J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。
10月23日(金)のオンエアでは、先週に引き続き銀杏BOYZの峯田和伸が登場。初主演映画『アイデン&ティティ』や好きなアーティスト、おすすめのレコードなどの話題で盛り上がった。
銀杏BOYZは新アルバム『ねえみんな大好きだよ』をリリースした。
【前回の記事】銀杏BOYZ・峯田和伸、学生時代に2年間無料でライブハウスに通えた理由とは?
峯田:撮影が終わったあとにごはんを食べにいくことになったんですが、女優さんとプライベートでごはんを食べに行くお店なんてわからないんですよ。彼女が車で迎えに来て、僕が助手席に乗って環七通りを走って行って。「どこ行こっか」と言われたけど思い浮かばなくて、けっきょく「ロイヤルホスト」に入りました。
クリス:そうか~。
峯田:でも彼女は嫌な顔をせずに「いいね、こういうところも」って受け入れてくれました。あの人じゃなかったら映画に出られなかったです。本当にあの人でよかったです。そういう素質の方でした。だから「もう二度とこんな失態を犯してはならない」と思って、そのあとは友だちに聞いた新宿御苑のベトナム料理屋に行きました。
クリス:その女優さんと?
峯田:そうです。
クリス:今はいいお友だちっていう感じなんですか?
峯田:もう結婚されてますね。その後、3年前に主演とヒロインでまた共演しました。俺のすべてを捧げて受け止めてくれた人と、お互いが成長した大人として「元気してた?」って。最高ですよね。
クリス:大人ですね~。
峯田:大人ですかね(笑)。
峯田:昔はジャズって全部一緒に聴こえていましたけど、レコードで聴くようになったら違いました。真空管のアンプを買ったら、ジャズを流すとシンバルも風の揺れを感じるほど目の前で演奏しているみたいなんです。家で窓を開けて真空管のアンプでジャズを聴くのがすごく気持ちいいですね。
クリス:いいオーディオとアナログの関係はやばいですよね。
峯田:極限状態のメンバー同士が「次どうくるんだ」みたいな。その息吹を家でゆったり聴くのが至福ですね。
クリス:ちょうどNetflixで、マイルスとコルトレーンのドキュメンタリー映画があるんですよ。ナレーションをマイルスっぽい声のナレーターの人がやって、コルトレーンもデンゼル・ワシントンかな。そのマイルスとコルトレーンの対比がおもしろかったですよ。
峯田:全然違うんですよね、性格も。
クリス:その違いが音楽に出ていましたよ。ジャズって限りなく青だけど、マイルスって赤だなあって。野心家だし、パッションみたいなものがあるじゃないですか。
峯田:そうですよね。どんどん違うことをやったりアフリカ音楽に傾倒したり、いろんな時期があっておもしろいですよね。
自分自身がマイルス派かコルトレーン派かを問われると、峯田は「マイルスの実験精神はかっこいいなと思いますけど、コルトレーンの召されていきそうな感じも好き」と答えた。
峯田:若い頃はグループ・サウンズのバンドをやっていて1枚だけレコードを出しているらしいです。
クリス:本当!?
峯田:公民館でレコーディングしたらしいです。でも、俺には1回も聴かせてくれないです。高校生の学生服を着た男4人がアー写みたいに撮った写真だけは見たことがあるんですけど。
クリス:その事実はいつ知ったんですか?
峯田:子どもの頃から話は聞かされていました。でも曲は1回も聴かせてくれない。バンド名は「田吾作エコーズ」。だから銀杏BOYZと近いんですよ。
クリス:文字数も一緒だ。
峯田:やっぱ血は争えないですよね。だから俺、そんなにバンドを反対されなかったのかな。
クリス:お父さんからしたら本望だったかもね。自分にもバンドマンという未来があったから、それを息子がやってくれたんだから。
峯田:その上のじいさんが「峯田電器」の初代なんですけど、若い頃の白黒写真を見るとエレキギターを持ってるんですよ。ロバート・ジョンソンみたいな。
クリス:うそ!?
峯田:当時の「古賀メロディー」とかをエレキでやっていたんですって。ハイカラな人だったらしいです。
クリス:へ~! おじいちゃんだから1950年代くらい?
