東急が発行したプレスリリースより

「駅の券売機」の進化を知っていますか? ATMのようにお金が引き出せる機械も

「きっぷを買う」以外の機能を備えた駅の券売機が登場している。J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)では、東急電鉄に導入された新たな機能を紹介した。新サービスの発案者である、株式会社フューチャー・デザイン・ラボの事業創造担当・八巻善行さんがゲストに登場した。オンエアは8月31日(月)。

券売機でLINE Payへのチャージができるように

東急電鉄では7月15日より、券売機でLINE Payへの現金によるチャージが可能となった。スマートフォン決済サービスのチャージができるようになったのは、東急電鉄が日本初なのだという。

八巻:実はですね、駅の券売機でスマートフォン決済サービスのチャージができるようになったのは、です。平日、土日、祝日ともに、5時半から23時まで手数料なしでご利用いただけます。
増井:手数料なしはとてもうれしいですね。

SuicaやPASMOといったICカードの普及により、券売機の数は減少している。

八巻:東急電鉄の駅内の券売機は、2001年ぐらいまでは約630台ほどあったんですね。しかし、そこから台数が減少しまして、2020年では330台ほどになりました。
サッシャ:今だと券売機に長蛇の列ができる状況はなかなかないですもんね。
八巻:交通系ICカードの利用者の比重が増えたことで、券売機の利用者が減少したと考えられます。キャッシュレス化はこれからも進むと思いますが、世の中で現金が流通している限り、券売機を完全にゼロにすることはできないと思うんですね。なので、せっかくある券売機を有効活用することで、より便利な駅を作っていきたいと考えた結果、今回のサービスを開始いたしました。

ATMのように紙幣も引き出せる

東急電鉄の券売機では、LINE Payのチャージ以外にも新たな機能が実装されたという。

八巻:横浜銀行のはまPayや、ゆうちょ銀行のゆうちょPayにおきまして、スマホアプリで引き出し金額を指定すると表示されるQRコードを券売機に読み込むと、ATMのように銀行の預貯金を引き出せます。こちらのサービスは5月から導入しております。
サッシャ:ゆうちょに預けているお金が、券売機を利用して引き出せるということですか?
八巻:はい、可能です。1万円単位の利用で、1日3万円まで引き出せます。引き出し手数料はかかります。
サッシャ:いざというときに引き出せるというのは便利ですね。
増井:今後、券売機の活用法で他に考えていらっしゃることはございますか?
八巻:LINE Payの現金チャージの取り組みを、駅のお釣りの確保という視点でも利用しようと考えています。
サッシャ:具体的にはどういうことでしょうか。
八巻:現金チャージを利用した場合お釣りが発生しないので、投入した紙幣は券売機に溜まることになります。ですので、そのなかの1,000円札と5,000円札を、交通系ICカードのお釣りとして利用しようと検討しております。また、1万円は先ほどお伝えした銀行の預貯金の引き出し機能に使用できるように計画を進めています。紙幣を有効活用することで、お釣り関係の業務軽減に繋げていきたいです。
サッシャ:機能が増えたことで、これからは券売機という名前が変わるかもしれないですね。

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースをその裏側から光を当て、様々な視点から紹介する。放送は月曜~木曜の10時10分頃から。
番組情報
STEP ONE
月・火・水・木曜
9:00-12:30

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