石井竜也「なんのために俺たちはいると思う?」 コロナ禍の若手アーティストへメッセージ

J-WAVEで放送中の番組『GROOVE LINE』(ナビゲーター:ピストン西沢)。5月14日(木)のオンエアでは、石井竜也がリモート出演。医療従事者や若者アーティストたちへメッセージを送った。


■勉強の日々「家の中でやれることってけっこうある」

番組では石井竜也『ヒハマタノボル』をオンエア。西沢と石井は付き合いが長いこともあり、テンポのよい会話を繰り広げた。

西沢:『ヒハマタノボル』は、石井竜也の曲でした。これを歌っている方が電話に出ております。
石井:はい、石井竜也です。なんかこれ……(笑)。初めてですよ。「これを歌っている人が電話に出ています」って言われたの。普通は「石井さんです」とかで始まりません?
西沢:あはは(笑)。すごい人が電話に出てるってことを伝えたかっただけですよ。
石井:(『ヒハマタノボル』は)立派な歌じゃないですか。
西沢:スケールがでかくて、声のビブラートが大きい。
石井:「この人、音痴なんじゃないかな」っていうくらいのビブラートですよ(笑)。
西沢:ビブラートの幅が一定ですごいですよね。
石井:ビブラートは40歳を超えたくらいから出てきましたね。たぶん、声をずっと伸ばすための技能なんです。
西沢:そうなんですか。
石井:喉に負担をかけさせないようにする技術なんですよ。だからきっと、ずっと歌っていないと出てこないんですよね。
西沢:年々こういったテクニックは身に付いていると思うし、人間としての活動もでかくなってきたんじゃないですか?
石井:いろいろなテクニックが自分の中に満載ですからね(笑)。とにかく、いろいろなところから勉強、勉強ですよ。いまだに勉強させられることもあるしね。「ああ、俺は間違ってた」「今までどこを攻めていたんだろう」みたいなところですよね。
西沢:今の時期は外に出ないでしょ? 家で勉強の塊になっているということですか。
石井:まあ、いろいろと勉強できますね。家の中でやれることってけっこうあるんだな、みたいな。びっくりですよね。
西沢:相変わらず『ゴッドファーザー』を観ているんじゃないでしょうね?
石井:毎日1回は観てます(笑)。


■医療現場へエール

石井が属する米米CLUBは今回、「Stay Homeを応援」というメッセージ動画を「Yahoo!ニュース Voice」にて公開。医療現場へエールを送っている。

【外部リンク】
米米CLUBはさん「医療の現場で今、一生懸命働いている皆さんにエールを送りたい」

石井:医療現場というのは本当に大変な状況なのでね。
西沢:医療現場にお知り合いの方がいらっしゃるんですか?
石井:もちろん、僕の叔母さんもずっと医療現場で働いていましたから、どれだけ大変かはわかります。だけど、こういう今まで体験したことのないようなことが日本で、世界で起こっているわけじゃないですか。それはどんなに名医であろうが、何十年もやっている看護師であろうが、みなさん初めての経験ですから、その苦労は俺たちにはとてもじゃないけどわからないと思います。しかもベッド数は限られているしね。それでも一応、日本はうまくやっているほうになっていますけどね。そのくらい日本の医療現場はすごいと感じますよね。
西沢:こういう人たちに負担をかけないようにするためには、私たちの具合が悪くならないようにするってことが一番ですよね。
石井:そうです! 本当にこれは、東京の若いやつらに言いたいんだけどね。自分だけが人生を送っているわけじゃないから。自分たちの後輩もいるし、先輩だっているし、もっともっと上の人もいるし、もっともっと下の子どもたちもいるでしょ? みんな大変だと思う。「家にいるのは嫌だ」って思うかもしれないけど、自分が病気にかかっているのを考えてみて。どれだけの人が悲しむか、どれだけの人が大変な思いをするか。それを考えて行動してねって言いたいよね。
西沢:いや、それがね、俺と石井さん、両方ともそうだと思うんですけれども、18、9歳のときには俺たちもわかってなかったですから。
石井:うん……。まあ、それを言うのよそう!
西沢:あはは(笑)。
石井:今だけは、俺を聖人にしてくれ! 今だけは俺を偉大な人間にしてくれ。
西沢:(笑)。もちろん、わかってますよ。
石井:でもね、言わないより言ったほうがいい。
西沢:もちろんね。
石井:俺も偉そうなことは言えないけど、今回は他の人にうつしちゃうからね。偉そうなことは言えない石井だけど「ちょっと聞いてくれよ」って感じかな。
西沢:あとは、病気にかかってしまったときに、誰にも言えないという空気にしないことだよね。


■若いアーティストへ「俺たちは、みんなをもっと元気にするために生かされているんだ」

西沢は、医療現場はもちろん、エンターテインメント業界もひん死の状態にあるとして、石井に「若いアーティストが『困ってるんです』って言ってこない?」と質問する。

石井:俺はこう言っているのね。「なんのために俺たちはいると思う?」って。俺たちはこういうことがあったあとに、みんなを元気にするために生かされているんだよって。だから今を頑張れ! 今は自分が病気にならないことだけを考えろって。それで、みんなの元気が出始めたころに、もっと元気にしてあげるために俺たちがいるんだよって教えてますね。それが俺たちにできる最低限のことだしね。だって歌い手が病院に行ってもなんにもならないからね。「うるせー!」とか言われるだけだもの(笑)。
西沢:人には与えられた使命というものが絶対にあるから。
石井:そうそう。みんなそれぞれに与えられた使命があるからね。
西沢:その順番と出る場所というのは今じゃないかもしれないけど、このあとに来る。
石井:分不相応なところに出て行ったりとか、変に社会にたてついてみたりとか、そんなことになんの意味もないからね。だからこういう時期は真摯な姿勢でいることが一番大事だと思うね。

長きにわたり音楽の力でファンに元気を与えてきた立場から、若いアーティストへアドバイスを送る石井だった。最新情報は、公式サイトをチェック。

『GROOVE LINE』ではピストンが楽曲を紹介しながらゲストとの軽快なトークをお届け。放送は毎週月曜から木曜の16時30分から。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年5月21日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『GROOVE LINE』
放送日時:月・火・水・木曜 16時30分-19時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/grooveline/

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