J-WAVEで放送中の番組『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。2週にわたって、さまざまなアーティストの魅力を深堀りする番組だ。2月22日、29日のオンエアでは、星野 源を特集。ここでは29日のオンエア内容をご紹介しよう。ゲストは、星野と親交があるレイザーラモンRGとモデルでタレントの三原勇希。
【前回のオンエア】星野 源は「世界の捉え方が面白い」 飾らない人柄や楽曲…レイザーラモンRG×三原勇希が魅力を語る
■会場が大きくなっても変わらないライブの魅力
星野は昨年、約33万人を動員した初の5大ドームツアーを成功させた。RGと三原は、星野のライブのどんな点に魅力を感じているのか。自身もエレキベースを弾くというRGは、星野のライブで演奏するハマ・オカモトのベースプレイに注目しているそうだ。“星野 源というバンド”を観ている、という感覚もあるという。
RG:バンドマスターであるペトロールズの長岡亮介さんも、すごくまとめていて、彼もギターも変なフレーズ弾いたりするんですよね。大ヒットソングの『恋』も、バンドで聴くとね、猛烈グルーヴと言いますか…。
三原:もう本当に腰から踊れるビートで。河村"カースケ"智康さんのドラムとかもねー、もう……。
RG:途中でバンドメンバーをいじったりするのも、また楽しくて。
三原:そうですね。源さんからプレイヤーへのリスペクトを感じますね。
三原は前回のオンエアで、星野との出会いがソロデビューを果たした2010年であったことを明かした。ライブをおこなう会場が大きくなった今でも、“距離を感じさせない魅力”があるという。RGもこれに同意し、「東京ドームでやったときと、新木場 Studio Coastでやったときの距離感が一緒でした」と述べた。
三原:そうですよね。(変わらない魅力は)語り口でいてくれるってところだったり、常にふざけたがるところだったりだと思うんですけど。
グローバー:それは本人がやりたいことが“これ”って決まってるんですかね。
RG:それはあると思います。雑誌で対談したんですけど“精神が凄くパンクであるがゆえに逆にパンクしない”と。“パンクすぎて逆にパンクじゃない”みたいなとこなんですよね。それは根底にあるんでしょうね。
三原:私が印象に残ってるのは、横浜アリーナで全編弾き語りのライブがあったときに、ミニスカートを履いたサンタ2人と腕を組んで登場したんですけど、そういう自分のやりたいこと、夢をステージで普通に叶えちゃうところとかも好きですね。
RG:そのサンタが2人も金髪美女とかじゃないところもまたね。
三原:そうですね(笑)。
RG:我々と遠くない人にサンタ着せるっていうね。あくまで庶民目線を忘れてないというか。
■日本の音楽界に残したい! 星野 源の超絶ポップソング TOP 3
前回のオンエアでは、三原が「この曲、男子に歌われたらキュンとしちゃうかも!? TOP 3」をセレクト。今回はRGが、音楽業界に残したい名曲を選んだ。
3位:『恋』
星野の主演ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の主題歌として大ヒットした同曲は、2016年にシングルとしてリリースされ、2018年リリースのアルバム『POP VIRUS』に収録。
RG:細野晴臣さんと仲よくされてるような方が、ど真ん中で大ヒットを飛ばして、主演のドラマをヒットさせてという。加山雄三さんみたいなことをしているわけじゃないですか(笑)。
グローバー:細野晴臣さんはみんな大好きですけど、そういう大ヒットナンバーはなかったか。いわゆる老若男女に歌わせたと。
RG:踊ってね(笑)。
三原:あんなに難しい振りをみんな踊れるという。
RG:僕は結婚式で踊らされました。
三原:私も忘年会でやりました。
RG:超絶ポップソングですよね。
2位:『Crazy Crazy』
『Crazy Crazy』は2014年にリリースされたシングルで、翌年2015にリリースされたアルバム『YELLOW DANCER』に収録されている。MVはモノクロの映像で展開していくが、そこにはあるバンドへのオマージュがあるという。
RG:本人が「クレイジーキャッツの植木等になりたい」みたいなこと言ってまして、それができたという曲。復帰してすぐの曲だったんですけど、MVでちょっとよろけながら入ってくるんですよ。
三原:わかります!
