アリアナ・グランデの歌声は「地声のミックス」「力の抜き方」「喉の開き」がすごい。RIRIがシンガー目線で熱弁

J-WAVEで放送中の番組『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。10月3日(土)のオンエアでは、27歳の世界的歌姫アリアナ・グランデを特集。お笑い芸人のゆりやんレトリィバァとシンガーのRIRIが、アリアナとの出会い、彼女の魅力を語り合った。

アリアナを演じてみて…

アリアナ・グランデは1993年フロリダ生まれ。8歳のときにプロアイスホッケーリーグのゲームで国歌斉唱し、テレビデビューを果たす。女優としては15歳でブロードウェイミュージカル『13』に出演し、シットコム『ビクトリアス』でのキャット・バレンタイン役で大ブレイクを果たす。

そして2013年、19歳のときにファーストアルバムからのリードシングル『The Way ft. Mac Miller』をリリースすると、その歌声が「ネクスト・マライア」と絶賛され、ビルボードチャートでアルバムが初登場1位に。その後も着実に華々しいキャリアを積み、数々の史上初記録を樹立。今年8月にはInstagramのフォロワーが2億人を突破したことも大きな話題になった。

グローバー:ゆりやんさんはアリアナ・グランデを演じられたんですよね。
ゆりやん:渡辺直美さんのYouTubeで、レディー・ガガさんがアリアナさんとコラボした『Rain On Me』のパロディで、アリアナさんの役をやらせていただきました。それまでもネタで曲を使わせていただいたりしていました。

『Rain On Me』パロディMV

『Rain On Me』公式MV

RIRI:私も『Rain On Me』が大好きで、何回もミュージックビデオを観ました。元のMVと、ゆりやんさんが演じているMVを交互に観て「そのまんまじゃん!」って思いました。あれはどうやって覚えたんですか?
ゆりやん:普段(渡辺)直美さんと一緒にいろんなことをされているダンサーさんや先生がダンスを教えてくれました。「こういうダンスです」っていう動画を送っていただいたり、みんなで集まったときも「ここはこういう感じです」と教えてくださったり。だから私はただやらせてもらっただけですね。

アリアナの楽曲を聴いて、「落ち着いていきや~」のネタが誕生

ゆりやんがアリアナの楽曲に出会ったのは約5年前。大阪で友人と会ったときだった。

ゆりやん:当時はアリアナさんのことをまだ知りませんでした。外国で仕事をしている友だちが日本に帰ってきたので、大阪の梅田で遊んだんです。その友だちが大きな横断歩道を渡るとき、急に携帯電話から曲を流して……その曲がアリアナさんの『Problem』でした。その子は、その曲を自分のBGMにして街を闊歩していたんです。
RIRI:すごい(笑)。

ゆりやん:その子以外の全員がエキストラに見えて、「かっこいい!」と思いました。その曲が胸に刺さって、アリアナ・グランデの『Problem』という曲だと教えてもらいました。もう一回聴いたら「これはちょっとすごすぎる」と感じて、何かのネタに使わせていただきたいって思ったんです。それで『Problem』を流しながら私が「落ち着いていきや~」って言うネタを作って、『R-1ぐらんぷり2016』の決勝に進出させていただきました。だから、本当にアリアナさんと梅田で会った友だちには感謝してます。
グローバー:そういう出会いがあり、あのネタが生まれたんですね。

歌声に惹かれてロックオンされた

一方、RIRIは中学生の頃に『Problem』を聴いて、友だちと家で踊っていたと振り返る。

グローバー:じゃあ、アリアナとの出会いはもっと前ですか?
RIRI:『Baby I』を聴いたのが最初でした。当時、私が持っていた地元のラジオ番組で、選曲して歌うというコーナーがありました。そこで初めてアリアナの『Baby I』を歌って、そこからアリアナ歴が始まった感じです。

グローバー:どんなポイントで好きになったんですか?
RIRI:ルックスもめちゃめちゃ可愛いし、みなさんもアリアナの声を聴いたら「うわ!」って感じると思うんですけど、すごい高音で次世代のマライア・キャリーみたいな感じなんです。彼女の歌声に惹かれてロックオンされました。

