画像素材:PIXTA

「自分の弱さ」が会話を弾ませる!? 雑談力を高めるコツをプロが伝授

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「SAWAI SEIYAKU SOUND CLINIC」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)。オンタイムのパフォーマンスアップに繋がる考え方・行動を伝えるコーナーだ。7月2日(木)のオンエアでは、コミュニケーションのスペシャリスト・野口 敏さんが「相手が返答をしやすいコツ」を紹介した。


■事実に加え、感情も伝えることがポイント

野口 敏さんは著書『誰とでも15分以上 会話がとぎれない! 話し方66のルール』(すばる舎)をはじめ、TALK&トーク話し方教室の主催を務めるなど、コミュニケーションのスペシャリストと呼ばれている。7月は野口さんが1ヵ月に渡って、「会話がとぎれない話し方」をレクチャーする。

この日は、「相手が会話しやすくなるテクニック」を紹介した。

野口:たとえば、「明日は上司と焼肉に行くんですよ」という会話があったとします。こういった内容は気持ちを1つちょっと足すだけで、話がしやすくなります。「明日は上司と焼肉に行くんですが、ちょっと憂鬱なんですよ」と言うことで、相手は言葉の奥にある“ドラマ”を感じることができるんですね。ですので、相手も興味を持ちやすく、話が広がりやすくなります。「焼肉に行く」という情報だけを伝えると、相手は5W1Hぐらいしか返答の内容が思いつかないので、「そうですか」だけで話が終わってしまうことがあるんですね。ですので、情報を伝えるときは「自分がどう思うのか」を加えることが大切です。

話す力の土台になるのが、「ちょっとオープンな気持ち」だ。どんな些細なことでも、相手は話し手の想いや感じ方を知りたいと思っている。事実を述べた後に、ちょっとした感情・気持ちをプラスするだけで、今まで以上に話が膨らむはずだ。


■ネガティブな感情をオープンにしよう

野口によると、会話のなかに少し乗せる感情は、「素朴な気持ち」がおすすめだという。その理由を解説した。

野口:素朴な気持ちというのは、正直な気持ちのことです。人間の正直な気持ちのなかでも、ネガティブなものは大事だと思っています。「今の仕事がつらい」、「後輩がすごく仕事できるので悔しい」、「上司の言葉に腹が立つ」といったものは、素直な気持ちですよね。

こうした素直な気持ちは、他人が受け取りやすいのだそう。ところが、こうした気持ちは自身の弱さを人に知られることになるため、隠してしまいがちでもある。

野口:現代人は自身の弱さを隠してしまいがちですよね。そんなとき人は、つい突っ張ってしまって「自分はポジティブに考えるようにしているんだ」とか「気にしていないから大丈夫」と答えてしまうんです。そういう言葉を選んでしまうと、相手は「この話題に立ち入ってほしくないんだな」と感じてしまって、会話を終わらせてしまうんですね。ですので、正直に自分の気持ちを伝えられる人が“話しやすい人”であり、真に強い人間であると、私は思っています。

「ムッとした」「ホッとした」「ウキウキした」といった何気ない素朴な気持ちすべてが会話の材料となるという。人と会話する際、そうした気持ちをプラスして話してみてはいかがだろうか。

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「SAWAI SEIYAKU SOUND CLINIC」では、オンタイムのパフォーマンスアップにつながるヒントを処方する。放送は月曜~木曜の10時54分頃から。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月9日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-12時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/stepone

関連記事