レキシ、幼少期に『関白宣言』熱唱で拍手喝采! 語りだすと止まらないマカロニ・ウェスタンの話も

J-WAVEで放送中の番組『SEIKO SOUND STORAGE』では、ミュージシャンやスポーツ選手など、各界で活躍するゲストがマンスリーで自らの音楽遍歴を語る。4月はレキシが登場。10日(金)のオンエアでは、幼少期の音楽体験を振り返った。


■はじまりは、さだまさし『関白宣言』

レキシは、両親や祖父母の影響で洋画のサウンドトラックを聴いて育ったという。成長とともにどんな音楽に触れてきたのだろうか。

レキシ:人前で歌った原体験というのがわりと早くて、幼稚園のときに親戚の結婚式の披露宴で、さだまさしさんの『関白宣言』を歌ったんです。幼稚園児が1人で『関白宣言』を歌いきったら拍手喝采ですよ。その気持ちよさが忘れられなくて、いまだに続いています。当時はカセットテープですが、さだまさしさんのベスト盤を母親が買ってくれて、聴いているうちに他の曲も聴くじゃないですか。そうして、小学生のときにさださんにハマっていきました。

レキシは「そのあとは音楽を聴くというよりは、はやりものを聴くという感じ」と話し、当時手に入れたAV機器をうれしそうに語った。

レキシ:当時の最新鋭のダブルカセットデッキ、オートリバース付き、倍速ダビングというラジカセ、ソニー「CFS-W80」と型番まで覚えているんです(笑)。そのラジカセを買ってもらいました。昔はよくラジカセをテレビの前に持っていって「ちょっと静かにして!」って録音するのが主流だったでしょ? 違うんです。ラジオを直接録音できるという、当時のこのすごさわかります? そういう画期的なラジカセを買ってもらって、そこからはもううれしくて、かかる曲かかる曲を全部録音していたんです。それこそCMの曲まで全部録音して、全部カセットテープに曲名を書いて保管して聴くみたいなことをやってました。だから、どちらかというと音楽を聴こうというよりは、機械も含めて楽しんでいたというのもあったんです。


■語り出したら止まらない!西部劇のサントラ

レキシの家には、大きなステレオがあったそうだ。両親と父方の叔父のアナログレコードが大量に入っており、ピアニストのポール・モーリアやエレクトーンの楽曲のレコードなどがあったという。そんななか、レキシはあるジャンルに傾倒していったそうで……。

レキシ:父親が好きだと言っていたマカロニ・ウェスタン、西部劇ですね。イタリアで撮られた西部劇をマカロニ・ウェスタンって言うんですが、そのオムニバスのサントラが入っていたんです。それが子ども心に、ジャケットも含めてわかりやすかったのか、それをよく聴いていました。のちに知るんですが、エンニオ・モリコーネという、サントラ界の巨匠みたいな人が書いていたんです。映画は『夕陽のガンマン』『荒野の用心棒』『南から来た用心棒』といった、いわゆる昔の西部劇の曲が入っているんです。代表曲で言うと、エンニオ・モリコーネ『さすらいの口笛』。これは『荒野の用心棒』の曲なんです。

レキシは「さっき言われて気付いたんですが……」と、作品への思いを語る言葉が次々と溢れてくる。

レキシ:テレビ番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)は、Tシャツを持っているぐらい大好きな番組なんですけど、『さすらいの口笛』が番組で使われているんです。目的地の地図を映すときにね。俺、なんでこの番組が一番好きなんだろうって思ったら、潜在的に子どものころに刷り込まれたあの曲が流れているからだってハッと気づいて、なるほどと思いました。本当にそのアルバムをよく聴いていて、その影響なのかサントラもすごく好きで……。ちょっと待ってください。このアルバムの話だけであと5分以上かかります(笑)。時間が足りない!

ここまでマカロニ・ウェスタンのサントラにすっかりハマったと語ったレキシだが、意外にも楽曲が使われている映画は、ほとんど観ていないのだとか。

レキシ:『荒野の用心棒』も実は観たことないです。サントラをよく聴いているんですけど、『夕陽のガンマン』ぐらいしか観たことがない。おばあちゃんが買ってきた昔懐かしの『風と共に去りぬ』『ロミオとジュリエット』『ブーベの恋人』のサントラも聴いていたんですけど、それも実は全く観たことがなくて、ただ曲だけを知っているという状態でした。


■ザ・ビートルズとの出会い

音楽はカセットテープからCDへと移り変わり、レキシはCDプレーヤーを手に入れる。

レキシ:ソニー「リバティ」という、レベッカさんがCMをしていたCDプレーヤーを手に入れまして、「CDをレンタルしよう」という話になるんです。でもCDショップに行くと、自分に馴染みのないCDしかなくて「なにを借りていいかわからないな」と思って悩んでいたら、母親が「一番有名なこれを借りてみたら?」って借りたのが、ザ・ビートルズのアルバム『ラバー・ソウル』です。そこでザ・ビートルズを聴いて衝撃を受けまして、「これはスゲー!」と、急いでまたCDを借りに行きました。

レキシは、親戚の叔父からアコースティックギターを借りて、ザ・ビートルズの曲が掲載されたギタースコアブックを購入。そしてギターを練習しはじめた。

レキシ:1ページ目は『オール・マイ・ラヴィング』という曲だったんです。歌い出しがFというコードで、ギターをやっている方はわかると思うんですが、ギターの初心者には難しいものです。しかも叔父さんのギターは、おさえるのに力がいるギターでした。指先がすごく痛くなりながらも、すごく弾きたくて練習しました。うーん、懐かしいな。けっきょく最終的にはそれができなくてギターを断念したって話なんですけど。そのあと押せば音が鳴るキーボードにつながるわけですね。

新型コロナウイルス感染拡大を受け、2020年4月24日(金)公開を予定していた『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』が公開延期となった。それに伴い、主題歌となるレキシのニューシングル『ギガアイシテル』のリリースも延期となっている。今後のリリース情報など詳細はオフィシャルホームページをチェック。



『SEIKO SOUND STORAGE』では各界で活躍するゲストがマンスリーで自らの音楽遍歴を語る。放送は毎週金曜日の22時から、お聴き逃しなく。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年4月17日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『SEIKO SOUND STORAGE』
放送日時:毎週金曜 22時-22時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/soundstorage/

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