最近、RIRIは『break up with your girlfriend, i'm bored』をよく聴いていると話す。

RIRI:アリアナの曲はR&Bなサウンドだったり、コード感を使っていたりする曲が多いんですけど、この曲はいま主流になってるヒップホップサウンドを取り入れた楽曲です。アリアナの新たな一面を感じられます。MVもちょっとツンツンしていて、小悪魔的でセクシーな女性を演じてるところも新鮮でいいなと思って。すごく大好きでよく聴いてます。
グローバー:では、好きなアルバムを選ぶとしたら?
RIRI:アルバムはそれぞれの良さがあるので全部好きなんですけど、『My Everything』がめっちゃ好きです。収録されているZeddさんとのコラボ曲『Break Free (feat. Zedd)』が好きですね。

RIRI:私もZeddさんとAlessia Caraさんの『Stay』をオフィシャルカバーさせていただきました。もともとZeddさんも大好きだったので、「ふたりがやってるんだ!」って。それまでEDMサウンドを聴いていなかったんですけど、この曲をきっかけにEDMとポップがいい具合に混じり合った感じもすごく素敵だな、と思いました。

アカペラを聴くと「やっぱ、すごい!」

ゆりやんとRIRIは、アリアナの声の魅力についても語り合った。

ゆりやん:あんなに可愛いのに、声のボリュームや迫力がすごいなと思います。何かの動画で見たんですけど、モノマネもめっちゃできるんですよね。
RIRI:私も見ました。ブリトニー・スピアーズとかホイットニー・ヒューストンとか、いろいろやってますよね。
ゆりやん:わりと芸人寄りなところもあるんやって思って(笑)。意外な一面ですよね。コミカルでユーモアがある人なんだなと思って、すごいですよね。

RIRIはシンガー目線で、アリアナの歌唱力をこう表現する。

RIRI:アリアナの歌声は地声のミックスって言うんですけど、裏声までいかずにそのまま高音を張り上げる歌い方ってなかなかできる人がいないんです。普通は高い音を出すにつれて、どんどん力んでしまったりするから、逆にそれを抜いてあげないと、あんな綺麗な声って出ないんですよね。アリアナはそのコントロールがすごいなと思います。あと、喉がすごく開いている歌い方じゃないと、なかなかああいう音は出ないんです。アカペラを聴くと「やっぱ、すごい!」と思いますね。
グローバー:特に歌唱力がすごいと感じる曲は?
RIRI:全部すごいんですけど、Nathan Sykesとのコラボ曲『Almost Is Never Enough ft. Nathan Sykes』はハンパないですね。後半ふたりでハモリを奏でながら歌ってるんですけど、アリアナが「これ以上いくか!」って感じの高音で歌っていくところも本当にすごいです。

ゆりやんがMVにチャレンジしたい曲TOP3

オンエアでは、ゆりやんが選ぶ「次にアリアナ役でパロディ動画を制作するなら、このMVにチャレンジしたい曲TOP3」を紹介した。

3位:Dangerous Woman

ゆりやん:何年か前に演じさせていただいた曲です。黒いレザーを使った、うさぎのかぶりものの衣装も作ってくださって。本当にアリアナさんと同じようにしていただいたんですけど、その衣装がちょっとキツすぎて、撮影中はずっと頭の血が止まっていました(笑)。

ゆりやん:目の皮が引っ張られるようになっているので、そこも踏まえて私のInstagramを見ていただけたらと思います。もう一回、血が止まらないようにして再現させてもらえたら嬉しいですね(笑)。

2位:Problem

ゆりやん:やっぱりお世話になり感謝してるアリアナさんの曲なので、MVをやらせてもらいたいなって思いました。

1位:thank u, next

ゆりやん:このMVは映画『ミーン・ガールズ』や『キューティ・ブロンド』のシーンを再現しています。そういう映画とか、90年代のハイスクール映画のティーンエイジャー感とかが、めっちゃいいって思います。MVをやるなら全員を演じたいですね(笑)。

10月10日(土)の放送も、引き続きアリアナ・グランデを特集する。

J-WAVE『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』では、ゲストを迎え、1組の「レジェンド・ミュージシャン」をテーマに音楽談義を繰り広げている。放送時間は土曜の17時から。
radikoで聴く
2020年10月10日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY
毎週土曜
17:00-17:54

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