峯田:若くて戦争にはギリギリ行けなかった世代らしいです。10代は出稼ぎで東京に行って、いすゞ自動車の工場で働いて、技術を身につけて山形に帰ってから19歳で峯田電器を始めたそうです。
クリス:NHKの『ファミリーヒストリー』に出てほしいですね(笑)。今に至る何かがあるわけじゃないですか。おじいちゃんのエレキギター、かっこいいな。峯田家の業を感じますね。
峯田:感じますよね。
峯田:今までCDとかデータで聴いていたものをレコードで聴いてみると、「あれ、こんななんだ!」っていうあの感動がいいと思うんですよね。当時はレコードにするためにレコーディングしているから、やっぱり当時のものはレコードで聴くのが一番いい気がするんですよね。それから80年代に入ってCD化されて、どうしても当時のメンバーたちが出したかった音ともちょっと違う気がします。
クリス:銀杏でもレコードを出していましたよね?
峯田:カセットもレコードも全部出してるんですよ。
クリス:そっか。じゃあ、銀杏BOYZをレコードで聴いてもいいかもしれないですね。
銀杏BOYZ は10月21日にニューアルバム『ねえみんな大好きだよ』をリリース。YUKIと15年ぶりに共演した『恋は永遠 feat.YUKI』も収録されている。
クリス:YUKIさんとは長いんですか?
峯田:15年前にアルバムで1曲歌ってもらって、そこからは本当に久しぶりですね。もし自分が映画を撮るとしたらヒロインはYUKIさんって昔から決めています。そういう存在です。ミューズというか。
クリス:JUDY AND MARYのときから好きだったんですか?
峯田:はい!
10月30日(金)のオンエアでは、Def TechのShenが登場する。放送は毎週金曜の23時から。『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。
10月23日(金)のオンエアでは、先週に引き続き銀杏BOYZの峯田和伸が登場。初主演映画『アイデン&ティティ』や好きなアーティスト、おすすめのレコードなどの話題で盛り上がった。
銀杏BOYZは新アルバム『ねえみんな大好きだよ』をリリースした。
『ねえみんな大好きだよ』収録曲
初主演映画で共演した女優との甘酸っぱい思い出
峯田は2003年、映画『アイデン&ティティ』で初主演。共演した女優とのエピソードを語った。峯田:撮影が終わったあとにごはんを食べにいくことになったんですが、女優さんとプライベートでごはんを食べに行くお店なんてわからないんですよ。彼女が車で迎えに来て、僕が助手席に乗って環七通りを走って行って。「どこ行こっか」と言われたけど思い浮かばなくて、けっきょく「ロイヤルホスト」に入りました。
クリス:そうか~。
峯田:でも彼女は嫌な顔をせずに「いいね、こういうところも」って受け入れてくれました。あの人じゃなかったら映画に出られなかったです。本当にあの人でよかったです。そういう素質の方でした。だから「もう二度とこんな失態を犯してはならない」と思って、そのあとは友だちに聞いた新宿御苑のベトナム料理屋に行きました。
クリス:その女優さんと?
峯田:そうです。
クリス:今はいいお友だちっていう感じなんですか?
峯田:もう結婚されてますね。その後、3年前に主演とヒロインでまた共演しました。俺のすべてを捧げて受け止めてくれた人と、お互いが成長した大人として「元気してた?」って。最高ですよね。
クリス:大人ですね~。
峯田:大人ですかね(笑)。
家で窓を開けてジャズを聴くのが至福のとき
峯田は番組が行った「意外と好きなアーティスト」という事前アンケートでジョン・コルトレーンとマイルス・デイヴィスを挙げた。峯田の父が好きだったことが影響しているそうだ。峯田:昔はジャズって全部一緒に聴こえていましたけど、レコードで聴くようになったら違いました。真空管のアンプを買ったら、ジャズを流すとシンバルも風の揺れを感じるほど目の前で演奏しているみたいなんです。家で窓を開けて真空管のアンプでジャズを聴くのがすごく気持ちいいですね。
クリス:いいオーディオとアナログの関係はやばいですよね。
峯田:極限状態のメンバー同士が「次どうくるんだ」みたいな。その息吹を家でゆったり聴くのが至福ですね。
クリス:ちょうどNetflixで、マイルスとコルトレーンのドキュメンタリー映画があるんですよ。ナレーションをマイルスっぽい声のナレーターの人がやって、コルトレーンもデンゼル・ワシントンかな。そのマイルスとコルトレーンの対比がおもしろかったですよ。
峯田:全然違うんですよね、性格も。
クリス:その違いが音楽に出ていましたよ。ジャズって限りなく青だけど、マイルスって赤だなあって。野心家だし、パッションみたいなものがあるじゃないですか。
峯田:そうですよね。どんどん違うことをやったりアフリカ音楽に傾倒したり、いろんな時期があっておもしろいですよね。
自分自身がマイルス派かコルトレーン派かを問われると、峯田は「マイルスの実験精神はかっこいいなと思いますけど、コルトレーンの召されていきそうな感じも好き」と答えた。
峯田家に脈々と受け継がれる音楽遺伝子
峯田の父は昔から音楽好きだったそうだ。それに加えて、なんと息子同様にバンドマンだったことも判明した。峯田:若い頃はグループ・サウンズのバンドをやっていて1枚だけレコードを出しているらしいです。
クリス:本当!?
