J-WAVEで放送中の『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー、あらゆるものの本質に迫る「MORNING INSIGHT」。12月4日(水)の放送では、「お金の科学者」の肩書で活躍するミアン・サミさんをゲストに招いた。個人資産10億円を保有する元外資系ディーラーとして考える、「お金の教育」について話を訊いた。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年12月11日28時59分まで)
■「お金の教育」がなぜ必要なのか
ミアンさんは東京都・品川生まれ。インターナショナルスクールで学んだあとにアメリカの大学に入学。卒業後は証券会社に入社をしたが、退職後に始めた事業が失敗して破産の危機に。しかしここから、不動産を中心に個人投資に力を入れて目標資産である10億円に到達。現在は「お金の科学者」として、セミナー、イベントを開催するほか、多方面で活躍中だ。
別所:私は実は、パパ友としていろいろお世話になってます。
ミアン:そうですね(笑)。
別所:今年の5月に『お金の教育がすべて。 7歳から投資マインドが身につく本』(かんき出版)という著書を出版されているんですけど、このなかでまず強調されているのが「『お金の教育』これがすべて」。これはどういうことなんでしょうか。
ミアン:私には息子が4人いまして、上が9歳で下が2歳です。親御さんのリスナーは、子どもにどういう教育を受けさせたいか?と考えると思うんですね。特にこれからの10年、15年後というのはどんな世の中になっているかわからないときに、1つだけ子どもに教えられるスキルがあるとしたら何かを考えて、「お金の教育さえ子どもに伝えれば、子どもはどんな時代のなかでも生き残って繁栄できる」と思ったんです。
■お金とは「価値を移転するもの」
ミアンさんは「お金の教育」と話すと、子どもに投資の方法や株について教えるというイメージを持つ人が多いが、お金は「価値を移転するもの」だと解説した。
ミアン:たとえば、お店に行ってお金を誰かに払って、ものと交換をする。インターネットで「お金とは」と検索をすると「価値を保存、交換、移転をするもの」と出てきます。
別所:まさにメディア、媒体。
ミアン:そうです。だからお金の教育を子どもにするときに「お金」という点に執着をするというよりかは、この「価値」ですよね。「価値ってなんだろう?」というところに執着をして子どもに伝えようとしている。そのときに「価値」は、僕の定義で言うと「人や社会の問題を解決してもらえる対価」。なので、子どもには「どういう風にしたら、できるかぎり多くの、たくさんのほかの人たちの問題を解決するのか」ということを考えてもらいます。
■お金の教育によって得られる「リッチマインド」とは
ミアンさんは人生においての幸福度を考えるうえで、「プアマインド」と「リッチマインド」という考え方があると解説した。
ミアン:「プアマインド」というのはトレードオフがある。つまり安心を取るか、もしくは自由を取るか。たとえばサラリーマンの方でずっと雇用をされていれば、給料の心配をすることはないけれど、会社の言うとおりに働くので自分のやりたいことができない。これはトレードオフ、1個を選ばないといけません。「リッチマインド」は逆に、両方を得られる「豊か」という意味。両方を得られる人というのは自分のやりたいことを一生懸命やっているし、仕事にもパッションを持って楽しく働いて、お金も心配することがない。「お金の教育」をすると両方を得られますよ、というのがこの本のいちばん伝えたいメッセージです。
■ミアンさんの子どもたちは投資も経験済み! お金の言葉に慣れ親しむ大切さ
ミアンさんは「各家庭でお金の通信簿を作ることが大切」だと解説。これは「資産」「負債」「キャッシュフロー」「バランスシート」「損益計算書」などの言葉に子どものうちから慣れてもらうことが目的。実際にミアンさんは銀行からの「残高がいくら残ってますよ」「金利がいくらですよ」「元金支払いと利息がいくらですよ」などのお知らせが入った封筒を子どもたちに見せているのだとか。ミアンさんの子どもたちは、すでに「投資」も始めているという。
ミアン:家庭のなかの数字を隠すということはしていません。「人にアパートを貸していて、そこからお金がきていてお金は銀行にいっているんだな」と、お金の流れというのを(子どもたちも)徐々に把握できているのかなと。
別所:子どもたちも銀行口座を持っているんですか?
