J-WAVEで放送中の番組『TRAVELLING WITHOUT MOVING』(ナビゲーター:野村訓市)。12月1日(日)のオンエアでは、野村が山下達郎のライブに足を運び「時間旅行」をした体験について語った。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年12月8日28時59分まで)
■久しぶりに足を運んだ山下達郎のライブ
野村が10歳のころに初めて買ったアルバムは、山下の『POCKET MUSIC』。一時期のブランクはあるものの、今も山下の音楽を聴き続けている。
昨今のシティポップブームも相まって、山下のライブはプラチナチケット化している。野村も足を運ぶことができていなかったが、先日、LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)での公演を観に行くことができたという。
野村:達郎さんの3時間半のライブ。今回は「時間旅行のようだった」という印象です。ヒット曲をたくさん演奏してくれたというのもありますが、いろいろな時代の曲をやってくれたんです。たとえば最初に買ったアルバムの『POCKET MUSIC』に入っていた『土曜日の恋人』。これはバブル直前のころのテレビ番組『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系) のテーマソングです。まだ週休2日になる前。土曜日が祝日ではなくて、学生は土曜日に学校があって、大人は会社に行っていた、「花金」なんていう言葉が出る前のころです。バブル時代ということもあって、土曜日の夜の活気はものすごいものがありました。その日は遊んで、日曜は休むかゴルフに行って、月曜から働く。あのころのサラリーマンの人たちのバイタリティは子どもの目にも強烈でした。僕はこの曲を聴いて、友だちの家に泊まりに行くときに通っていた東横線の渋谷駅の情景が鮮やかに蘇りました。
野村は『ドーナツ・ソング』も聴いたと話し、「渋谷の公園通りに『ミスタードーナツ』があったころの歌」と振り返ると「友だちと行ったなあ」「あそこで会った女の子の名前は誰だっけ?」と、青春時代の記憶に思いを馳せた。
■『クリスマス・イブ』とともに生まれた女神たち
定番曲『クリスマス・イブ』も演奏された。野村はこの曲を聴くと、世間が「クリスマスはカップルのもの」と狂乱していた、10代から20代前半のころのことを思い出すという。
野村:この曲はJR東海の「クリスマス・エクスプレス」という新幹線のCMシリーズで流れて脚光を浴びた曲です。出ている女の子がみんなかわいくて、特に牧瀬里穂。『クリスマス・イブ』をバックにホームを走る牧瀬里穂を観た高校の友だちは、彼女を神様だと信じていました。渋谷を歩いていたとき、一日署長で制服を着て、車のパレードをする牧瀬里穂を見かけたことがあるんですが、友だちはそのまま道に飛び出して「ひかれて僕は彼女に逮捕してもらうんだ」と。「なにを言っているんだ」という感じでしたけども……そんなことも思い出しました。
■音楽は国境や時間を越えてしまう「タイムマシン」
野村はまさに「音楽が時を越えた」思い出として、10年前の出来事について語った。
野村:今では外国の人たちにも日本の70年代、80年代の高度な演奏、そして確かな録音技術の音楽はシティポップと呼ばれてすごく人気なんです。10年前に、ドイツから来た友だちとバーに入るとき、僕のレコードバッグのなかにあるレコードだけで友だちがDJを始めたことを思い出しました。ヘッドフォンで音出しをしていた彼が「これは誰なんだ? この素晴らしいレコードはなんなんだ?」って言いながら興奮してジャケット見せてきたのが、鞄に入っていたのも忘れていた『POCKET MUSIC』でした。よい音楽は国境もなければ、時間も超えてしまう。そしてよいライブというのは、それを聴いていたころの自分の感情や記憶を一瞬で呼び戻してくれるタイムマシンなんだなということを本当に実感するライブでした。
山下のライブチケットは手に入りにくいが、「そのぐらい価値のあるライブ」だとして、リスナーに会場に足を運んでほしいと語り掛けた。
『TRAVELLING WITHOUT MOVING』では、他にも野村がリスナーからの質問に答えていき、自身のエピソードを披露した一幕も。放送は毎週日曜日20時から。
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PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『TRAVELLING WITHOUT MOVING』
