J-WAVEで毎週月曜から木曜に放送中の番組『THE KINGS PLACE』。注目のアーティストが曜日ごとにナビゲーターを務める番組だ。
2021年1月から、コロナ禍を生きるバンドマン、ライブ関係者など、音楽に携わるすべての人の力を結集して全面リニューアルを行い、積極的に未来を模索していくアーティスト番組に生まれ変わった。
1月の木曜日はキュウソネコカミのヤマサキセイヤ(Vo./Gt.)が担当。1月7日(木)に放送された「KINGS MEETING ~BACK TO LIVE HOUSE~」のコーナーでは2020年を振り返り、逆境の中だからこそ芽生えた想いを語った。
ヤマサキ:2019年の「COUNTDOWN JAPAN」でカウントダウンアーティストを務めたわけですよ。それで「とんでもない1年になる!」「この10周年でいちばん金儲かるんちゃうか!?」くらいの勢いで始まったんですけど、いちばん儲からなかった(笑)。本当に誰にも会えない、何もできない1年になりました。「金を儲けてやるぞ!」は照れ隠しであって、本当は全国いろいろなファンのみんなに会いに行けるぞ、それで「おめでとう」を言ってもらえるぞという、すごく楽しい1年になるはずだったんですが、3月の時点ですべての公演がまさかのキャンセルですよ。62公演プラスでっかいところ2、3本ぐらい? 全部ぶっ飛んで、ポッカリと穴が開きましたね。
10周年を前に、メンバー間で「キュウソは10周年をとにかく走り切ろう」と鼓舞しあっていたそうだ。
ヤマサキ:2019年も120本くらいライブをして、本当に心身共に疲れていたんですね。その心身共に疲れていたのを見ないようにしてきたというか、「キュウソネコカミを止めちゃいけない」みたいな、キュウソネコカミという存在を世の中から忘れられたくないし、ずっと最前線を走っている状態をギリギリでもいいから(続けたい)みたいな。バンド名のごとくボロボロなギリギリな状態のほうがいいライブをできるんじゃないか、みたいな感じで突っ走ってきたんですけど、2020年の新型コロナでしっかり止まってしまいました。2019年まではずっと休みがほしいと言っていたんですよ。でも2020年に休みをバーンってもらったんですけど、求めていた休みのスタイルとは違っていたんですね。病みますよね(笑)! 今まで毎日ライブとかがあって、ファンのみんなと触れ合えたり、対バンと楽しくライブをして打ち上げをしたり、そのすべてが奪われたときに、本当にゼロになってしまったので、ほしかったはずの休みなんですけど、休みのせいで病みそうになるというね。そんな体験をしました。
しかし走り続けることを一度やめたからこそ、メンバーたちとじっくり対話をする時間が生まれたという。
ヤマサキ:見て見ぬふりをしていたメンバーの気持ちとか。ワンマンバンドではないので、それまでも5人で話をしてきたんですけど、それでもやっぱり話せていない部分とかもあったりしたので、そういう部分をこの休みでリモートでしっかりと話せたのは、デカい収穫になったかなと思います。
ヤマサキ:「決められたルールの中でぶちかます」というスタイルは、世の中がどうなろうとも変わらないかなと思ったので。もちろん緊急事態宣言で「絶対に家を出ないでください」と言われたら、そりゃライブはしないですけど、「ガイドラインに沿ってやってもいいよ」って言われたり「お客さん何人まで入れていいよ」、「今はお客さんを入れないでくださいね」と言われたり、そのときどきに対応してライブができたのは、けっこう強みになったのかなと思います。
2020年3月からは形態を変えながらライブを実施。その中で“封印”することになった楽曲があると告白する。
ヤマサキ:『DQNなりたい、40代で死にたい』という曲なんですけど、これはちゃんとみんなの上に乗っかったり、みんなで声を出せるようになったりしたときに解禁して、こんなにバカで騒げる曲なのにボロ泣きしながらやりたいな、みたいな(笑)。終わったあとにみんなでバカ騒ぎしてえなと思って、『DQN』を温めています。モッシュ・ダイブがなくなって離れちゃっているお客さんもいると思うので、そういう人たちにもう一回いろいろなバンドのライブを、機会があれば観に行ってやってほしいなと思いますね。今は本当にみんな必死で考えてライブなり活動なりをしているので、可能な範囲で応援というか、観に行ってあげてほしいなと思います。
2020年12月15、16日に新木場STUDIO COASTで実施したライブ「キュウキョネコカミ ~わるあがき2020~」では、声を出せない観客のために「臨棒(リンボウ)」という棒を開発した。
ヤマサキ:そのときどきに合わせてライブをしていくスタイルは変えないでいこうかなと思っております。今こうなって、無観客、有観客含めて勢いだけじゃどうにもならない気がしたんです。今までだったら、言い方は悪いですけど、適当というか勢いですごく楽しい、みたいになっていたんですけど、今のコロナ禍だと席が決められていて限られたルールの中なので、みんな同じ状態で観るんです。だから、ちょっとクサい言い方なんですけど、「最前からうしろまでバンドのライブを届けないといけない」みたいな想いになりました。より歌を練習したり、いろいろな意識の改革がありました。コロナ禍になったからこそ歌を届けたい、ライブを届けたいという気持ちがすごく強くなりました。この気持ちは完全に覚えたので、これからもどんどん強くなっていきたいと思います!