RG:あれがクレイジーキャッツ。跳ねるようなピアノ込みでコミックソングというか、1960年代に日本を明るくした、クレイジーキャッツのようなポップソングだと思っています。
1位:『Continues』
『Continues』は2016年にリリースされた曲で、『恋』同様『POP VIRUS』に収録されている。RGはこの曲を選んだ驚きの理由も明かした。
RG:これは超絶ポップソングでありながら、なんとコーラスに私が参加しております(笑)。
グローバー:おおー(拍手)。
三原:理由はそれ?
RG:いや、それは……ありましたけど(笑)、聴いてどんどんとクセになる曲だったので。すごくゆったりした曲で、最後は同じところをリフレインしていく感じなんです。ムロツヨシさんとか、森三中の黒沢(かずこ)ちゃんとかと一緒に「友だち」っていうクレジットなんですよね。“うわーっ”でしょ? ごめんなさい、これはちょっと自慢をしてしまいました。
グローバー:レコーディングの現場はいかがでしたか?
RG:初めてミュージシャン・星野 源を見ました。「もっとここをこうしましょう」とか、人数が10人ぐらいいたんですが「マイクに向かって、この人の声はこの辺がいい」とか「この人は声が大きいから、ちょっとだけうしろからかぶさるように」とか、俺たちを楽器のように配置したんです。
三原:それも源さんがやるんですね。
RG:そう。
グローバー:ディレクションをしながら。
RG:あれは貴重な体験でした。それが残っているという意味でも、超絶ポップソングの1位として選びました。
三原:間違いない。
RG:自慢しちゃってごめんなさい……。
グローバー:いや、いい話を伺いましたよ。
ここでグローバーは「レコーディング風景を頭に思い浮かべながら」と『Continues』をオンエア。聴き終えたあとに、RGは「男の声だと思うでしょ? 僕だけファルセットで歌っているんです」と種明かしをして、スタジオの笑いを誘った。
■星野 源、最大の魅力は?
メロディ、歌詞、歌声……ふたりが思う、星野の最大の魅力とはなんなのか。
RG:こんなにヒットしているのに、「星野源モノマネ芸人」っていないですよね? できないんですよ誰も。同じ声が出せない。唯一無二だと思います。あとは真面目に音楽をやってきた人が、真面目に売れたっていう日本の音楽界の健全さを表してるなと僕は思ってます。
三原は「ポップであること」とした上で、こう解説した。
三原:RGさんもおっしゃったように、昔から音楽がすごく好きな方で。自分の中にかっこいいと思って積み重ねてきたものとか、世界でかっこいいとされてるものだとかを、お茶の間にも届くように、ものすごいバランス感覚で曲に取り入れるのがうまい、というのはあると思います。もちろんそれは、研究して努力して、いろいろ経験して、もともとのセンスもあって。そして、優れた才能の人たちとチームを組んでどんどん夢を叶えていくっていう人間力も含めて全部才能なんだろうなと思います。
■星野 源のキャッチコピーをつける
同番組では、特集したアーティストに対し、ゲストがキャッチコピーをつける。ふたりの回答は……。
三原:星野源とは……「4曲目」である! 先週、私のセレクトで選んだ3曲(『肌』『フィルム』『くだらないの中に』)が全部アルバムの4曲目だとRGさんが気づいてくれて。アルバムの4曲目には芯のあるグッとくる曲を置くんじゃないかっていうグローバーさんのお話もあり、そういうことかも、と。
RG:星野源とは……「ドラえもん」である! ドラえもんって日本のアニメアイコンであり、ポップアイコンであり、カルチャーのアイコンでもあるじゃないですか。『ドラえもん』の主題歌を歌ったことって、自分がドラえもんであることを受け入れたのではないかと考えたんですよね。ポケットの中からいろんなものを出すとか、子どもたちに夢を与えるとか、苦しいことも教えてくれたり、藤子・F・不二雄先生のイズムみたいなものを受け継ぎながら、日本のみんなが知っているドラえもんの曲を受け継いでいく。だから自分がドラえもんであることを受け入れたといういう意味でこうさせていただきました。
J-WAVE『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』では、ゲストを迎え、1組の「レジェンド・ミュージシャン」をテーマに音楽談義を繰り広げている。放送時間は土曜の17時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年3月7日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』
