星野 源は「世界の捉え方が面白い」 飾らない人柄や楽曲…レイザーラモンRG×三原勇希が魅力を語る

J-WAVEで放送中の番組『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。2月22日(土)のオンエアでは、お笑い芸人のレイザーラモンRGとモデルでタレントの三原勇希が登場。現代のポップ・アイコン、星野 源の魅力に迫った。


■歌い手というよりは海外の超絶ギタリストみたいだった

星野のライブにVTR出演するなど親交が深いレイザーラモンRG。出会ったきっかけは……。

RG:最初はYOUR SONG IS GOODのサイトウ“JxJx”ジュンさんがラジオに呼んでくれて、そこから仲良くなりライブに呼んでいただいたんですね。そのときに出演していたのが、当時まだSAKEROCK時代の星野 源さんでしたね。それまでにも、劇団「大人計画」のお芝居を観に行ったときに星野さんが出演されていたりしたので、なんとなくは知っていましたけど、そのライブでまずマリンバさばきに驚きました。バチを4本ぐらい持って演奏しているのを観て「すげー!」ってなって。歌い手というよりは海外の超絶ギタリストみたいな気持ちで出会ったって感じですね。

RGがシンガーソングライターの星野を認識したのは、それからしばらくあとだったという。

RG:星野さんが、僕のBARBEE BOYSさんとか佐野元春さんのモノマネを気に入ってくれて、星野さんのDVDの特典映像かなにかに出させていただきました。星野さんは布施 明さんそっくりの“ニセ明”さんとして出演していました。
三原:かなり前ですよね。星野さんとは別人のね。
RG:そのニセ明さんとただただふざけるVTRを撮ったんですよね(笑)。ベストテン形式で曲を発表して、それをちょっとずつニセ明さんが歌っていくんですけど、僕はBARBEE BOYSのKONTAさんの真似をしてずっとサックスを持って「イイね!」「最高だね!」とかをただただ言うっていう。スタジオで2時間ぐらい「これいつ終わるんだ?」って思いながら、ずっとネタをやったんですよ。歌より先にそういう出会いがありました。


■素朴で生活感があって、でも世界の捉え方が面白い

一方、三原は2010年、当時19歳の頃に星野と出会ったという。

三原:私がMCをやっていたテレビ番組『sakusaku』(テレビ神奈川)に星野さんがゲストで来てくれたのが最初でした。そのときは『ばかのうた』のリリースで来てくれたんですけど、全然音楽の話はしなかったんですね。ラジオじゃ言えないようなワードしか今浮かばないんですけど、「とにかくモテない」みたいな話をしてたのが印象に残っていますね。
グローバー:星野さんの曲はどんな印象でした?
三原:すごく素朴で生活感があって、でも世界の捉え方が面白いなあっていうふうに思いました。やっぱり、こういう人だからこういう曲が書けるんだなっていうのはすごく思いますね。ほんと飾らないから曲も飾ってないし、当時の曲は特にアコースティックなものが多かったので「あたたかいな」と思いました。人間性も曲も。
RG:でも、よく聴くとキツイこと言ってたりするんですよね。でも柔らかい感じだから、イージーリスニングとして聴ける面もあって。
三原:そうそう。サラッと流して聴くこともできるんですけど、歌詞がやっぱ深いですよね。星野さんの曲って「悪いこととかマイナスなことから這い上がってやる」っていう曲も多いと思うんですよ。
RG:そうなんです。あんな明るい多彩な男が一回「戻ってこれないんじゃないか」っていう病気をしたことによって、より一曲一曲をドラマティックに思ってしまうというか。そんなギリギリで曲を作っていたんだって思いました。
三原:病室で書いたとか、そういう曲もたくさんあるけど、すごくユーモアがあるんです。
グローバー:なかでも三原さんがそういうポイントで好きだなという曲を教えてください。
三原:『地獄でなぜ悪い』ですね。


■「この曲、男子に歌われたらキュンとしちゃうかも!? TOP 3」

オンエアでは、三原が厳選した「この曲、男子に歌われたらキュンとしちゃうかも!? 星野 源ナンバーTOP3」を紹介した。

3位:『肌』(アルバム『POP VIRUS』より)

三原:いい感じに明るい曲で、カラオケとかで歌っても楽しいけど、すごく色気がある曲なんです。触れ合いたい、あなたのことをもっと知りたいって曲なんですよね。それを男子に歌われたらキュンとしちゃうし、胸に口づけするって歌う部分が一番エロいなって思います。
RG:すでに付き合ってるってことなのかな。
三原:どうなんだろ。直接的なことなのか……。
グローバー:気持ちのやりとりなのか。
RG:歌詞を読み込むと、いやらしいですね。
三原:そうなんですよ。いやらしいんですよ。そこが好き。
RG:この曲は星野さんのいやらしさが出てますね。ラジオではいやらしいことを言いがちあるあるですけどね。胸にキスはいやらしい(笑)。

2位:『フィルム』(アルバム『Stranger』より)

三原:これはラブソングではないんですけど、これを歌われたら選曲のセンスにグッときちゃいますね。あと、歌っていて声のあたたかみが伝わる曲だと思うので、これを素敵に歌ってくれたらキュンときちゃいますね。
RG:バラード調の曲で音が少ないから、声で保たすというかね。カラオケだとすごく難しいぞ。だいぶいい仲じゃないと二人きりで歌えないですね(笑)。

1位:『くだらないの中に』 (アルバム『エピソード』より) 

三原:もう歌詞が愛おしいですね。星野 源さんならではの、髪の毛の匂いを嗅ぎ合ってくさいなって感じるとか、首筋がパンの匂いみたいだとか、もう生々しい。でも愛おしいっていう。なかでも一番グッとくるところは、時代のものではなくあなたのものになりたいって歌うところ。最初にグッとつかんでおいてここを歌われたらもう落ちますね(笑)。
RG:いい匂いとかきれい事で済ませてないですからね。くさいんだから。
三原:そう言い合えるっていうね。

三原の選曲を聞いたレイザーラモンRGは「三原さんあるあるを一個だけ見つけた」と話し、「3位2位1位、全部アルバムの4曲目」とネタを披露。「三原勇希、アルバムの4曲目を選びがちさ~」と歌い、スタジオは笑いに包まれた。

番組では他にも、星野がサブカルシーンにとどまらなかったカッコよさなどを語る場面もあった。ぜひradikoでチェックしてほしい。

J-WAVE『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』では、ゲストを迎え、1組の「レジェンド・ミュージシャン」をテーマに音楽談義を繰り広げている。次回はさらにレイザーラモンRGと三原が星野 源の魅力に迫る。放送時間は土曜の17時から。お楽しみに!

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年2月29日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』
放送日時:毎週土曜 17時-17時54分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/musicology/

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