J-WAVEで放送中の番組『SEASONS』(ナビゲーター:マリエ)のワンコーナー「JUN THE CULTURE」(ナビゲーター:藤原ヒロシ)。5月30日(土)のオンエアでは、アフリカのドキュメンタリーなどについて語った。
■「ルワンダ虐殺」や「ザンジバル革命」について調べる
藤原は4月に放送されたドキュメンタリー番組『NHKスペシャル 未解決事件』(NHK総合)を観たことがきっかけで、ほかにもドキュメンタリー番組を観たいと思い、60年代のアフリカを舞台にしたドキュメンタリーをたまたま見つけたという。
藤原:90年代に「ルワンダ虐殺」という事件があって、その事件は知っていたんです。だけど、60年代にも同じようなツチ族とフツ族の戦いがあり、ルワンダ、グルンジ、コンゴなどで、内戦というか事件が起きていた、というドキュメンタリーだったんです。衝撃だったので、いろいろ調べていました。
調べを進めていくと、内戦は60年代、あるいはもっと以前から続いており、「脈々とツチ族とフツ族の問題は続いている」ことがわかった。そこで藤原は、映画『ホテル・ルワンダ』を観直したそうだ。
藤原:『ホテル・ルワンダ』はNetflixにもHuluにもどこにもなくて、ブルーレイを買いました。なかなか考えさせられる、おもしろくてよくできた映画だなと思いました。それをいろいろと調べると、60年代にザンジバル島で起きた事件もあったんです。「ザンジバル革命」と言われていて、その映像も僕が観たドキュメンタリーに入っていました。アラブ人と言われる人たちがザンジバル島で奴隷貿易をしていて、モザンビークなど、いろいろなところから黒人を連れてきて、ザンジバル島を経由して、いろいろなところに行くという。そんなことを調べていました。
■「からゆきさん」と呼ばれる女性とは?
藤原はその後も、さらに調べを進めていった。
藤原:「ザンジバル革命」のあと、明治時代ぐらいに、日本から「からゆきさん」と呼ばれる女性が登場します。ネットで調べると「奴隷」と書いてあったりもするんですが、違う土地に連れていかれて、そこで助手的な仕事をする人が「からゆきさん」と言われていたらしいんです。アジアのいろいろなところにいたんですけれど、ザンジバル島にも10人ぐらいいて、有名な「からゆきさん」が経営するバーがあったり、そういうエリアだったらしいんです。今のザンジバルは僕も写真集を見たことがあるんですけれど、すごく海がきれいな素朴なリゾート地みたいな感じです。でも、そういう歴史を知ると、俄然また行きたくなりましたね。新型コロナが落ち着いて海外に行けるようになったら、一度はザンジバルに行ってみたいなと思いました。
「からゆきさん」を題材にした、『サンダカン八番娼館 望郷』という映画がある。熊井 啓監督による、1974年の日本映画だ。
藤原:それはザンジバルではなくボルネオに行く「からゆきさん」の話なんです。その「からゆきさん」がまた日本に戻ってきて、元「からゆきさん」を若い女性が取材をして、いろいろと話を聞き出します。そういうところから帰ってきたから、村では相手にされていなかったり、いろいろな人間模様があって。でも、すごくジーンとするいい映画でしたね。テンポもまあまあよくて、すごくおもしろかったです。僕もまだまだ知らないことがいっぱいあるな、というか、時間があるときじゃないとここまでたどり着かなかったかなと思うので、いろいろと勉強になりました。
『SEASONS』のワンコーナー「JUN THE CULTURE」は、時代をクロスオーバーする藤原ヒロシの選曲&監修でお届けする、ミュージック、ファッション、カルチャーが有機的に結びつくプログラム。放送は毎週土曜の14時10分ごろから。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月6日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SEASONS』
放送日時:毎週土曜 14時10分-14時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/seasons/
■「ルワンダ虐殺」や「ザンジバル革命」について調べる
藤原は4月に放送されたドキュメンタリー番組『NHKスペシャル 未解決事件』(NHK総合)を観たことがきっかけで、ほかにもドキュメンタリー番組を観たいと思い、60年代のアフリカを舞台にしたドキュメンタリーをたまたま見つけたという。
藤原:90年代に「ルワンダ虐殺」という事件があって、その事件は知っていたんです。だけど、60年代にも同じようなツチ族とフツ族の戦いがあり、ルワンダ、グルンジ、コンゴなどで、内戦というか事件が起きていた、というドキュメンタリーだったんです。衝撃だったので、いろいろ調べていました。
調べを進めていくと、内戦は60年代、あるいはもっと以前から続いており、「脈々とツチ族とフツ族の問題は続いている」ことがわかった。そこで藤原は、映画『ホテル・ルワンダ』を観直したそうだ。
藤原:『ホテル・ルワンダ』はNetflixにもHuluにもどこにもなくて、ブルーレイを買いました。なかなか考えさせられる、おもしろくてよくできた映画だなと思いました。それをいろいろと調べると、60年代にザンジバル島で起きた事件もあったんです。「ザンジバル革命」と言われていて、その映像も僕が観たドキュメンタリーに入っていました。アラブ人と言われる人たちがザンジバル島で奴隷貿易をしていて、モザンビークなど、いろいろなところから黒人を連れてきて、ザンジバル島を経由して、いろいろなところに行くという。そんなことを調べていました。
■「からゆきさん」と呼ばれる女性とは?
藤原はその後も、さらに調べを進めていった。
藤原:「ザンジバル革命」のあと、明治時代ぐらいに、日本から「からゆきさん」と呼ばれる女性が登場します。ネットで調べると「奴隷」と書いてあったりもするんですが、違う土地に連れていかれて、そこで助手的な仕事をする人が「からゆきさん」と言われていたらしいんです。アジアのいろいろなところにいたんですけれど、ザンジバル島にも10人ぐらいいて、有名な「からゆきさん」が経営するバーがあったり、そういうエリアだったらしいんです。今のザンジバルは僕も写真集を見たことがあるんですけれど、すごく海がきれいな素朴なリゾート地みたいな感じです。でも、そういう歴史を知ると、俄然また行きたくなりましたね。新型コロナが落ち着いて海外に行けるようになったら、一度はザンジバルに行ってみたいなと思いました。
「からゆきさん」を題材にした、『サンダカン八番娼館 望郷』という映画がある。熊井 啓監督による、1974年の日本映画だ。
藤原:それはザンジバルではなくボルネオに行く「からゆきさん」の話なんです。その「からゆきさん」がまた日本に戻ってきて、元「からゆきさん」を若い女性が取材をして、いろいろと話を聞き出します。そういうところから帰ってきたから、村では相手にされていなかったり、いろいろな人間模様があって。でも、すごくジーンとするいい映画でしたね。テンポもまあまあよくて、すごくおもしろかったです。僕もまだまだ知らないことがいっぱいあるな、というか、時間があるときじゃないとここまでたどり着かなかったかなと思うので、いろいろと勉強になりました。
『SEASONS』のワンコーナー「JUN THE CULTURE」は、時代をクロスオーバーする藤原ヒロシの選曲&監修でお届けする、ミュージック、ファッション、カルチャーが有機的に結びつくプログラム。放送は毎週土曜の14時10分ごろから。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月6日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SEASONS』
放送日時:毎週土曜 14時10分-14時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/seasons/