J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、様々な旬のトピックを週替わりで4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。
11月4日(月)から7日(木)は、Underworldを特集! 初回は、彼らの代表曲であり最大のヒット曲『Born Slippy』でブレイクするまでの歴史に迫った。
■ブレイクまで16年
Underworldは、The Chemical Brothers、The Prodigy、Orbitalと並び、UKテクノ四天王と呼ばれる30年以上の歴史を誇る世界屈指のダンスアクト。実は『Born Slippy』でヒットするまでには、16年もの年月がかかった。
あっこゴリラ:個人的にめちゃめちゃ楽しみなんですよね。映画『トレインスポッティング』とかでちょっと知ってるくらいなんですが、ニューアルバム『DRIFT SONGS』で1週間に1度曲をアップするシリーズをやっていて、それをまとめたCD7枚セットを出されるということで、おもしろいことやってるなと思って。私は『DRIFT SONGS』から入るんですよ。私みたいな人でも好きになれるきっかけになったらいいですよね。
■前身バンド「Freur」を経て、Underworldを結成
大学の学生寮で出会ったカール・ハイドとリック・スミスは、1980年にUnderworldの前身となるシンセ・ポップバンド「Freur」を結成。1983年に『Doot Doot』がスマッシュヒット。そのあと2枚のアルバムをリリースし、86年頃まで活動するが、以降はヒットがなく売れない状態に。
そこで心機一転し、1987年に新しくスタートしたバンドがUnderworldだ。しかし、サウンド面では「Freur」の頃とあまり変化はなく、イギリスのニューウェーブやエレクトロポップを継承したもので、Underworldとして2枚のアルバムをリリースするも、特に注目されることはなかった。長年、2人と音楽活動を続けてきたメンバーも脱退してしまい、バンドは解散状態に。
■ダレン・エマーソンが加入し、新生Underworldへ
1992年、彼らのライブを手伝っていた19歳の若手DJダレン・エマーソンを正式メンバーに加え、3人で新生Underworldとしてスタート。ダレン・エマーソンの若い感性を活かし、ハウスミュージックやテクノサウンドへシフトした。クラブ色の強い『Rez』は大絶賛され、世界中でロングヒット。一気にテクノシーンの中心アーティストとなった。
3人体制後の初アルバム『Dubnobasswithmyheadman』(1993)は、サウンド的にもこれまでのテクノやハウスの枠を越え、クラブミュージックの裾野を一般に広げることになった。
■『Born Slippy』が世界的に大ヒット
そして1995年にシングル『Born Slippy』を発表。Underworldが元来持つロック的なアプローチとテクノやハウスの融合、カール・ハイドのボーカルを全面に押し出しながらもクラブミュージックとしてのサウンドを損なわないサウンド作りを実現。機械が生み出す無機質なサウンドという電子音楽の概念を壊し、ロック的な人間らしさが加味された、まったく新しいエレクトロ・ミュージックを全世界に提示した。
カップリング曲『Born Slippy (Nuxx)』は、映画『Trainspotting』のラストシーンに使われ、世界的な大ヒットを記録。メジャー音楽シーンでも名前が知られるようになった。この曲の歌詞は、ボーカルのカール・ハイドが深夜の街で交わされる会話の断片を拾い集め、最終的に極端に言葉が省かれたスタイルの歌詞を生み出した。
あっこゴリラ:めちゃめちゃおもしろくないですか? 前回はThe Chemical Brothers特集をしたんですけど、テクノとブレイクビーツを融合させた、ヒップホップ要素があるのがThe Chemical Brothersで、Underworldはテクノ、ハウスにニューウェーブが混ざってる。元々やっていたバンドがニューウェーブですもんね。あと、ミュージックビデオがすごくかっこいいんですよね。ひたすら尖っている、時代を超えるかっこよさだし、アートの部分のおもしろさが強いなと思いますね。テクノとかって、最初は同じことの繰り返しで何がいいのかわかんないって昔は思ってたんですけど、だんだん開発されて、それがまた楽しかったりするんですよね。これをきっかけに、こういうクラブミュージックを聴くきっかけになったらおもしろいんじゃないかと思いますね。
Underworldの通算10枚目となる最新アルバム『DRIFT SONGS』は現在発売中だ。
