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本は「生活必需品」か? ロックダウン下のフランスで議論になったこと

(画像素材:PIXTA)

本は「生活必需品」か? ロックダウン下のフランスで議論になったこと

ビジネスからライフスタイルまで、さまざまなアプローチから世界の“今”を紐解く「KONICA MINOLTA GLOBAL SCALE」。『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナーだ。

12月16日(水)のオンエアでは、ロックダウン下のフランスで起きた生活必需品にまつわる議論について、フランスを拠点に活動するピアニストの越智まどかさんに話を伺った。

どこからが生活必需品? フランスで議論

ロックダウン下のヨーロッパで議論となったのが、「生活必需品」の基準だ。

フランスではロックダウン期間、「生活必需品を扱う店のみ営業可能」とされていた。しかし、何が生活必需品かどうかは価値観によって異なる。二度のロックダウンが実施されたフランスでの事例について、越智さんはこう語る。

越智:1度目はスーパーマーケット、2度目のロックダウンはもう少し緩くなって電化製品を売るお店や日曜大工のお店なども開いていました。それにも関わらず、本屋さんが閉まっていたんです。本が必要最低限リストに入っていないことが怒りに当たるものであり、そこへの抗議や議論もたくさんされました。そして、(ロックダウンの)第2段階として、必要最低限ではないすべてのお店も開けていいということになったので、本屋さんもオープンしました。(規制解除で)まずかけつけたお店は本屋さんだった、というフランス人もたくさんいたそうです。

歴史ある文化を大切にしたいというフランス人の強い気持ち

フランスは、ヴィクトル・ユーゴーやスタンダール、ジャン・コクトー、サン=テグジュペリなど、数々の文豪や詩人を生み出した文化の国。本は生活必需品のひとつだと多くの人が感じたようだ。オンラインで本を購入できる時代だが、「本屋」であることへのこだわりも。

越智:必要最低限(のお店)に本屋さんが入っていないことで、オンラインで本を買う方向に流れてしまうことについても、フランス国民は疑問を持っています。本屋さんは本を買うだけではなくて、そこへ行くことの楽しみや、世界観を共有する場所。彼らには、そんな強いこだわりがあり、オンラインで本が買うのは味気ないと考える人も多いのがフランス人の特徴と言えます。

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今回、話をしてくれた越智さんはピアニストだ。音楽を聴く際も、ひとつの空間を共有することは重要だと考えている。

越智:今、たくさんのオーケストラなどが、観客を入れないコンサートホールでコンサートを行って配信するなど様々な工夫をして、皆さんに音楽をお届けしようとしています。しかし、やはり生の音楽のよさというのは、その場に居合わせてエネルギーを共有するというところにあると思うので、1日も早くロックダウンが解除されて、皆が生活必需品の1つとして音楽というものに触れ合える環境が戻ってくることを願っています。

日本でも外出自粛期間中、歌舞伎などの舞台芸術が必要なものなのかという議論が巻き起こった。コロナ禍は、何が自分の生活に大切なものなのか、人々が知るきっかけになったと言えそうだ。

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