J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)のワンコーナー「MORI BUILDING TOKYO PASSPORT」。1月14日(火)のオンエアでは、全国各地の書店の魅力を届ける東京・下北沢の書店「BOOKSHOP TRAVELLER」を紹介した。
■65店の本屋の棚を旅するように楽しめる
「BOOKSHOP TRAVELLER」は、店長の和氣正幸さんが開いたカフェ・アンソロップの客席の奥にある書店。和氣さんは、このカフェのオーナーから「本屋をやらないか」と提案されたことがきっかけでオープンに至ったと語る。
和氣:もともと10年くらいインディペンデントの本屋を応援する活動「BOOKSHOP LOVER」を続けていたので、普通の本屋をやるのはつまらないなと。せっかくだから本屋を応援する、本屋を紹介する本屋をしたいなと思って、実店舗を持っている方や無店舗だけどイベント出展などをされている方、もしくは本を作ったり書いたり、本にまつわる雑貨を作ったりしている方などを対象とした、広義な本屋の方々を紹介するような本屋がこれまでの活動と整合性もあっていいのかなと考えてこのようなスタイルにたどり着きました。
以前、和氣さんは「ブックショップトラベル」という、いろいろな土地の本屋を目当てに旅をする活動を行っていた。「BOOKSHOP TRAVELLER」を開いたことも、この活動を広げる一環だったという。
店内には本棚がずらっと並び、ボックス1つを1店舗として、いろいろな個人書店や実店舗はないが本に関わる人たちが出店。65の本屋の棚を旅するように楽しめる。
そこには下北沢の本とタロットと雑貨の店「T books 下北沢」の棚もあり、タロットの絵柄のブックカバーがかかったタロット文庫が販売されている。客は表紙の絵と裏に書かれているキーワードからピンとくる1冊を選び買うことができる。
「T books 下北沢」の実店舗は昨年10月に一旦終了しているが、そういった場合でも本屋として活動を続けられる。それが「BOOKSHOP TRAVELLER」の特徴のひとつ。
他にもアートや絵本に特化した本屋の棚もあり、同じ本を扱っている本屋でも「棚ひとつでこんなに違うのか」と、感じられるリアル書店の魅力を発見できる場所でもある。
和氣:特に古本屋の場合は(品揃えなどが)全く違うことが多いですね。それはその土地にいる街の人や、その周辺地域の人が読んできた本が集まるから。「古本屋で出会った本は二度と出会えない」という話もあるくらいなので、その場で出会った本を買ってもらえたらいいかなと思います。一方で新刊書店でも、地方出版というなかなか全国流通されずに少部数出版されているその土地でしか手に入らない本や、ZINE(ジン)やリトルプレスと呼ばれる個人出版系の本もその土地でしかない場合もあるので、それにより品揃えが大きく違うことも面白いですね。
■ブックカルチャーが楽しめる場やシステムが生まれる状況を
本屋はこれから、どうなっていくのだろうか。和氣さんは「インディペンデントな本屋や本に関わりたい人たちは、一定数はずっといるのでは」と予測し、「そういう人たちが集まれるような場所などが増えていけばいいと思う」と語る。
和氣:「本屋をやりたい」と思った時に、10年前くらいまで「本屋をやるには新刊書店か古本屋しか選択肢がない」という固定概念がありました。でも最近はそれが少なくなり、「土日だけ本屋をやっている」とか「本業は他にある」とか、この店のような棚貸しであるとか、もしくは無人古本屋など、自由なやり方がたくさんあるので、本に関する活動、ブックカルチャーに属するものを好きな人たちが本的なものを楽しみながら続いていくような場やシステムが生まれる状況を自分でも作っていきたいと思いますし、そうなったらいいなとも思います。
「BOOKSHOP TRAVELLER」のアクセスは京王井の頭線の下北沢駅西口から徒歩3分。営業時間は月・火・金・土・日曜は10時〜19時、木曜は一日店主がいるときのみ営業。水曜定休。詳しくは店のホームページやSNSを確認してほしい。あなたのお気に入りの一冊を探してみては。
『GOOD NEIGHBORS』のワンコーナー「MORI BUILDING TOKYO PASSPORT」では、東京を面白くする、東京を刺激してくれるさまざまなトピックスにフォーカス。放送は月・火・水・木曜の14時頃から。お楽しみに!
