J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。クリス・ペプラーが音楽を聴く隠れ家=「オトアジト」に毎週ゲストを迎え、大人な音楽談義を繰り広げるという番組だ。
10月12日(土)のオンエアでは、水曜日のカンパネラのコムアイが登場。水曜日のカンパネラ結成時の話や、クラブの魅力、今後コラボレーションをしたいアーティストなどを語った。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年10月19日28時59分まで)
■水曜日のカンパネラ結成のきっかけ
水曜日のカンパネラを結成したのは、コムアイが大学時代に行ったホームパーティーで、プロデュース兼マネージメントのDir.Fに「歌を歌わないか」と声をかけられたことがきっかけだった。
コムアイ:そう言われたけど「歌は歌わないかな」と思った。19歳で、今からアイドルみたいなことをやるのはちょっとしんどかなと思ったし、周りの友だちにも何って言ったらいいかわからなかったし。
そのときは辞退したコムアイだったが、その後、Dir.Fに「電動自転車のプロモーションの打ち合わせがある。一緒にやったら電動自転車がもらえるかも」と誘われてついて行ったところ......。
コムアイ:電動自転車の打ち合わせは実際にあったけど、その後にケンモチ(ヒデフミ)さんの曲を聴かされて、「この人の音楽でやるんだけど、どうかな」と言われました。「この音楽に声が乗ったら面白そうだな」と思って、ズルズルと音楽業界に入っていきました。いきなり10歳くらい年上の人たちに「ユニットを組まないか」と引き入れられたって感じですね。
■クラブに通って学んだこと
水曜日のカンパネラとして活動を始めたコムアイは最初、彼らは何を企んでいるのかと不安に感じていた。「この人たちは、こんな純粋なことを本当にやりたいだけなんだ」と気づくには、1年ほどの時間を要したという。
コムアイ:やっぱり、若いときの方が大人への疑いが強いと思う。今は「これをやりたいからやっている」ってことが当たり前になったから、そういう疑いはなくなったけど、当時は「お金目的か?」「身を売られるのか?」って思ってました(笑)。
そこから2、3年が経って、コムアイは音楽の道で生きていくことを決意。そのきっかけは、クラブ通いだった。
コムアイ:いくつかの小さなクラブを好きになって、感動したんです。毎晩クラブに通う時期もあるほど、ダンスミュージックが面白いと思えるようになりました。クラブってチャラいところだと思っていたけど、本当に音楽が好きな人たちが集まる、それだけに特化した場所だと知ったんですよね。クラブで最高のパフォーマンスをする人の姿を見たことで、「こういう面白い人たちには負けたくない」という思いが生まれました。
クラブに通うようになってから、コムアイは「ダンスミュージックってひとりになれるんだ」と実感したという。
コムアイ:そういう感覚はライブでも意識していますね。お客さんにみんなで聴いてもらうより、聴いているひとりひとりが没入してほしい。観客のひとりひとりがモグラになっていけるイメージですね。
「社会もそうあるべきだと思っている」と、コムアイは続ける。
コムアイ:それぞれひとりひとりが自分のやりたいことに没入した状態で、でもコミュニケーションは取り合えている状態がいいと思う。周りばかり見てしまうと、自分ひとりで踊ることを忘れてしまうから。
■インドに行って、U-zhaanのすごさを思い知った
コムアイは最近、イタリアの音楽家・Roberto Musciの音楽をよく聴いているそうだ。
コムアイ:Roberto Musciの『Tower Of Silence』は数年前から聴いています。フィールドレコーディングの音源と自分の吹く楽器の音をごちゃ混ぜにするんじゃなくて、素材が活きる感じ。フィールドレコーディングもよくて、「これはどこで録ったんだろう」という歌声もあるんです。
そんなコムアイが今後コラボレーションをしてみたいアーティストは、タブラ奏者のU-zhaanだ。
コムアイ:今まで何度かお会いしたことがあるんですけど、少し前から北インドのヒンドゥスターニー音楽にハマっていて。今年の1月に初めてインドに行ったら、U-zhaanがどれだけすごい人か思い知ったんです。
クリス:それはなんで?
