J-WAVEで毎週月曜から木曜に放送中の番組『THE KINGS PLACE』。注目のアーティストが曜日ごとにナビゲーターを務める番組だ。
2021年1月から、コロナ禍を生きるバンドマン、ライブ関係者など、音楽に携わるすべての人の力を結集して全面リニューアルを行い、積極的に未来を模索していくアーティスト番組に生まれ変わった。
1月の月曜ナビゲーターは04 Limited Sazabysのベース、ボーカルのGEN。1月4日(月)に放送された「KINGS MEETING ~BACK TO LIVE HOUSE~」のコーナーで、2020年を振り返った。バンドマンとして、ライブハウスを、音楽を守っていくために苦悩した日々を明かし、今後について語った。
GEN:我々フォーリミを振り返っていきましょう! まず僕たちはですね、1月から「MYSTERY TOUR 2020」という対バンをシークレットにするツーマンイベントをやっていたんですよ。本当に面白いイベントで、クリープハイプがいたりとかDragon Ashがいたりとか、きゃりーぱみゅぱみゅちゃんがいたりとかね。かなり面白い試みだったんですけど、ツアー途中の2月にコロナの影響が出てきて中断せざるを得なくなりました。僕たちとしてもなんとか最後まで回りたかったという気持ちがありつつも、世の中的にしょうがないなとなりまして。
2020年4月4日、5日には、04 Limited Sazabys主宰の野外フェス「YON FES 2020」が地元の名古屋で開催予定だったが、こちらも断念。
GEN:半年以上前からずっと準備をしてきたので、「なんとかやりたい、どんな形にしてもやりたい」と気持ちでしたが、やっぱり社会的に「これはいまやっている場合じゃないな」となりまして断念することになりました。
GEN:本当に、なんだろうな……。ライブハウスが苦しい状況になって。メディアとかでもやっぱりライブハウスがやり玉に挙げられているように僕は思えたので、本当に当時は心苦しかったですね。「人が密集する地帯、特にライブハウス」みたいな感じでやたらと名前を出されるなあと悶々としておりました。
ライブハウスが営業できない事態に陥ると、GENのもとには関係者から連絡が届くようになっていった。
GEN:ライブハウスが自分たちのハコのグッズを作ったり、配信ライブができるようになったりするなかで、いろいろなライブハウスの人が連絡を僕にくれまして。Tシャツを作っているからそれをちょっと宣伝してほしいとか、助けを求める声が多かったんですよね。そのときにやっぱり「自分ができることはなんだろう?」とすごく考えたんですけど、なんだろうな……ここのライブハウスの人は手伝うのにこっちの人にはなにもしないとか、そういう線引きもすごく難しくて。自分のなかで、愛知県のライブハウスの人に頼まれたことはなんでもやろう、というのを決めました。
名古屋以外のエリアの支援をどのようにするか考えていたところに、とある人物から連絡があった。MAN WITH A MISSIONのボーカル、Tokyo Tanakaだ。ライブハウス支援プロジェクト「LIVE FORCE, LIVE HOUSE.」について聞かされたという。
・「LIVE FORCE, LIVE HOUSE.」公式サイト
http://liveforcelivehouse.com/
GEN:支援ができるプラットフォームをTokyo Tanakaが作ってくれたので、僕はそれに乗っかるという形になりました。なので、僕が個人的なアクションを起こしたのは、豊橋にclub KNOTというライブハウスがあるんですけど、そこが地元アーティストのオムニバスを作るので、ジャケを描いてくれという先輩からのお願いを受けたぐらいですかね。ほかには、ライブハウス支援配信番組とかは積極的に呼ばれれば出たし、僕自身も支援グッズTシャツやピンバッジなどのグッズをけっこう買いました。
04 Limited Sazabysはもともと「YON FES 2020」をもって活動休止を考えていたが、コロナ禍において心境が変化していったそうだ。
GEN:去年4月の「YON FES」をもってお休みをする予定だったので、自分たちが止まることに対しては全然違和感がなかったし、不幸中の幸いだなと思っていたんです。だけど、お世話になっているライブハウスの人、テックさん(機材を管理するスタッフ)、音響さんなど、ライブをすることに特化した裏方の方々は絶対に仕事がないので、そういう人たちを(バンドマンとして)どういう風に守っていけばいいんだろう、とかはすごく悩みましたね。やっぱりバンドマンにとっては、そういうときはライブをやるというのが一番の恩返し。地方のお世話になったライブハウスに会いに行ったりライブをしたりすることが、一番バンドマンらしいと思うんですけど、それもできない。そうなると「なにができるんだろう」って。
GEN:自分が信じたこととかを貫くこともロックだから、「こうじゃないと嫌だ」という気持ちはみんなあってしかるべきだと思うんです。だけど、前に進みたいなという気持ちが、特にいまの音楽シーン、音楽業界全体にあると思うので、ガイドラインに従いながら、ちょっとずつ前に進みたい。
ライブをすることが「僕らにとっても生命の維持に必要」「音楽を必要としてくれているみなさんにとってもそうに違いない」と語ったGEN。「やっぱり音楽は止めたくないし、どんな状況になっても鳴らしたい」と話を締めくくった。
04 Limited Sazabysの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、毎週月曜から木曜の25時から。オフィシャルサイトはこちら。
2021年1月から、コロナ禍を生きるバンドマン、ライブ関係者など、音楽に携わるすべての人の力を結集して全面リニューアルを行い、積極的に未来を模索していくアーティスト番組に生まれ変わった。
1月の月曜ナビゲーターは04 Limited Sazabysのベース、ボーカルのGEN。1月4日(月)に放送された「KINGS MEETING ~BACK TO LIVE HOUSE~」のコーナーで、2020年を振り返った。バンドマンとして、ライブハウスを、音楽を守っていくために苦悩した日々を明かし、今後について語った。
主宰フェス「なんとかやりたい」 それでも断念を余儀なくされた2020年
GENは「アーティスト、ライブ関係者、そしてその観衆たちの魂の声を発信していきます」と宣言し、2020年の活動を振り返っていった。GEN:我々フォーリミを振り返っていきましょう! まず僕たちはですね、1月から「MYSTERY TOUR 2020」という対バンをシークレットにするツーマンイベントをやっていたんですよ。本当に面白いイベントで、クリープハイプがいたりとかDragon Ashがいたりとか、きゃりーぱみゅぱみゅちゃんがいたりとかね。かなり面白い試みだったんですけど、ツアー途中の2月にコロナの影響が出てきて中断せざるを得なくなりました。僕たちとしてもなんとか最後まで回りたかったという気持ちがありつつも、世の中的にしょうがないなとなりまして。
2020年4月4日、5日には、04 Limited Sazabys主宰の野外フェス「YON FES 2020」が地元の名古屋で開催予定だったが、こちらも断念。
GEN:半年以上前からずっと準備をしてきたので、「なんとかやりたい、どんな形にしてもやりたい」と気持ちでしたが、やっぱり社会的に「これはいまやっている場合じゃないな」となりまして断念することになりました。
バンドマンとしてライブハウスになにができるんだろう?