峯田:公民館でレコーディングしたらしいです。でも、俺には1回も聴かせてくれないです。高校生の学生服を着た男4人がアー写みたいに撮った写真だけは見たことがあるんですけど。
クリス:その事実はいつ知ったんですか?
峯田:子どもの頃から話は聞かされていました。でも曲は1回も聴かせてくれない。バンド名は「田吾作エコーズ」。だから銀杏BOYZと近いんですよ。
クリス:文字数も一緒だ。
峯田:やっぱ血は争えないですよね。だから俺、そんなにバンドを反対されなかったのかな。
クリス:お父さんからしたら本望だったかもね。自分にもバンドマンという未来があったから、それを息子がやってくれたんだから。
峯田:その上のじいさんが「峯田電器」の初代なんですけど、若い頃の白黒写真を見るとエレキギターを持ってるんですよ。ロバート・ジョンソンみたいな。
クリス:うそ!?
峯田:当時の「古賀メロディー」とかをエレキでやっていたんですって。ハイカラな人だったらしいです。
クリス:へ~! おじいちゃんだから1950年代くらい?
峯田:若くて戦争にはギリギリ行けなかった世代らしいです。10代は出稼ぎで東京に行って、いすゞ自動車の工場で働いて、技術を身につけて山形に帰ってから19歳で峯田電器を始めたそうです。
クリス:NHKの『ファミリーヒストリー』に出てほしいですね(笑)。今に至る何かがあるわけじゃないですか。おじいちゃんのエレキギター、かっこいいな。峯田家の業を感じますね。
峯田:感じますよね。
YUKIは変わらないミューズ
リスナーから「おすすめのレコード」を訊かれると、峯田はザ・ビートルズを挙げた。峯田:今までCDとかデータで聴いていたものをレコードで聴いてみると、「あれ、こんななんだ!」っていうあの感動がいいと思うんですよね。当時はレコードにするためにレコーディングしているから、やっぱり当時のものはレコードで聴くのが一番いい気がするんですよね。それから80年代に入ってCD化されて、どうしても当時のメンバーたちが出したかった音ともちょっと違う気がします。
クリス:銀杏でもレコードを出していましたよね?
峯田:カセットもレコードも全部出してるんですよ。
クリス:そっか。じゃあ、銀杏BOYZをレコードで聴いてもいいかもしれないですね。
銀杏BOYZ は10月21日にニューアルバム『ねえみんな大好きだよ』をリリース。YUKIと15年ぶりに共演した『恋は永遠 feat.YUKI』も収録されている。
クリス:YUKIさんとは長いんですか?
峯田:15年前にアルバムで1曲歌ってもらって、そこからは本当に久しぶりですね。もし自分が映画を撮るとしたらヒロインはYUKIさんって昔から決めています。そういう存在です。ミューズというか。
クリス:JUDY AND MARYのときから好きだったんですか?
峯田:はい!
10月30日(金)のオンエアでは、Def TechのShenが登場する。放送は毎週金曜の23時から。『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。
radikoで聴く
2020年10月30日28時59分まで
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番組情報
- SAPPORO BEER OTOAJITO
-
毎週金曜 23時-23時30分23:00-23:30