アーバンポップバンド・THREE1989、初の“夏”をコンセプトにした『Summer Venus』

【J-WAVE『SONAR MUSIC』から最新音楽情報をお届け】

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』（ナビゲーター：あっこゴリラ）のワンコーナー「SONAR TRAX」。J-WAVE がプッシュしている楽曲の中から毎日1曲をピックアップして掘り下げ、今聴くべきアーティストを紹介。8月19日（水）のオンエアでは、THREE1989の『Summer Venus』をピックアップ！

最近ハマったのは、韓国ドラマ『梨泰院クラス』

西暦1989年生まれの3人で構成されたアーバンポップバンド・THREE1989。メンバーは、ボーカルのShohey、DJのDatch、キーボードのShimo。今年5月にも『Utopia』でSONAR TRAXになっていて、2回目のピックアップとなる。

前回、コメントを頂いた時は音楽のルーツについて伺ったが、今回は、彼らの音楽に影響を与えているものついて教えてもらった。

Shohey：やっぱり遊びかな。
Datch：そうだね。遊びとかの延長線だと思う。
Shimo：実際、そういった実体験とかが、楽曲に生かされるっていうことは多々あるからね。
Shohey：やっぱり僕らも大学とか専門学校のときとか、みんなでドライブとかしてて、そういうときに聴いてほしいなというか、そういうときに聴きたかったな、みたいな音楽を今作ってるところもありますね。

最近観ている映画や本、遊びについて訊いてみた。

Shohey：最近は、やっぱりあれじゃないですか？
Shimo：話題の『梨泰院クラス』だよね。これはみんな見ましたね。
Shohey：『梨泰院クラス』からも、生き方というか、そういう夢への純粋な、夢を追いかけて仲間たちが集まって一緒に夢を叶えていくみたいな、そういうシンデレラストーリー的なものが、この2020年に見れたことが僕的にはすごく心が浄化されました。
Datch：そうだね。今の日本のドラマにない感じで、韓国ならではで面白かったよね。
Shohey：ちょっとトレンディー要素とかもあって、僕らの音楽もトレンディ要素が入ってたりするから、通ずるものがあったかな。ちょっとキラキラした世界というか、ちょっと恥ずかしくなっちゃう世界観というか、僕らの音楽にも通じてたかなと思いました。

時系列にも注目して聴いてほしい

続いて、SONAR TRAXになっている『Summer Venus』は、どんな曲になっているのか教えてもらった。

Shohey：今回のEPに収録されている『HOTELジェリーフィッシュ』が軸になって、長編ミュージックビデオも制作しているんですけど、この『HOTELジェリーフィッシュ』の時系が“翌朝”で、前回、SONAR TRAXに選んでくれた『Utopia』が“日没”。この日没から翌朝にかけての夜の出来事を描いた曲が『Summer Venus』です。
Shimo：その「ジェリーフィッシュ」での営みを描いています。このMVももうすぐ完成するんですけど、これはDJのDatchが主演なんだよね。
Datch：そうなんです。もうめっちゃ踊ってますから！キレッキレ！
Shohey：そして、THREE1989では初めてトークボックスを使ったものに歌詞をつけて、リフレインで、最後にはソロとかも入れたりとかして、聴き所満載となってます。

コメントの中にこの曲が収録されているEPの時系列についての話があったが、前回、SONAR TRAXになっていた『Utopia』が2曲目に収録されていて“日没”の時を描いた曲。軸となっている『HOTELジェリーフィッシュ』は、5曲目に収録されていて“翌朝”を描いた曲。『Summer Venus』は、その1つ前の4曲目に収録されているということで、“日没から翌朝までの夜”を描いた曲になっている。

最後に、先週リリースされたこのNew EP『The Sunset Fiction』についても教えてもらった。

Shohey：THREE1989では、初の“夏”をコンセプトにした作品になっています。これまではアルバムといえば、今まで作った曲の中から一番いいやつを選んで入れていたけど、今回は1から7曲目までずっと連続で聴いてほしいというか、流れで聴いてほしいというのを考えて作りました。
Datch：THREE1989のアルバムでは珍しいスキットも多めに収録しています。冒頭部分とか、次の曲のイメージを掻き立てるようなスキットにも注目して聴いてほしいなと思います。
Shimo：メロウなアルバムになっているので、是非聴いてください！