放送日時:毎週土曜 17時-17時54分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/musicology/
【前回のオンエア】星野 源は「世界の捉え方が面白い」 飾らない人柄や楽曲…レイザーラモンRG×三原勇希が魅力を語る
■会場が大きくなっても変わらないライブの魅力
星野は昨年、約33万人を動員した初の5大ドームツアーを成功させた。RGと三原は、星野のライブのどんな点に魅力を感じているのか。自身もエレキベースを弾くというRGは、星野のライブで演奏するハマ・オカモトのベースプレイに注目しているそうだ。“星野 源というバンド”を観ている、という感覚もあるという。
RG:バンドマスターであるペトロールズの長岡亮介さんも、すごくまとめていて、彼もギターも変なフレーズ弾いたりするんですよね。大ヒットソングの『恋』も、バンドで聴くとね、猛烈グルーヴと言いますか…。
三原:もう本当に腰から踊れるビートで。河村"カースケ"智康さんのドラムとかもねー、もう……。
RG:途中でバンドメンバーをいじったりするのも、また楽しくて。
三原:そうですね。源さんからプレイヤーへのリスペクトを感じますね。
三原は前回のオンエアで、星野との出会いがソロデビューを果たした2010年であったことを明かした。ライブをおこなう会場が大きくなった今でも、“距離を感じさせない魅力”があるという。RGもこれに同意し、「東京ドームでやったときと、新木場 Studio Coastでやったときの距離感が一緒でした」と述べた。
三原:そうですよね。(変わらない魅力は)語り口でいてくれるってところだったり、常にふざけたがるところだったりだと思うんですけど。
グローバー:それは本人がやりたいことが“これ”って決まってるんですかね。
RG:それはあると思います。雑誌で対談したんですけど“精神が凄くパンクであるがゆえに逆にパンクしない”と。“パンクすぎて逆にパンクじゃない”みたいなとこなんですよね。それは根底にあるんでしょうね。
三原:私が印象に残ってるのは、横浜アリーナで全編弾き語りのライブがあったときに、ミニスカートを履いたサンタ2人と腕を組んで登場したんですけど、そういう自分のやりたいこと、夢をステージで普通に叶えちゃうところとかも好きですね。
RG:そのサンタが2人も金髪美女とかじゃないところもまたね。
三原:そうですね(笑)。
RG:我々と遠くない人にサンタ着せるっていうね。あくまで庶民目線を忘れてないというか。
■日本の音楽界に残したい! 星野 源の超絶ポップソング TOP 3
前回のオンエアでは、三原が「この曲、男子に歌われたらキュンとしちゃうかも!? TOP 3」をセレクト。今回はRGが、音楽業界に残したい名曲を選んだ。
3位:『恋』
星野の主演ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の主題歌として大ヒットした同曲は、2016年にシングルとしてリリースされ、2018年リリースのアルバム『POP VIRUS』に収録。
RG:細野晴臣さんと仲よくされてるような方が、ど真ん中で大ヒットを飛ばして、主演のドラマをヒットさせてという。加山雄三さんみたいなことをしているわけじゃないですか(笑)。
グローバー:細野晴臣さんはみんな大好きですけど、そういう大ヒットナンバーはなかったか。いわゆる老若男女に歌わせたと。
RG:踊ってね(笑)。
三原:あんなに難しい振りをみんな踊れるという。
RG:僕は結婚式で踊らされました。
三原:私も忘年会でやりました。
RG:超絶ポップソングですよね。
2位:『Crazy Crazy』
『Crazy Crazy』は2014年にリリースされたシングルで、翌年2015にリリースされたアルバム『YELLOW DANCER』に収録されている。MVはモノクロの映像で展開していくが、そこにはあるバンドへのオマージュがあるという。
RG:本人が「クレイジーキャッツの植木等になりたい」みたいなこと言ってまして、それができたという曲。復帰してすぐの曲だったんですけど、MVでちょっとよろけながら入ってくるんですよ。
三原:わかります!
