ミニシアター好きは必見。「名作映画」観られるサービス…他の動画配信サイトにない作品も

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)。6月1日(月)のオンエアでは、映画配給会社が立ち上げたプロジェクトに注目。名作映画が一定期間見放題になるオンラインサービスを紹介した。


■映画館の営業が再開

新型コロナウイルスの影響で全国の映画館が営業休止となり、映画業界は大きな打撃を受けている。映画配給会社セテラ・インターナショナルの代表取締役社長・山中陽子さんが、管理している配給作品の現状を語った。

山中:5月29日、政府から映画館再開のゴーサインが出ました。弊社の映画『最高の花婿 アンコール』は3月27日公開でしたが、3月28日からほぼすべての映画館が休館してしまったんですね。6月1日(月)から上映を再開しています。また、6月6日(土)からは『お名前はアドルフ?』という映画も公開します。
サッシャ:ということは、すぐに映画の宣伝をしないといけないのですね?
山中:そうなんです。映画館がずっと休館していたので、予告編やチラシ、ポスターなどをお客さんに見てもらうことができなかったんです。試写会もイベントもできないため、宣伝のツールがない状態で多くのお客さんに認知してもらう方法を考えないといけない状況です。
サッシャ:微力ですが、ぜひ力になれればいいなと思っております。
山中:ありがとうございます。


■オンラインで名作映画が鑑賞できるサービスが開始

コロナ禍による映画業界の危機に立ち向かうべく、独立系配給会社は「Help! The 映画配給会社プロジェクト」を立ち上げた。山中さんがプロジェクトの内容を解説した。
Help! The 映画配給会社プロジェクト

山中:映画配給会社は、今まで配給した映画を多く所有しています。そこで、各社がオススメする選りすぐりの作品たちを集めて、一定期間見放題の定額制パックをスタートしました。映画館に行けない方に、配信で映画を観てもらうという企画です。各配給会社がおよそ10本から30本ほどの独自パッケージを作って、「UPLING Cloud(アップリンク・クラウド)」というオンライン映画館で作品を観られるようにしました。
サッシャ:日本での配給権を買い付けているので、過去の作品を配信することが可能なんですね。ミニシアター系だと、見逃していた作品もけっこう見つかりそうですね。
山中:そうですね。また、こうしたパッケージを出すことによって、観客側には馴染みのなかった配給会社の存在を認識していただける機会になれたかなと思います。
サッシャ:配給会社がなくなってしまったら、どんなにいい映画があっても日本で観られないということになってしまいますからね。

各社のパッケージにはどのような作品があるのだろうか。

山中:2020年5月15日に第1弾を配信しました。クレストインターナショナル、ザジフィルムズ、ミモザフィルムズ、ムヴィオラ、セテラ・インターナショナルの5社が参加しています。クラシックの名作や、ヌーヴェルヴァーグの傑作、国際映画祭の受賞作といった、世界各国の映画を観ることができます。第1弾は全部で90作品です。5月22日からは第2弾として、さらに8社が加わり、137本の映画が追加されました。それぞれの配給会社の見放題パックで映画を観ることができます。全部で13社、227作品となります。映画ファンには、STAY HOME期間中にたくさんの映画を観ていただきたいです。

・アップリンク・クラウド
https://www.uplink.co.jp/cloud/features/2408/

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースをその裏側から光を当て、様々な視点から紹介する。放送は月曜~木曜の10時10分頃から。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月8日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-12時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/stepone

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