J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。「音楽を愛する全ての人と作り上げる「(超)進化型音楽番組」だ。毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。
2020年10月28日(水)のオンエアでは、BiSHのセントチヒロ・チッチとパーカショニストの橋田ペッカー正人をゲストに迎え、実際にスタジオで一緒に太鼓を叩きながら、リズムの世界をテーマにトークを繰り広げた。
あっこゴリラ:みんなの知ってるイントロのパーカッションが印象的な大ヒット曲と言えば、松任谷由実さんの『真夏の夜の夢』です。このパーカッション、ペッカーさんだったんですね。
ペッカー:懐かしいですね~。
あっこゴリラ:すごい! そんなペッカーさんが2000年頃から取り組んでいるのが、「ドラムサークル」の普及なんですよね。
ペッカー:日本でドラムというと、ドラムセットを指すと思うんですけど、世界では器に革が張っているものはすべてドラムなんです。「ドラムサークル」では、みんなで輪になってドラムを叩くんですが、そのときに何かが生まれる、そういうのが良いんですよね。
あっこゴリラ:そのサークルって具体的にどんなことをするんですか?
ペッカー:個人個人が持っているリズムってあるんですよ。アレンジャーもいないし、作曲家もいないし、好きに叩いてねって言って、叩いてるうちにいつの間にか調和というか、リズムのハーモニーみたいなものが出てくるんです。それを、もっと盛り上がるようにファシリテーターという仲立ちするリズムのガイドさんがアレンジしていくんです。
あっこゴリラ:すごい! ファシリテーターはペッカーさんがやったりするんですか?
ペッカー:僕がやることもありますが、ドラムサークルファシリテーター協会もあります。
スタジオではペッカーの指導のもと、松任谷由実『真夏の夜の夢』に合わせて、みんなで用意された太鼓を叩いてみることに。
あっこゴリラ:すごく手が痛い! あはははは。
ペッカー:ドラムは叩いてると手が痛くなってくるから、ずっと叩けないようになってるんですよね。これは、社会的な決まりを手で体感するように、人を叩くと痛いっていうことを勉強させるために学校ではドラムサークル使うんです。
あっこゴリラ:なるほど~。教育にもいいってことなんですね。
ペッカー:はい。社会的スキルの教育に使われてるんです。
あっこゴリラ:なんか叩いてると楽しくなってきますね。
ペッカー:盛り上がってくるでしょ。今、何が起こっているかというと、セロトニンが活性化してるんですよ。
あっこゴリラ・チッチ:セロトニン!?
ペッカー:そう。セロトニンは、心のバランスを整える作用がある脳内伝達物質で、「ハッピーホルモン」と呼ばれています。このセロトニンの活性化が大切で、セロトニンはリズム運動と集中が大好きなの。だから、閉塞感とかには、このセロトニンがすごく役に立つと思ってるんです。長い時間踊っても疲れないのは、セロトニンが出ているからなんですよね。
あっこゴリラ:すごい勉強になる! 今、みんなライブとかできないからセロトニンが足りてないのかもしれないですよね。
あっこゴリラ:リズム感が良い人、悪い人ってよく言いますよね。
ペッカー:それは、もう錯覚ですね。思い込みだと思う。世の中で生きてる人は全員リズム感が良いです。リズム感が悪い人は一人もいない。
あっこゴリラ:それぞれに、それぞれのBPMがあるんですよね。
ペッカー:そうそう。僕は多分70くらいの心拍数だと思うんですけど、その心拍数より早いテンポの音を聞くと興奮してくるし、遅いテンポの音を聞くとゆっくりしたくなるみたいなことが大事なんですよね。
あっこゴリラ:すごいわかる! 例えばチルソングってBPMが60とか70とか言いますけど、私的に“全然チルじゃない”って思ってたんです。
ペッカー:やっぱりそれぞれのリズムがあって、良し悪しじゃなくて、好きか嫌いかなんだよね。音楽にしても、好きな曲か嫌いな曲かなんだよね。
あっこゴリラ:超わかる! そういうことですよね。チッチは、そういう経験ある?