ヤマサキは「この曲をグシャグシャでやりたいと思って作ったので、今は動けない、声を出せない状態ですけど、この曲で半分ぐらい楽しんでもらえたら」と、キュウソネコカミ『3minutes』をオンエアした。
キュウソネコカミの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、毎週月曜から木曜の25時から。オフィシャルサイトはこちら。
2021年1月から、コロナ禍を生きるバンドマン、ライブ関係者など、音楽に携わるすべての人の力を結集して全面リニューアルを行い、積極的に未来を模索していくアーティスト番組に生まれ変わった。
1月の木曜日はキュウソネコカミのヤマサキセイヤ(Vo./Gt.)が担当。1月7日(木)に放送された「KINGS MEETING ~BACK TO LIVE HOUSE~」のコーナーでは2020年を振り返り、逆境の中だからこそ芽生えた想いを語った。
10周年だったのに…ポッカリと穴が開いた2020年
ヤマサキはキュウソネコカミ結成10周年だった2020年のアーティスト活動について「なんもできんかったよねえ」とコメント。不完全燃焼の1年だったようだ。ヤマサキ:2019年の「COUNTDOWN JAPAN」でカウントダウンアーティストを務めたわけですよ。それで「とんでもない1年になる!」「この10周年でいちばん金儲かるんちゃうか!?」くらいの勢いで始まったんですけど、いちばん儲からなかった(笑)。本当に誰にも会えない、何もできない1年になりました。「金を儲けてやるぞ!」は照れ隠しであって、本当は全国いろいろなファンのみんなに会いに行けるぞ、それで「おめでとう」を言ってもらえるぞという、すごく楽しい1年になるはずだったんですが、3月の時点ですべての公演がまさかのキャンセルですよ。62公演プラスでっかいところ2、3本ぐらい? 全部ぶっ飛んで、ポッカリと穴が開きましたね。
10周年を前に、メンバー間で「キュウソは10周年をとにかく走り切ろう」と鼓舞しあっていたそうだ。
ヤマサキ:2019年も120本くらいライブをして、本当に心身共に疲れていたんですね。その心身共に疲れていたのを見ないようにしてきたというか、「キュウソネコカミを止めちゃいけない」みたいな、キュウソネコカミという存在を世の中から忘れられたくないし、ずっと最前線を走っている状態をギリギリでもいいから(続けたい)みたいな。バンド名のごとくボロボロなギリギリな状態のほうがいいライブをできるんじゃないか、みたいな感じで突っ走ってきたんですけど、2020年の新型コロナでしっかり止まってしまいました。2019年まではずっと休みがほしいと言っていたんですよ。でも2020年に休みをバーンってもらったんですけど、求めていた休みのスタイルとは違っていたんですね。病みますよね(笑)! 今まで毎日ライブとかがあって、ファンのみんなと触れ合えたり、対バンと楽しくライブをして打ち上げをしたり、そのすべてが奪われたときに、本当にゼロになってしまったので、ほしかったはずの休みなんですけど、休みのせいで病みそうになるというね。そんな体験をしました。
しかし走り続けることを一度やめたからこそ、メンバーたちとじっくり対話をする時間が生まれたという。
ヤマサキ:見て見ぬふりをしていたメンバーの気持ちとか。ワンマンバンドではないので、それまでも5人で話をしてきたんですけど、それでもやっぱり話せていない部分とかもあったりしたので、そういう部分をこの休みでリモートでしっかりと話せたのは、デカい収穫になったかなと思います。
逆境の中だからこそ生まれた想い
コロナ禍で無観客配信ライブを実施したキュウソネコカミ。「自分で言うのもあれなんですけど、キュウソネコカミはけっこうやれますね。やれるほうだったなと思います」と振り返る。ヤマサキ:「決められたルールの中でぶちかます」というスタイルは、世の中がどうなろうとも変わらないかなと思ったので。もちろん緊急事態宣言で「絶対に家を出ないでください」と言われたら、そりゃライブはしないですけど、「ガイドラインに沿ってやってもいいよ」って言われたり「お客さん何人まで入れていいよ」、「今はお客さんを入れないでくださいね」と言われたり、そのときどきに対応してライブができたのは、けっこう強みになったのかなと思います。
2020年3月からは形態を変えながらライブを実施。その中で“封印”することになった楽曲があると告白する。
ヤマサキ:『DQNなりたい、40代で死にたい』という曲なんですけど、これはちゃんとみんなの上に乗っかったり、みんなで声を出せるようになったりしたときに解禁して、こんなにバカで騒げる曲なのにボロ泣きしながらやりたいな、みたいな(笑)。終わったあとにみんなでバカ騒ぎしてえなと思って、『DQN』を温めています。モッシュ・ダイブがなくなって離れちゃっているお客さんもいると思うので、そういう人たちにもう一回いろいろなバンドのライブを、機会があれば観に行ってやってほしいなと思いますね。今は本当にみんな必死で考えてライブなり活動なりをしているので、可能な範囲で応援というか、観に行ってあげてほしいなと思います。
2020年12月15、16日に新木場STUDIO COASTで実施したライブ「キュウキョネコカミ ~わるあがき2020~」では、声を出せない観客のために「臨棒(リンボウ)」という棒を開発した。
【キュウキョネコカミ〜わるあがき〜】
— キュウソネコカミ (@KYUSO_NEKOKAMI) November 23, 2020
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キュウソネコカミ公式Twitterより
ヤマサキは「この曲をグシャグシャでやりたいと思って作ったので、今は動けない、声を出せない状態ですけど、この曲で半分ぐらい楽しんでもらえたら」と、キュウソネコカミ『3minutes』をオンエアした。
キュウソネコカミの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、毎週月曜から木曜の25時から。オフィシャルサイトはこちら。
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2021年1月14日28時59分まで
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番組情報
- THE KINGS PLACE
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月・火・水・木曜25:00-26:00
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木曜担当:ヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ)