J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。
8月21日(金)のオンエアでは、BRAHMANとOAUのボーカル・TOSHI-LOWが出演。「FUJI ROCK FESTIVAL」(以下、フジロック)の思い出を語った。
フジロックには「何回行ったかわからない」というTOSHI-LOWだが、話を続けようとすると少し躊躇した。
TOSHI-LOW:前の前の前の彼女の話からしなきゃいけないから、奥さんと関係が悪くなっちゃうよね。
クリス:ああ、わかる。フジロックって、そのときにいちばん熱い人と行きたいフェスなんだよね。「私をフジロックに連れてってくれるの!?」っていうミニハネムーンみたいだもんね。
TOSHI-LOW:そうなんだよね。だから歴史がありすぎて語れないよね。
クリス:TOSHI-LOWが出たのは1999年が初めてらしいね。
TOSHI-LOW:会場が苗場に移ったときかな。
クリス:俺、覚えてるよ。ROUTE 17 Rock'n'Roll ORCHESTRAで、TOSHI-LOWがドあたまで歌ってたよね。 TOSHI-LOW:ドあたまで歌った。フジロックのドあたまなんか嫌だよ。グルーヴィーな音楽なんて聴いたことないのに、池畑潤二に無理矢理やらされて地獄ですよ。
クリス:でも格好よかったよ。あれはすごくアガったよ。
そのときのROUTE 17 Rock'n'Roll ORCHESTRAでは、TOSHI-LOWのあとにトータス松本や甲本ヒロトなどが歌唱を控えていた。TOSHI-LOWは当時を「俺が鉄砲玉になるしかなくて玉砕だった」と振り返った。
TOSHI-LOW:だって毎回「これが最後だろうな」っていう気持ちで(ライブを)やってるのね。別に格好つけてるわけではなく、人生何があるかわからないし、俺じゃなくて他のメンバーに何かあるかもしれない。だからひとつ前のライブが最後だとしても、やり切ってるから後悔はないかな。
クリス:素晴らしいね。毎回最後のライブだと思ってやってるってことだよね。
TOSHI-LOW:今日がまた明日も続くとは思っていない。そう思ったら「楽しい人生だったな」って思えるから。普通の人より5倍くらい人生を楽しんでる自負もあるし。正直、いま新型コロナでバタバタしてる人を見ると、「毎日こんなにいいこととか楽しいことが続くって本気で思ってたのかな」って思っちゃう。毎日フジロックだったらバカになっちゃう(笑)。フジロックも3日がギリでしょ。
クリス:そうだね(笑)。俺、前夜祭から絶対に行ってたな。それでもあっという間なんだよね。
TOSHI-LOW:わかる、わかる。
TOSHI-LOW:「フジロックに行きたい」と思わせるってすごいこと。他のフェスってアーティストが見たかったり毎年のラインナップで左右されたりするんだけど、大半の人が「フジロックが好き」というのはすごい。新型コロナの影響が続いて2年くらい経つとフェスも淘汰されちゃって、似たようなものがなくなると思う。自分たちが行きたいフェスしか生き残らない。そういう意味で、俺だけじゃなく、多くの人が行きたいフェスとしてフジロックを作ったのはすごいよね。
クリス:そうだね。(フジロックの創始者)日高正博さんは先んじてる感じがするし、こだわりもすごい。あの空間はいい意味でのハンドメイクとか温もり、大事に物を築こうとする気持ちが常にあるよね。それが他のイベントと一番違うかも。
TOSHI-LOW:漫画で言うと赤塚不二夫先生だよね。酔っ払い感(笑)。人っぽいダメなところというか。フジロックがすごいのは、文句を言われたら自分たちで理解して改善していくところ。
TOSHI-LOWがフジロックで印象に残っているアーティストは、Bad Brains。音がまだ出ていない状態で、ボーカルのH.R.が人差し指を上げた瞬間に客席でモッシュ&ダイブが起きた様子を見て、「この人たちは神様だ」と思ったそうだ。
TOSHI-LOW:当時って自分の知っている人とバンドを組んで、ライブが一回も決まっていないのに曲を作ったり妄想したりして制作していくじゃない。今はいつ新型コロナが明けてライブができるかわからないけど、ライブができないから音楽をやらないんじゃない。ライブがあろうがなかろうが、ずっと音楽をやりたいんだよね。これが何になっていくかわからないんだけど、いろいろやってみてパーツの欠片を集めている状態かな。
クリス:OAUを始めたときはそういう感じだったの?