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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/
■65店の本屋の棚を旅するように楽しめる
「BOOKSHOP TRAVELLER」は、店長の和氣正幸さんが開いたカフェ・アンソロップの客席の奥にある書店。和氣さんは、このカフェのオーナーから「本屋をやらないか」と提案されたことがきっかけでオープンに至ったと語る。
和氣:もともと10年くらいインディペンデントの本屋を応援する活動「BOOKSHOP LOVER」を続けていたので、普通の本屋をやるのはつまらないなと。せっかくだから本屋を応援する、本屋を紹介する本屋をしたいなと思って、実店舗を持っている方や無店舗だけどイベント出展などをされている方、もしくは本を作ったり書いたり、本にまつわる雑貨を作ったりしている方などを対象とした、広義な本屋の方々を紹介するような本屋がこれまでの活動と整合性もあっていいのかなと考えてこのようなスタイルにたどり着きました。
以前、和氣さんは「ブックショップトラベル」という、いろいろな土地の本屋を目当てに旅をする活動を行っていた。「BOOKSHOP TRAVELLER」を開いたことも、この活動を広げる一環だったという。
店内には本棚がずらっと並び、ボックス1つを1店舗として、いろいろな個人書店や実店舗はないが本に関わる人たちが出店。65の本屋の棚を旅するように楽しめる。
そこには下北沢の本とタロットと雑貨の店「T books 下北沢」の棚もあり、タロットの絵柄のブックカバーがかかったタロット文庫が販売されている。客は表紙の絵と裏に書かれているキーワードからピンとくる1冊を選び買うことができる。
「T books 下北沢」の実店舗は昨年10月に一旦終了しているが、そういった場合でも本屋として活動を続けられる。それが「BOOKSHOP TRAVELLER」の特徴のひとつ。
他にもアートや絵本に特化した本屋の棚もあり、同じ本を扱っている本屋でも「棚ひとつでこんなに違うのか」と、感じられるリアル書店の魅力を発見できる場所でもある。
和氣:特に古本屋の場合は(品揃えなどが)全く違うことが多いですね。それはその土地にいる街の人や、その周辺地域の人が読んできた本が集まるから。「古本屋で出会った本は二度と出会えない」という話もあるくらいなので、その場で出会った本を買ってもらえたらいいかなと思います。一方で新刊書店でも、地方出版というなかなか全国流通されずに少部数出版されているその土地でしか手に入らない本や、ZINE(ジン)やリトルプレスと呼ばれる個人出版系の本もその土地でしかない場合もあるので、それにより品揃えが大きく違うことも面白いですね。
■ブックカルチャーが楽しめる場やシステムが生まれる状況を
本屋はこれから、どうなっていくのだろうか。和氣さんは「インディペンデントな本屋や本に関わりたい人たちは、一定数はずっといるのでは」と予測し、「そういう人たちが集まれるような場所などが増えていけばいいと思う」と語る。
和氣:「本屋をやりたい」と思った時に、10年前くらいまで「本屋をやるには新刊書店か古本屋しか選択肢がない」という固定概念がありました。でも最近はそれが少なくなり、「土日だけ本屋をやっている」とか「本業は他にある」とか、この店のような棚貸しであるとか、もしくは無人古本屋など、自由なやり方がたくさんあるので、本に関する活動、ブックカルチャーに属するものを好きな人たちが本的なものを楽しみながら続いていくような場やシステムが生まれる状況を自分でも作っていきたいと思いますし、そうなったらいいなとも思います。
「BOOKSHOP TRAVELLER」のアクセスは京王井の頭線の下北沢駅西口から徒歩3分。営業時間は月・火・金・土・日曜は10時〜19時、木曜は一日店主がいるときのみ営業。水曜定休。詳しくは店のホームページやSNSを確認してほしい。あなたのお気に入りの一冊を探してみては。
『GOOD NEIGHBORS』のワンコーナー「MORI BUILDING TOKYO PASSPORT」では、東京を面白くする、東京を刺激してくれるさまざまなトピックスにフォーカス。放送は月・火・水・木曜の14時頃から。お楽しみに!
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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/