J-WAVEでは2020年2月24日(月)に、トレイルランニングの魅力と情熱を届ける特別番組『J-WAVE SPECIAL Renault POWER OF PASSION』(ナビゲーター:ハリー杉山)を放送。アジア人初、スカイランナーワールドシリーズ2019年の年間チャンピオンに輝いた上田瑠偉をゲストに招き、トレイルランニングについて話を訊いた。
■名前の由来はラモス瑠偉から
上田は駅伝の名門、佐久長聖高校の出身。大学時代にトレイルランニングと出会い、初出場のレースで大会新記録で優勝。それ以降海外を含めたさまざまなレースで記録を残している、今最も注目を集めているトレイルランナーだ。
ハリー:佐久長聖高校ということは、長野県ご出身なんですか?
上田:佐久長聖高校はいろいろな県外の選手も呼んではいるんですが、僕自身は長野県の大町市というところの出身です。
ハリー:子どものころから走ることに興味をお持ちだったんでしょうか。
上田:小学校と中学校でサッカーをやっていました。僕の名前はラモス瑠偉さんから取っているんです。
ハリー:へー! そうだったんだ。
上田:93年生まれで、Jリーグ元年なんです。サッカーもやっていたんですが、中学で体力づくりの一環として陸上を始めたら長距離のほうが成績がよくて、中学3年生のときに、当時佐久長聖の監督だった両角(速)先生にスカウトをしていただいて、進学をしました。
■怪我に苦しんだ高校時代
上田は中学3年生で都道府県対抗駅伝に出場。見事チームで優勝を果たしたあとは佐久長聖高校に入学し、順風満帆な人生を歩むかに思われたが、高校時代は怪我に苦しんだという。
上田:高校時代はレースに出ていたんですけど、怪我が多くて公式戦に出られるようなレベルではなかったです。
ハリー:どういった怪我だったんでしょうか。
上田:シンスプリント(すねの骨の内側が痛くなる障害)からの両足の疲労骨折や、いろいろなところを炎症したりしまして、結局3年間、3か月続けて走ったことがないぐらいで、中学時代の結果すら更新することができずに卒業をしました。
ハリー:そこから大学に行かれますが、大学も走ることに人生をささげるような日々だったんでしょうか。
上田:走ることは好きでしたので「怪我なく走りたい」という一心で、箱根駅伝を目指すような体育会ではなくて、同好会に所属しました。
ハリー:だとすると、その流れから世界を制覇するランナーになるというのは、しかも中学時代でシンスプリントと疲労骨折を何回もしていると、正直走ることに対しての……僕だったらですが、ちょっとしたアレルギー反応あったかもしれない。そこからどうやってトレイルランニングの世界に入り込むことになったんでしょうか?
上田:もちろん怪我をしているとつらいんですが、逆に治ったときの五体満足に動かせる感じにすごく喜びを感じました。だからこそ走ることが嫌いにならなかったですし、今後も続けていきたいという風に思いましたね。
■大会初出場でいきなり実力を発揮
上田がトレイルランニングという言葉自体を知ったのは高校時代。漠然と「将来こういうことをやりたいな」と考えていたそうだが、大学2年生のとき「思い出作り」のつもりで参加したマラソン大会の結果で、状況が変わっていったという。
上田: 19歳の大学2年生のときに、10代最後の思い出作りとしてロードの100キロマラソンに出たんです。僕としては完走することが目的だったんですが、気付いたら5位入賞をしていて、そこでたまたま今のスポンサーで所属先の「コロンビアスポーツウェアジャパン」の方が観に来られていてスカウトをしてもらったのが、トレイルランニングを始めるきっかけです。
ハリー:それは何年くらい前ですか?
上田:2013年の6月です。
ハリー:そこからはどんなプロセスになっていくんでしょうか。
上田:大学時代はトラックといった競技成績を少しでも伸ばしたいと思っていたので、そんなにがっつりと(トレイルランニングに)熱中するという思いではなかったです。高校時代がそんな成績だったので「僕で大丈夫なのか」という不安もありました。ただ、いざやってみると、デビュー戦で大会新記録で優勝というのをいきなり成し遂げて、そこから「もしかしたらこの競技は僕に向いているのかな?」という風には思いました。
■トレイルランニングは10キロから100キロまで!
上田は多種多様な内容になっているトレイルランニングの大会について解説をした。なかには日本を横断するといったハードなものもあるのだとか。
ハリー:トレイルランニングの距離は、たとえばフルマラソンだと42.195キロですが、固定されていないケースバイケースなんでしょうか。
上田:大会によってまちまちです。10キロぐらいの短いものから、本当に長いものだと100キロを越えたり……。これをトレイルランニングレースと言っていいのかわからないんですが、日本海側から太平洋まで横断するレースもあったりします(笑)。
ハリー:相当スパルタな感じですね。長野というと無知な自分からすると「山があるからトレイルランニングにぴったりじゃないか」って勝手に思っちゃうんですが、それはどうなんですか?