RG:あれがクレイジーキャッツ。跳ねるようなピアノ込みでコミックソングというか、1960年代に日本を明るくした、クレイジーキャッツのようなポップソングだと思っています。
1位:『Continues』
『Continues』は2016年にリリースされた曲で、『恋』同様『POP VIRUS』に収録されている。RGはこの曲を選んだ驚きの理由も明かした。
RG:これは超絶ポップソングでありながら、なんとコーラスに私が参加しております(笑)。
グローバー:おおー(拍手)。
三原:理由はそれ?
RG:いや、それは……ありましたけど(笑)、聴いてどんどんとクセになる曲だったので。すごくゆったりした曲で、最後は同じところをリフレインしていく感じなんです。ムロツヨシさんとか、森三中の黒沢(かずこ)ちゃんとかと一緒に「友だち」っていうクレジットなんですよね。“うわーっ”でしょ? ごめんなさい、これはちょっと自慢をしてしまいました。
グローバー:レコーディングの現場はいかがでしたか?
RG:初めてミュージシャン・星野 源を見ました。「もっとここをこうしましょう」とか、人数が10人ぐらいいたんですが「マイクに向かって、この人の声はこの辺がいい」とか「この人は声が大きいから、ちょっとだけうしろからかぶさるように」とか、俺たちを楽器のように配置したんです。
三原:それも源さんがやるんですね。
RG:そう。
グローバー:ディレクションをしながら。
RG:あれは貴重な体験でした。それが残っているという意味でも、超絶ポップソングの1位として選びました。
三原:間違いない。
RG:自慢しちゃってごめんなさい……。
グローバー:いや、いい話を伺いましたよ。
ここでグローバーは「レコーディング風景を頭に思い浮かべながら」と『Continues』をオンエア。聴き終えたあとに、RGは「男の声だと思うでしょ? 僕だけファルセットで歌っているんです」と種明かしをして、スタジオの笑いを誘った。
■星野 源、最大の魅力は?
メロディ、歌詞、歌声……ふたりが思う、星野の最大の魅力とはなんなのか。
RG:こんなにヒットしているのに、「星野源モノマネ芸人」っていないですよね? できないんですよ誰も。同じ声が出せない。唯一無二だと思います。あとは真面目に音楽をやってきた人が、真面目に売れたっていう日本の音楽界の健全さを表してるなと僕は思ってます。
三原は「ポップであること」とした上で、こう解説した。
三原:RGさんもおっしゃったように、昔から音楽がすごく好きな方で。自分の中にかっこいいと思って積み重ねてきたものとか、世界でかっこいいとされてるものだとかを、お茶の間にも届くように、ものすごいバランス感覚で曲に取り入れるのがうまい、というのはあると思います。もちろんそれは、研究して努力して、いろいろ経験して、もともとのセンスもあって。そして、優れた才能の人たちとチームを組んでどんどん夢を叶えていくっていう人間力も含めて全部才能なんだろうなと思います。
■星野 源のキャッチコピーをつける
同番組では、特集したアーティストに対し、ゲストがキャッチコピーをつける。ふたりの回答は……。
三原:星野源とは……「4曲目」である! 先週、私のセレクトで選んだ3曲(『肌』『フィルム』『くだらないの中に』)が全部アルバムの4曲目だとRGさんが気づいてくれて。アルバムの4曲目には芯のあるグッとくる曲を置くんじゃないかっていうグローバーさんのお話もあり、そういうことかも、と。
RG:星野源とは……「ドラえもん」である! ドラえもんって日本のアニメアイコンであり、ポップアイコンであり、カルチャーのアイコンでもあるじゃないですか。『ドラえもん』の主題歌を歌ったことって、自分がドラえもんであることを受け入れたのではないかと考えたんですよね。ポケットの中からいろんなものを出すとか、子どもたちに夢を与えるとか、苦しいことも教えてくれたり、藤子・F・不二雄先生のイズムみたいなものを受け継ぎながら、日本のみんなが知っているドラえもんの曲を受け継いでいく。だから自分がドラえもんであることを受け入れたといういう意味でこうさせていただきました。
J-WAVE『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』では、ゲストを迎え、1組の「レジェンド・ミュージシャン」をテーマに音楽談義を繰り広げている。放送時間は土曜の17時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年3月7日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』
放送日時:毎週土曜 17時-17時54分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/musicology/