ミアン:持っていますね。投資もしています。長男に「お年玉を使ってiPadを買いたい」と言われたときに、ふと思い立ち「iPadを買うんじゃなくて、iPadを作っている会社を買ったらどう?」と言いました。長男と次男が「そんなことできるの」と興味津々で「こういう風にやったら買えますよ」と教えたら、現在では子どもから「今はトヨタの車がたくさんあるから、トヨタの株を買いたい」と言ってもらえます。
別所:アメリカの西海岸なんかに行くと、映画関係者の子どもたちに、お小遣いで使うお金、貯めるお金、寄付するお金、投資するお金を自分で考えるように、小さいときから親や仲間と話していると聞きます。そういう感覚は大事ですよね。
ミアンさんは「価値とは何か?」を、子どもが小さいときから伝えていくことが大切だと解説。他にも子どもにおこづかいをあげるときは、銀行口座に入れるというテクニックを使っているそうだが、これは現金だと「物理的なものに価値がある」と子どもが思ってしまうことを避けるため。お金を口座の数字として価値を認識してもらい「この数字を動かすことで、いろんなところに価値を移転できるということを教えられる」と説明していた。
『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「MORNING INSIGHT」では、あらゆる世界の本質にインサイトしていく。放送は月曜~木曜の6時30分頃から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年12月11日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/tmr
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年12月11日28時59分まで)
■「お金の教育」がなぜ必要なのか
ミアンさんは東京都・品川生まれ。インターナショナルスクールで学んだあとにアメリカの大学に入学。卒業後は証券会社に入社をしたが、退職後に始めた事業が失敗して破産の危機に。しかしここから、不動産を中心に個人投資に力を入れて目標資産である10億円に到達。現在は「お金の科学者」として、セミナー、イベントを開催するほか、多方面で活躍中だ。
別所:私は実は、パパ友としていろいろお世話になってます。
ミアン:そうですね(笑)。
別所:今年の5月に『お金の教育がすべて。 7歳から投資マインドが身につく本』(かんき出版)という著書を出版されているんですけど、このなかでまず強調されているのが「『お金の教育』これがすべて」。これはどういうことなんでしょうか。
ミアン:私には息子が4人いまして、上が9歳で下が2歳です。親御さんのリスナーは、子どもにどういう教育を受けさせたいか?と考えると思うんですね。特にこれからの10年、15年後というのはどんな世の中になっているかわからないときに、1つだけ子どもに教えられるスキルがあるとしたら何かを考えて、「お金の教育さえ子どもに伝えれば、子どもはどんな時代のなかでも生き残って繁栄できる」と思ったんです。
■お金とは「価値を移転するもの」
ミアンさんは「お金の教育」と話すと、子どもに投資の方法や株について教えるというイメージを持つ人が多いが、お金は「価値を移転するもの」だと解説した。
ミアン:たとえば、お店に行ってお金を誰かに払って、ものと交換をする。インターネットで「お金とは」と検索をすると「価値を保存、交換、移転をするもの」と出てきます。
別所:まさにメディア、媒体。
ミアン:そうです。だからお金の教育を子どもにするときに「お金」という点に執着をするというよりかは、この「価値」ですよね。「価値ってなんだろう?」というところに執着をして子どもに伝えようとしている。そのときに「価値」は、僕の定義で言うと「人や社会の問題を解決してもらえる対価」。なので、子どもには「どういう風にしたら、できるかぎり多くの、たくさんのほかの人たちの問題を解決するのか」ということを考えてもらいます。
■お金の教育によって得られる「リッチマインド」とは
ミアンさんは人生においての幸福度を考えるうえで、「プアマインド」と「リッチマインド」という考え方があると解説した。
ミアン:「プアマインド」というのはトレードオフがある。つまり安心を取るか、もしくは自由を取るか。たとえばサラリーマンの方でずっと雇用をされていれば、給料の心配をすることはないけれど、会社の言うとおりに働くので自分のやりたいことができない。これはトレードオフ、1個を選ばないといけません。「リッチマインド」は逆に、両方を得られる「豊か」という意味。両方を得られる人というのは自分のやりたいことを一生懸命やっているし、仕事にもパッションを持って楽しく働いて、お金も心配することがない。「お金の教育」をすると両方を得られますよ、というのがこの本のいちばん伝えたいメッセージです。
■ミアンさんの子どもたちは投資も経験済み! お金の言葉に慣れ親しむ大切さ
ミアンさんは「各家庭でお金の通信簿を作ることが大切」だと解説。これは「資産」「負債」「キャッシュフロー」「バランスシート」「損益計算書」などの言葉に子どものうちから慣れてもらうことが目的。実際にミアンさんは銀行からの「残高がいくら残ってますよ」「金利がいくらですよ」「元金支払いと利息がいくらですよ」などのお知らせが入った封筒を子どもたちに見せているのだとか。ミアンさんの子どもたちは、すでに「投資」も始めているという。
ミアン:家庭のなかの数字を隠すということはしていません。「人にアパートを貸していて、そこからお金がきていてお金は銀行にいっているんだな」と、お金の流れというのを(子どもたちも)徐々に把握できているのかなと。
別所:子どもたちも銀行口座を持っているんですか?
ミアン:持っていますね。投資もしています。長男に「お年玉を使ってiPadを買いたい」と言われたときに、ふと思い立ち「iPadを買うんじゃなくて、iPadを作っている会社を買ったらどう?」と言いました。長男と次男が「そんなことできるの」と興味津々で「こういう風にやったら買えますよ」と教えたら、現在では子どもから「今はトヨタの車がたくさんあるから、トヨタの株を買いたい」と言ってもらえます。
別所:アメリカの西海岸なんかに行くと、映画関係者の子どもたちに、お小遣いで使うお金、貯めるお金、寄付するお金、投資するお金を自分で考えるように、小さいときから親や仲間と話していると聞きます。そういう感覚は大事ですよね。
ミアンさんは「価値とは何か?」を、子どもが小さいときから伝えていくことが大切だと解説。他にも子どもにおこづかいをあげるときは、銀行口座に入れるというテクニックを使っているそうだが、これは現金だと「物理的なものに価値がある」と子どもが思ってしまうことを避けるため。お金を口座の数字として価値を認識してもらい「この数字を動かすことで、いろんなところに価値を移転できるということを教えられる」と説明していた。
『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「MORNING INSIGHT」では、あらゆる世界の本質にインサイトしていく。放送は月曜~木曜の6時30分頃から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年12月11日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/tmr
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