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
11月4日(月)から7日(木)は、Underworldを特集! 初回は、彼らの代表曲であり最大のヒット曲『Born Slippy』でブレイクするまでの歴史に迫った。
■ブレイクまで16年
Underworldは、The Chemical Brothers、The Prodigy、Orbitalと並び、UKテクノ四天王と呼ばれる30年以上の歴史を誇る世界屈指のダンスアクト。実は『Born Slippy』でヒットするまでには、16年もの年月がかかった。
あっこゴリラ:個人的にめちゃめちゃ楽しみなんですよね。映画『トレインスポッティング』とかでちょっと知ってるくらいなんですが、ニューアルバム『DRIFT SONGS』で1週間に1度曲をアップするシリーズをやっていて、それをまとめたCD7枚セットを出されるということで、おもしろいことやってるなと思って。私は『DRIFT SONGS』から入るんですよ。私みたいな人でも好きになれるきっかけになったらいいですよね。
■前身バンド「Freur」を経て、Underworldを結成
大学の学生寮で出会ったカール・ハイドとリック・スミスは、1980年にUnderworldの前身となるシンセ・ポップバンド「Freur」を結成。1983年に『Doot Doot』がスマッシュヒット。そのあと2枚のアルバムをリリースし、86年頃まで活動するが、以降はヒットがなく売れない状態に。
そこで心機一転し、1987年に新しくスタートしたバンドがUnderworldだ。しかし、サウンド面では「Freur」の頃とあまり変化はなく、イギリスのニューウェーブやエレクトロポップを継承したもので、Underworldとして2枚のアルバムをリリースするも、特に注目されることはなかった。長年、2人と音楽活動を続けてきたメンバーも脱退してしまい、バンドは解散状態に。
■ダレン・エマーソンが加入し、新生Underworldへ
1992年、彼らのライブを手伝っていた19歳の若手DJダレン・エマーソンを正式メンバーに加え、3人で新生Underworldとしてスタート。ダレン・エマーソンの若い感性を活かし、ハウスミュージックやテクノサウンドへシフトした。クラブ色の強い『Rez』は大絶賛され、世界中でロングヒット。一気にテクノシーンの中心アーティストとなった。
3人体制後の初アルバム『Dubnobasswithmyheadman』(1993)は、サウンド的にもこれまでのテクノやハウスの枠を越え、クラブミュージックの裾野を一般に広げることになった。
■『Born Slippy』が世界的に大ヒット
そして1995年にシングル『Born Slippy』を発表。Underworldが元来持つロック的なアプローチとテクノやハウスの融合、カール・ハイドのボーカルを全面に押し出しながらもクラブミュージックとしてのサウンドを損なわないサウンド作りを実現。機械が生み出す無機質なサウンドという電子音楽の概念を壊し、ロック的な人間らしさが加味された、まったく新しいエレクトロ・ミュージックを全世界に提示した。
カップリング曲『Born Slippy (Nuxx)』は、映画『Trainspotting』のラストシーンに使われ、世界的な大ヒットを記録。メジャー音楽シーンでも名前が知られるようになった。この曲の歌詞は、ボーカルのカール・ハイドが深夜の街で交わされる会話の断片を拾い集め、最終的に極端に言葉が省かれたスタイルの歌詞を生み出した。
あっこゴリラ:めちゃめちゃおもしろくないですか? 前回はThe Chemical Brothers特集をしたんですけど、テクノとブレイクビーツを融合させた、ヒップホップ要素があるのがThe Chemical Brothersで、Underworldはテクノ、ハウスにニューウェーブが混ざってる。元々やっていたバンドがニューウェーブですもんね。あと、ミュージックビデオがすごくかっこいいんですよね。ひたすら尖っている、時代を超えるかっこよさだし、アートの部分のおもしろさが強いなと思いますね。テクノとかって、最初は同じことの繰り返しで何がいいのかわかんないって昔は思ってたんですけど、だんだん開発されて、それがまた楽しかったりするんですよね。これをきっかけに、こういうクラブミュージックを聴くきっかけになったらおもしろいんじゃないかと思いますね。
Underworldの通算10枚目となる最新アルバム『DRIFT SONGS』は現在発売中だ。
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
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