「YON FES」開催予定日の直後、2020年4月7日から緊急事態宣言が発令。音楽業界にも影響が大きく、GENはライブハウスの苦境に心を痛めていたという。GEN:本当に、なんだろうな……。ライブハウスが苦しい状況になって。メディアとかでもやっぱりライブハウスがやり玉に挙げられているように僕は思えたので、本当に当時は心苦しかったですね。「人が密集する地帯、特にライブハウス」みたいな感じでやたらと名前を出されるなあと悶々としておりました。
ライブハウスが営業できない事態に陥ると、GENのもとには関係者から連絡が届くようになっていった。
GEN:ライブハウスが自分たちのハコのグッズを作ったり、配信ライブができるようになったりするなかで、いろいろなライブハウスの人が連絡を僕にくれまして。Tシャツを作っているからそれをちょっと宣伝してほしいとか、助けを求める声が多かったんですよね。そのときにやっぱり「自分ができることはなんだろう?」とすごく考えたんですけど、なんだろうな……ここのライブハウスの人は手伝うのにこっちの人にはなにもしないとか、そういう線引きもすごく難しくて。自分のなかで、愛知県のライブハウスの人に頼まれたことはなんでもやろう、というのを決めました。
名古屋以外のエリアの支援をどのようにするか考えていたところに、とある人物から連絡があった。MAN WITH A MISSIONのボーカル、Tokyo Tanakaだ。ライブハウス支援プロジェクト「LIVE FORCE, LIVE HOUSE.」について聞かされたという。
・「LIVE FORCE, LIVE HOUSE.」公式サイト
http://liveforcelivehouse.com/
GEN:支援ができるプラットフォームをTokyo Tanakaが作ってくれたので、僕はそれに乗っかるという形になりました。なので、僕が個人的なアクションを起こしたのは、豊橋にclub KNOTというライブハウスがあるんですけど、そこが地元アーティストのオムニバスを作るので、ジャケを描いてくれという先輩からのお願いを受けたぐらいですかね。ほかには、ライブハウス支援配信番組とかは積極的に呼ばれれば出たし、僕自身も支援グッズTシャツやピンバッジなどのグッズをけっこう買いました。
04 Limited Sazabysはもともと「YON FES 2020」をもって活動休止を考えていたが、コロナ禍において心境が変化していったそうだ。
GEN:去年4月の「YON FES」をもってお休みをする予定だったので、自分たちが止まることに対しては全然違和感がなかったし、不幸中の幸いだなと思っていたんです。だけど、お世話になっているライブハウスの人、テックさん(機材を管理するスタッフ)、音響さんなど、ライブをすることに特化した裏方の方々は絶対に仕事がないので、そういう人たちを(バンドマンとして)どういう風に守っていけばいいんだろう、とかはすごく悩みましたね。やっぱりバンドマンにとっては、そういうときはライブをやるというのが一番の恩返し。地方のお世話になったライブハウスに会いに行ったりライブをしたりすることが、一番バンドマンらしいと思うんですけど、それもできない。そうなると「なにができるんだろう」って。
少しずつでも、前に進みたい
2020年は「勉強の1年だった」と振り返ったGEN。「僕らみたいな音楽性のバンドは本当に、ソーシャルディスタンスの相性は最悪」としながらも、止まってしまうのではなく、なんとか前に進んでいきたいと考えている。GEN:自分が信じたこととかを貫くこともロックだから、「こうじゃないと嫌だ」という気持ちはみんなあってしかるべきだと思うんです。だけど、前に進みたいなという気持ちが、特にいまの音楽シーン、音楽業界全体にあると思うので、ガイドラインに従いながら、ちょっとずつ前に進みたい。
ライブをすることが「僕らにとっても生命の維持に必要」「音楽を必要としてくれているみなさんにとってもそうに違いない」と語ったGEN。「やっぱり音楽は止めたくないし、どんな状況になっても鳴らしたい」と話を締めくくった。
04 Limited Sazabysの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、毎週月曜から木曜の25時から。オフィシャルサイトはこちら。
radikoで聴く
2021年1月11日28時59分まで
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番組情報
- THE KINGS PLACE
-
月・火・水・木曜25:00-26:00