
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番組情報
- STEP ONE
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月・火・水・木曜9:00-13:00