チッチ:私が好きな曲をあんまりわかんないって言われたときに、“好きか嫌いかじゃね”って思ってたことあったから、今日すごくうれしいです。
あっこゴリラ:うんうん。ペッカーさんは、グルーヴについてはどう考えていますか?
ペッカー:グルーヴっていろんな説があるんだけど、僕が思うのは、先ほどと同じで好ましいリズムが奏でられているかどうかだと思います。
あっこゴリラ:なるほど~。奏でられているグルーヴが、それぞれ好ましいかどうかなんですね。
ペッカー:それでいいじゃんって、僕は思う。
ここでペッカーがセレクトした「リズムが面白い曲」をお届けした。
あっこゴリラ:この曲は、具体的にどのようにリズムの構築がされてるんですか?
ペッカー:「Olodum」というブラジル北東部の人たちがいて、サンバのリズムにレゲエのゆっくりさやほっこり感を持ち込んだ人たちです。サンバレゲエって言ってるんですけど、それが大好きで、実はマイケル・ジャクソンがプロモーションを撮りに行ったりとかしています。
あっこゴリラ:今日は太鼓を使って様々な曲でセッションしてきましたが、本当に楽しかった。チッチはどうだった?
チッチ:こうやって誰かと音楽を楽しむのって幸せだなって思いました。
あっこゴリラ:そうだよね。みんな、セロトニンだよ!
ペッカー:みんなの体の中に備わってるものだからね。使わない手はないよ。
あっこゴリラ:私も今日でだいぶすっきりしました。
ペッカー:やっぱり人と人だよね。
あっこゴリラ:間違いない!
2020年10月28日(水)のオンエアでは、BiSHのセントチヒロ・チッチとパーカショニストの橋田ペッカー正人をゲストに迎え、実際にスタジオで一緒に太鼓を叩きながら、リズムの世界をテーマにトークを繰り広げた。
「個人個人が持っているリズム」が存在する
橋田ペッカー正人は、日本パーカッション界の草分け的存在。これまでにレコーディングした曲は、2万5000曲を越え、坂本龍一、松田聖子、浜田省吾、尾崎豊、長渕剛、SMAP、MISIAなどのレコーディングやツアーに参加するセッション・プレイヤーとしても活躍している。あっこゴリラ:みんなの知ってるイントロのパーカッションが印象的な大ヒット曲と言えば、松任谷由実さんの『真夏の夜の夢』です。このパーカッション、ペッカーさんだったんですね。
ペッカー:懐かしいですね~。
あっこゴリラ:すごい! そんなペッカーさんが2000年頃から取り組んでいるのが、「ドラムサークル」の普及なんですよね。
ペッカー:日本でドラムというと、ドラムセットを指すと思うんですけど、世界では器に革が張っているものはすべてドラムなんです。「ドラムサークル」では、みんなで輪になってドラムを叩くんですが、そのときに何かが生まれる、そういうのが良いんですよね。
あっこゴリラ:そのサークルって具体的にどんなことをするんですか?
ペッカー:個人個人が持っているリズムってあるんですよ。アレンジャーもいないし、作曲家もいないし、好きに叩いてねって言って、叩いてるうちにいつの間にか調和というか、リズムのハーモニーみたいなものが出てくるんです。それを、もっと盛り上がるようにファシリテーターという仲立ちするリズムのガイドさんがアレンジしていくんです。
あっこゴリラ:すごい! ファシリテーターはペッカーさんがやったりするんですか?