放送日時:毎週日曜 20時-21時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/travelling/
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■久しぶりに足を運んだ山下達郎のライブ
野村が10歳のころに初めて買ったアルバムは、山下の『POCKET MUSIC』。一時期のブランクはあるものの、今も山下の音楽を聴き続けている。
昨今のシティポップブームも相まって、山下のライブはプラチナチケット化している。野村も足を運ぶことができていなかったが、先日、LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)での公演を観に行くことができたという。
野村:達郎さんの3時間半のライブ。今回は「時間旅行のようだった」という印象です。ヒット曲をたくさん演奏してくれたというのもありますが、いろいろな時代の曲をやってくれたんです。たとえば最初に買ったアルバムの『POCKET MUSIC』に入っていた『土曜日の恋人』。これはバブル直前のころのテレビ番組『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系) のテーマソングです。まだ週休2日になる前。土曜日が祝日ではなくて、学生は土曜日に学校があって、大人は会社に行っていた、「花金」なんていう言葉が出る前のころです。バブル時代ということもあって、土曜日の夜の活気はものすごいものがありました。その日は遊んで、日曜は休むかゴルフに行って、月曜から働く。あのころのサラリーマンの人たちのバイタリティは子どもの目にも強烈でした。僕はこの曲を聴いて、友だちの家に泊まりに行くときに通っていた東横線の渋谷駅の情景が鮮やかに蘇りました。
野村は『ドーナツ・ソング』も聴いたと話し、「渋谷の公園通りに『ミスタードーナツ』があったころの歌」と振り返ると「友だちと行ったなあ」「あそこで会った女の子の名前は誰だっけ?」と、青春時代の記憶に思いを馳せた。
■『クリスマス・イブ』とともに生まれた女神たち
定番曲『クリスマス・イブ』も演奏された。野村はこの曲を聴くと、世間が「クリスマスはカップルのもの」と狂乱していた、10代から20代前半のころのことを思い出すという。
野村:この曲はJR東海の「クリスマス・エクスプレス」という新幹線のCMシリーズで流れて脚光を浴びた曲です。出ている女の子がみんなかわいくて、特に牧瀬里穂。『クリスマス・イブ』をバックにホームを走る牧瀬里穂を観た高校の友だちは、彼女を神様だと信じていました。渋谷を歩いていたとき、一日署長で制服を着て、車のパレードをする牧瀬里穂を見かけたことがあるんですが、友だちはそのまま道に飛び出して「ひかれて僕は彼女に逮捕してもらうんだ」と。「なにを言っているんだ」という感じでしたけども……そんなことも思い出しました。
■音楽は国境や時間を越えてしまう「タイムマシン」
野村はまさに「音楽が時を越えた」思い出として、10年前の出来事について語った。
野村:今では外国の人たちにも日本の70年代、80年代の高度な演奏、そして確かな録音技術の音楽はシティポップと呼ばれてすごく人気なんです。10年前に、ドイツから来た友だちとバーに入るとき、僕のレコードバッグのなかにあるレコードだけで友だちがDJを始めたことを思い出しました。ヘッドフォンで音出しをしていた彼が「これは誰なんだ? この素晴らしいレコードはなんなんだ?」って言いながら興奮してジャケット見せてきたのが、鞄に入っていたのも忘れていた『POCKET MUSIC』でした。よい音楽は国境もなければ、時間も超えてしまう。そしてよいライブというのは、それを聴いていたころの自分の感情や記憶を一瞬で呼び戻してくれるタイムマシンなんだなということを本当に実感するライブでした。
山下のライブチケットは手に入りにくいが、「そのぐらい価値のあるライブ」だとして、リスナーに会場に足を運んでほしいと語り掛けた。
『TRAVELLING WITHOUT MOVING』では、他にも野村がリスナーからの質問に答えていき、自身のエピソードを披露した一幕も。放送は毎週日曜日20時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年12月8日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『TRAVELLING WITHOUT MOVING』
放送日時:毎週日曜 20時-21時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/travelling/