声優は「コロナ禍の収録」をどうしている? 山寺宏一が明かす

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)。2月10日(水)のオンエアでは、声優・山寺宏一がゲストにリモート出演。コロナ禍での声優業界や、自身の配信ライブについて語った。

コロナ禍で声優の仕事はどのように変化した?

「七色の声を持つ男」と呼ばれている声優・山寺宏一は、『それいけ!アンパンマン』(日本テレビ)のチーズや、ディズニー映画『アラジン』のジーニー、『ルパン三世』の2代目銭形警部など、数々のアニメキャラクターの声を担当。加えて、ブラッド・ピット、エディ・マーフィ、ウィル・スミスらが出演する洋画の吹き替えや、18年半にわたって子ども番組『おはスタ』(テレビ東京系)の司会を務めるなど、活動は多岐に渡る。

山寺:直接、お会いしたかったですね。
増井:私もです! 『おはスタ』を観て育ってますから。小学校に行く前にずっと観ていましたよ。

山寺は、コロナ禍によって変化した声優業界について語った。

サッシャ:山寺さんにとって、どんな1年でしたか?
山寺:2020年の3月と4月は、ほとんどのアニメの吹き替えが止まりました。30数年やっている『それいけ!アンパンマン』も、はじめて再放送を流したんですよ。

新型コロナウイルス対策によって、パーティションの設置やそれぞれで別撮りをする収録方法に切り替わったという。

山寺:リモートで繋げて、同じスタジオなんだけどブースを変えて撮るといった方法もやっていますね。全員が集まって一緒に収録をするということはなくなりました。
サッシャ:吹き替えって、掛け合いが重要だったりしますよね。
山寺:そうなんですよ。なので、最初に録る人が大変ですよね。(掛け合いを)想定して演技をしないといけないので。もともとそういう収録自体はありましたが、新人さんにとっては大変な状況だと思います。顔を覚えてもらえないわけですから。
サッシャ:コロナ禍が続いているわけですけども、それに順応していく方法は見出せてきていますか?
山寺:はい。ただ、収録時間が長くなってしまうので、そのぶんスタッフさんが大変だと思いますね。

試行錯誤をしながら再び収録ができる状況になったとき、山寺は改めて声優の仕事ができる喜びを実感したと語る。

山寺:たとえ別々の収録だったとしても、演じられることがうれしくって。「僕は本当に声優の仕事が好きだったんだ!」ということを、感じています。
サッシャ:なくなってからそのありがたさに気付くというのは、コロナ禍でたくさんありましたよね。

無観客の配信ライブを開催!

山寺は2月14日(日)に配信ライブ「山寺宏一 presents“VOICE BE AMBITIOUS」を開催。20日(土)までアーカイブも配信されている。

オンエア日は開催前ということで、内容を訊いた。

サッシャ:(内容は)歌ですか?
山寺:主に歌ですね。トークも多めになりますね。タモリさんがやっていた、『今夜は最高!』(日本テレビ系)のようなことをしたいです。

配信ライブはライブレストラン「BLUES ALLEY JAPAN」で実施。ゲストには海宝直人も登場。

山寺:ミュージカル界のスターですよ。彼は舞台版『アラジン』でアラジン役をやっていますからね。
サッシャ:なんと! では、ジーニーとアラジンが共演するわけですね!
山寺:そうなんですよ! ゲストを迎えてトークをしたり歌を歌います。僕のソロ曲もやる予定で、ミュージシャンも豪華です。僕の友達である佐橋佳幸君がライブのプロデュースをやってくれているんですけども、彼がすごい人たちを集めてくれました。難波弘之さんをはじめ、山下達郎さんのツアーを担当されている方たちがたくさん出演されます!
サッシャ:すごい!

ライブでは、映画の吹き替え楽曲、ナンバー、昭和時代の名曲、ゲーム内で使用された楽曲など、多種多様な歌を披露。配信ライブのオンラインチケットはイープラスのサイトから購入できる。

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースをその裏側から光を当て、様々な視点から紹介する。放送は月曜~木曜の10時10分頃から。
radikoで聴く
2021年2月17日28時59分まで

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番組情報
STEP ONE
月・火・水・木曜
9:00-13:00

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