ペッカー:僕がやることもありますが、ドラムサークルファシリテーター協会もあります。
スタジオではペッカーの指導のもと、松任谷由実『真夏の夜の夢』に合わせて、みんなで用意された太鼓を叩いてみることに。
あっこゴリラ:すごく手が痛い! あはははは。
ペッカー:ドラムは叩いてると手が痛くなってくるから、ずっと叩けないようになってるんですよね。これは、社会的な決まりを手で体感するように、人を叩くと痛いっていうことを勉強させるために学校ではドラムサークル使うんです。
あっこゴリラ:なるほど~。教育にもいいってことなんですね。
ペッカー:はい。社会的スキルの教育に使われてるんです。
あっこゴリラ:なんか叩いてると楽しくなってきますね。
ペッカー:盛り上がってくるでしょ。今、何が起こっているかというと、セロトニンが活性化してるんですよ。
あっこゴリラ・チッチ:セロトニン!?
ペッカー:そう。セロトニンは、心のバランスを整える作用がある脳内伝達物質で、「ハッピーホルモン」と呼ばれています。このセロトニンの活性化が大切で、セロトニンはリズム運動と集中が大好きなの。だから、閉塞感とかには、このセロトニンがすごく役に立つと思ってるんです。長い時間踊っても疲れないのは、セロトニンが出ているからなんですよね。
あっこゴリラ:すごい勉強になる! 今、みんなライブとかできないからセロトニンが足りてないのかもしれないですよね。
「世の中で生きている人は全員リズム感が良い」
ここからは、リズム感についてペッカーが解説した。あっこゴリラ:リズム感が良い人、悪い人ってよく言いますよね。
ペッカー:それは、もう錯覚ですね。思い込みだと思う。世の中で生きてる人は全員リズム感が良いです。リズム感が悪い人は一人もいない。
あっこゴリラ:それぞれに、それぞれのBPMがあるんですよね。
ペッカー:そうそう。僕は多分70くらいの心拍数だと思うんですけど、その心拍数より早いテンポの音を聞くと興奮してくるし、遅いテンポの音を聞くとゆっくりしたくなるみたいなことが大事なんですよね。
あっこゴリラ:すごいわかる! 例えばチルソングってBPMが60とか70とか言いますけど、私的に“全然チルじゃない”って思ってたんです。
ペッカー:やっぱりそれぞれのリズムがあって、良し悪しじゃなくて、好きか嫌いかなんだよね。音楽にしても、好きな曲か嫌いな曲かなんだよね。
あっこゴリラ:超わかる! そういうことですよね。チッチは、そういう経験ある?
チッチ:私が好きな曲をあんまりわかんないって言われたときに、“好きか嫌いかじゃね”って思ってたことあったから、今日すごくうれしいです。
あっこゴリラ:うんうん。ペッカーさんは、グルーヴについてはどう考えていますか?
ペッカー:グルーヴっていろんな説があるんだけど、僕が思うのは、先ほどと同じで好ましいリズムが奏でられているかどうかだと思います。
あっこゴリラ:なるほど~。奏でられているグルーヴが、それぞれ好ましいかどうかなんですね。
ペッカー:それでいいじゃんって、僕は思う。
ここでペッカーがセレクトした「リズムが面白い曲」をお届けした。
Olodum - Vem meu amor
ペッカー:「Olodum」というブラジル北東部の人たちがいて、サンバのリズムにレゲエのゆっくりさやほっこり感を持ち込んだ人たちです。サンバレゲエって言ってるんですけど、それが大好きで、実はマイケル・ジャクソンがプロモーションを撮りに行ったりとかしています。
誰かと一緒に音楽を楽しむのは幸せなこと
この日のオンエアではリズムの世界をテーマにお届けしてきたが、最後にゲストのお二人に感想を伺った。あっこゴリラ:今日は太鼓を使って様々な曲でセッションしてきましたが、本当に楽しかった。チッチはどうだった?
チッチ:こうやって誰かと音楽を楽しむのって幸せだなって思いました。
あっこゴリラ:そうだよね。みんな、セロトニンだよ!
ペッカー:みんなの体の中に備わってるものだからね。使わない手はないよ。
あっこゴリラ:私も今日でだいぶすっきりしました。
ペッカー:やっぱり人と人だよね。
あっこゴリラ:間違いない!
番組情報
- SONAR MUSIC
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月・火・水・木曜21:00-24:00