TOSHI-LOW:そうだね。もう15年やっていて、BRAHMANではできなかった場所でライブをやれている。新型コロナが明けてもソーシャルディスタンスをキープしながらライブをやれると思うから、むしろいいものを作ったなと思ってるよ。
TOSHI-LOWは「生きてる感じがすごくする」という理由で、昔からジプシーパンクやフォークロア系のバンドも好きで聴いていると話し、名前も知らないバンドに出会えるフジロックの魅力について熱弁する場面もあった。
8月28日(金)の『SAPPORO BEER OTOAJITO』も引き続きTOSHI-LOWが出演する。オンエアはJ-WAVEで23時から。
8月21日(金)のオンエアでは、BRAHMANとOAUのボーカル・TOSHI-LOWが出演。「FUJI ROCK FESTIVAL」(以下、フジロック)の思い出を語った。
1999年に初出演したフジロックは「玉砕だった」
放送日は「FUJI ROCK FESTIVAL '20」の1日目が通常開催される予定だったが、今年は新型コロナウイルスの影響で、「FUJI ROCK FESTIVAL'20 LIVE ON YOUTUBE」として、過去のライブ映像が配信された。フジロックには「何回行ったかわからない」というTOSHI-LOWだが、話を続けようとすると少し躊躇した。
TOSHI-LOW:前の前の前の彼女の話からしなきゃいけないから、奥さんと関係が悪くなっちゃうよね。
クリス:ああ、わかる。フジロックって、そのときにいちばん熱い人と行きたいフェスなんだよね。「私をフジロックに連れてってくれるの!?」っていうミニハネムーンみたいだもんね。
TOSHI-LOW:そうなんだよね。だから歴史がありすぎて語れないよね。
クリス:TOSHI-LOWが出たのは1999年が初めてらしいね。
TOSHI-LOW:会場が苗場に移ったときかな。
クリス:俺、覚えてるよ。ROUTE 17 Rock'n'Roll ORCHESTRAで、TOSHI-LOWがドあたまで歌ってたよね。 TOSHI-LOW:ドあたまで歌った。フジロックのドあたまなんか嫌だよ。グルーヴィーな音楽なんて聴いたことないのに、池畑潤二に無理矢理やらされて地獄ですよ。
クリス:でも格好よかったよ。あれはすごくアガったよ。
そのときのROUTE 17 Rock'n'Roll ORCHESTRAでは、TOSHI-LOWのあとにトータス松本や甲本ヒロトなどが歌唱を控えていた。TOSHI-LOWは当時を「俺が鉄砲玉になるしかなくて玉砕だった」と振り返った。
「今日がまた明日も続くとは思っていない。そう思ったら…」
新型コロナウイルスの影響でライブがなくなっているTOSHI-LOW。しかし、この状況を特に悲観的には捉えていない。TOSHI-LOW:だって毎回「これが最後だろうな」っていう気持ちで(ライブを)やってるのね。別に格好つけてるわけではなく、人生何があるかわからないし、俺じゃなくて他のメンバーに何かあるかもしれない。だからひとつ前のライブが最後だとしても、やり切ってるから後悔はないかな。
クリス:素晴らしいね。毎回最後のライブだと思ってやってるってことだよね。
TOSHI-LOW:今日がまた明日も続くとは思っていない。そう思ったら「楽しい人生だったな」って思えるから。普通の人より5倍くらい人生を楽しんでる自負もあるし。正直、いま新型コロナでバタバタしてる人を見ると、「毎日こんなにいいこととか楽しいことが続くって本気で思ってたのかな」って思っちゃう。毎日フジロックだったらバカになっちゃう(笑)。フジロックも3日がギリでしょ。
クリス:そうだね(笑)。俺、前夜祭から絶対に行ってたな。それでもあっという間なんだよね。
TOSHI-LOW:わかる、わかる。
フジロック=赤塚不二夫?
多くのフェスに出演しているTOSHI-LOWだが、フジロックはやはり別格だと語る。TOSHI-LOW:「フジロックに行きたい」と思わせるってすごいこと。他のフェスってアーティストが見たかったり毎年のラインナップで左右されたりするんだけど、大半の人が「フジロックが好き」というのはすごい。新型コロナの影響が続いて2年くらい経つとフェスも淘汰されちゃって、似たようなものがなくなると思う。自分たちが行きたいフェスしか生き残らない。そういう意味で、俺だけじゃなく、多くの人が行きたいフェスとしてフジロックを作ったのはすごいよね。
クリス:そうだね。(フジロックの創始者)日高正博さんは先んじてる感じがするし、こだわりもすごい。あの空間はいい意味でのハンドメイクとか温もり、大事に物を築こうとする気持ちが常にあるよね。それが他のイベントと一番違うかも。
TOSHI-LOW:漫画で言うと赤塚不二夫先生だよね。酔っ払い感(笑)。人っぽいダメなところというか。フジロックがすごいのは、文句を言われたら自分たちで理解して改善していくところ。
TOSHI-LOWがフジロックで印象に残っているアーティストは、Bad Brains。音がまだ出ていない状態で、ボーカルのH.R.が人差し指を上げた瞬間に客席でモッシュ&ダイブが起きた様子を見て、「この人たちは神様だ」と思ったそうだ。
OAUならソーシャルディスタンスをキープしてライブをやれる
TOSHI-LOWは最近、インスタライブなどでギター演奏を披露する一般人の投稿を見て、ギターをコピーしているという。今はバンドが始まった頃と環境が似ているのだとか。TOSHI-LOW:当時って自分の知っている人とバンドを組んで、ライブが一回も決まっていないのに曲を作ったり妄想したりして制作していくじゃない。今はいつ新型コロナが明けてライブができるかわからないけど、ライブができないから音楽をやらないんじゃない。ライブがあろうがなかろうが、ずっと音楽をやりたいんだよね。これが何になっていくかわからないんだけど、いろいろやってみてパーツの欠片を集めている状態かな。
クリス:OAUを始めたときはそういう感じだったの?
TOSHI-LOW:そうだね。もう15年やっていて、BRAHMANではできなかった場所でライブをやれている。新型コロナが明けてもソーシャルディスタンスをキープしながらライブをやれると思うから、むしろいいものを作ったなと思ってるよ。
TOSHI-LOWは「生きてる感じがすごくする」という理由で、昔からジプシーパンクやフォークロア系のバンドも好きで聴いていると話し、名前も知らないバンドに出会えるフジロックの魅力について熱弁する場面もあった。
8月28日(金)の『SAPPORO BEER OTOAJITO』も引き続きTOSHI-LOWが出演する。オンエアはJ-WAVEで23時から。
radikoで聴く
2020年8月28日28時59分まで
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番組情報
- 『SAPPORO BEER OTOAJITO』
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毎週金曜23:00-23:30