上田:そのままご想像どおりです。やっぱり自然が豊かなので、トレイルランニングのレースは多く開催されています。
番組ではその後も、上田が日々どんなトレーニングを行っているのかオフシーズンの密着取材の様子をオンエア。トレーニングにはクロスカントリースキーを取り入れていることを明かしてハリーが驚く一幕もあった。詳しくはradikoをチェックしてみてほしい。また、ルノー・ジャポンによる上田の特集ページでも、活動について知ることができる。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年3月2日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『J-WAVE SPECIAL Renault POWER OF PASSION』
放送日時:2020年2月24日(月)) 21時-23時55分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/holiday/20200224_21/
■名前の由来はラモス瑠偉から
上田は駅伝の名門、佐久長聖高校の出身。大学時代にトレイルランニングと出会い、初出場のレースで大会新記録で優勝。それ以降海外を含めたさまざまなレースで記録を残している、今最も注目を集めているトレイルランナーだ。
ハリー:佐久長聖高校ということは、長野県ご出身なんですか?
上田:佐久長聖高校はいろいろな県外の選手も呼んではいるんですが、僕自身は長野県の大町市というところの出身です。
ハリー:子どものころから走ることに興味をお持ちだったんでしょうか。
上田:小学校と中学校でサッカーをやっていました。僕の名前はラモス瑠偉さんから取っているんです。
ハリー:へー! そうだったんだ。
上田:93年生まれで、Jリーグ元年なんです。サッカーもやっていたんですが、中学で体力づくりの一環として陸上を始めたら長距離のほうが成績がよくて、中学3年生のときに、当時佐久長聖の監督だった両角(速)先生にスカウトをしていただいて、進学をしました。
■怪我に苦しんだ高校時代
上田は中学3年生で都道府県対抗駅伝に出場。見事チームで優勝を果たしたあとは佐久長聖高校に入学し、順風満帆な人生を歩むかに思われたが、高校時代は怪我に苦しんだという。
上田:高校時代はレースに出ていたんですけど、怪我が多くて公式戦に出られるようなレベルではなかったです。
ハリー:どういった怪我だったんでしょうか。
上田:シンスプリント(すねの骨の内側が痛くなる障害)からの両足の疲労骨折や、いろいろなところを炎症したりしまして、結局3年間、3か月続けて走ったことがないぐらいで、中学時代の結果すら更新することができずに卒業をしました。
ハリー:そこから大学に行かれますが、大学も走ることに人生をささげるような日々だったんでしょうか。
上田:走ることは好きでしたので「怪我なく走りたい」という一心で、箱根駅伝を目指すような体育会ではなくて、同好会に所属しました。
ハリー:だとすると、その流れから世界を制覇するランナーになるというのは、しかも中学時代でシンスプリントと疲労骨折を何回もしていると、正直走ることに対しての……僕だったらですが、ちょっとしたアレルギー反応あったかもしれない。そこからどうやってトレイルランニングの世界に入り込むことになったんでしょうか?
上田:もちろん怪我をしているとつらいんですが、逆に治ったときの五体満足に動かせる感じにすごく喜びを感じました。だからこそ走ることが嫌いにならなかったですし、今後も続けていきたいという風に思いましたね。
■大会初出場でいきなり実力を発揮
上田がトレイルランニングという言葉自体を知ったのは高校時代。漠然と「将来こういうことをやりたいな」と考えていたそうだが、大学2年生のとき「思い出作り」のつもりで参加したマラソン大会の結果で、状況が変わっていったという。
上田: 19歳の大学2年生のときに、10代最後の思い出作りとしてロードの100キロマラソンに出たんです。僕としては完走することが目的だったんですが、気付いたら5位入賞をしていて、そこでたまたま今のスポンサーで所属先の「コロンビアスポーツウェアジャパン」の方が観に来られていてスカウトをしてもらったのが、トレイルランニングを始めるきっかけです。
ハリー:それは何年くらい前ですか?
上田:2013年の6月です。
ハリー:そこからはどんなプロセスになっていくんでしょうか。
上田:大学時代はトラックといった競技成績を少しでも伸ばしたいと思っていたので、そんなにがっつりと(トレイルランニングに)熱中するという思いではなかったです。高校時代がそんな成績だったので「僕で大丈夫なのか」という不安もありました。ただ、いざやってみると、デビュー戦で大会新記録で優勝というのをいきなり成し遂げて、そこから「もしかしたらこの競技は僕に向いているのかな?」という風には思いました。
■トレイルランニングは10キロから100キロまで!
上田は多種多様な内容になっているトレイルランニングの大会について解説をした。なかには日本を横断するといったハードなものもあるのだとか。
ハリー:トレイルランニングの距離は、たとえばフルマラソンだと42.195キロですが、固定されていないケースバイケースなんでしょうか。
上田:大会によってまちまちです。10キロぐらいの短いものから、本当に長いものだと100キロを越えたり……。これをトレイルランニングレースと言っていいのかわからないんですが、日本海側から太平洋まで横断するレースもあったりします(笑)。
ハリー:相当スパルタな感じですね。長野というと無知な自分からすると「山があるからトレイルランニングにぴったりじゃないか」って勝手に思っちゃうんですが、それはどうなんですか?
上田:そのままご想像どおりです。やっぱり自然が豊かなので、トレイルランニングのレースは多く開催されています。
番組ではその後も、上田が日々どんなトレーニングを行っているのかオフシーズンの密着取材の様子をオンエア。トレーニングにはクロスカントリースキーを取り入れていることを明かしてハリーが驚く一幕もあった。詳しくはradikoをチェックしてみてほしい。また、ルノー・ジャポンによる上田の特集ページでも、活動について知ることができる。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年3月2日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『J-WAVE SPECIAL Renault POWER OF PASSION』
放送日時:2020年2月24日(月)) 21時-23時55分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/holiday/20200224_21/
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