コムアイ:U-zhaanがタブラを習っていたふたりの師匠がいて。昔はアニンド・チャタルジー、今はザキール・フセインという人。ザキール・フセインはタブラのキング・オブ・キングだし、アニンド・チャタルジーは高速のタブラ奏者で。コンサートを見ているとすごい。今まで「タブラはどこかの楽器」くらいしか思っていなかったんですけど、尊敬しました。今、ヒンドゥスターニー音楽の歌をやりたいと思っているので、そういうのをできるようになって、一緒にU-zhaanにやってもらえるようになりたいなと思っています。
コムアイとU-zhaanのコラボレーションは果たして実現するのか。これからの活動に注目だ。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年10月19日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SAPPORO BEER OTOAJITO』
放送日時:毎週土曜 18時−18時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/
10月12日(土)のオンエアでは、水曜日のカンパネラのコムアイが登場。水曜日のカンパネラ結成時の話や、クラブの魅力、今後コラボレーションをしたいアーティストなどを語った。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年10月19日28時59分まで)
■水曜日のカンパネラ結成のきっかけ
水曜日のカンパネラを結成したのは、コムアイが大学時代に行ったホームパーティーで、プロデュース兼マネージメントのDir.Fに「歌を歌わないか」と声をかけられたことがきっかけだった。
コムアイ:そう言われたけど「歌は歌わないかな」と思った。19歳で、今からアイドルみたいなことをやるのはちょっとしんどかなと思ったし、周りの友だちにも何って言ったらいいかわからなかったし。
そのときは辞退したコムアイだったが、その後、Dir.Fに「電動自転車のプロモーションの打ち合わせがある。一緒にやったら電動自転車がもらえるかも」と誘われてついて行ったところ......。
コムアイ:電動自転車の打ち合わせは実際にあったけど、その後にケンモチ(ヒデフミ)さんの曲を聴かされて、「この人の音楽でやるんだけど、どうかな」と言われました。「この音楽に声が乗ったら面白そうだな」と思って、ズルズルと音楽業界に入っていきました。いきなり10歳くらい年上の人たちに「ユニットを組まないか」と引き入れられたって感じですね。
■クラブに通って学んだこと
水曜日のカンパネラとして活動を始めたコムアイは最初、彼らは何を企んでいるのかと不安に感じていた。「この人たちは、こんな純粋なことを本当にやりたいだけなんだ」と気づくには、1年ほどの時間を要したという。
コムアイ:やっぱり、若いときの方が大人への疑いが強いと思う。今は「これをやりたいからやっている」ってことが当たり前になったから、そういう疑いはなくなったけど、当時は「お金目的か?」「身を売られるのか?」って思ってました(笑)。
そこから2、3年が経って、コムアイは音楽の道で生きていくことを決意。そのきっかけは、クラブ通いだった。
コムアイ:いくつかの小さなクラブを好きになって、感動したんです。毎晩クラブに通う時期もあるほど、ダンスミュージックが面白いと思えるようになりました。クラブってチャラいところだと思っていたけど、本当に音楽が好きな人たちが集まる、それだけに特化した場所だと知ったんですよね。クラブで最高のパフォーマンスをする人の姿を見たことで、「こういう面白い人たちには負けたくない」という思いが生まれました。
クラブに通うようになってから、コムアイは「ダンスミュージックってひとりになれるんだ」と実感したという。
コムアイ:そういう感覚はライブでも意識していますね。お客さんにみんなで聴いてもらうより、聴いているひとりひとりが没入してほしい。観客のひとりひとりがモグラになっていけるイメージですね。
「社会もそうあるべきだと思っている」と、コムアイは続ける。
コムアイ:それぞれひとりひとりが自分のやりたいことに没入した状態で、でもコミュニケーションは取り合えている状態がいいと思う。周りばかり見てしまうと、自分ひとりで踊ることを忘れてしまうから。
■インドに行って、U-zhaanのすごさを思い知った
コムアイは最近、イタリアの音楽家・Roberto Musciの音楽をよく聴いているそうだ。
コムアイ:Roberto Musciの『Tower Of Silence』は数年前から聴いています。フィールドレコーディングの音源と自分の吹く楽器の音をごちゃ混ぜにするんじゃなくて、素材が活きる感じ。フィールドレコーディングもよくて、「これはどこで録ったんだろう」という歌声もあるんです。
そんなコムアイが今後コラボレーションをしてみたいアーティストは、タブラ奏者のU-zhaanだ。
コムアイ:今まで何度かお会いしたことがあるんですけど、少し前から北インドのヒンドゥスターニー音楽にハマっていて。今年の1月に初めてインドに行ったら、U-zhaanがどれだけすごい人か思い知ったんです。
クリス:それはなんで?
コムアイ:U-zhaanがタブラを習っていたふたりの師匠がいて。昔はアニンド・チャタルジー、今はザキール・フセインという人。ザキール・フセインはタブラのキング・オブ・キングだし、アニンド・チャタルジーは高速のタブラ奏者で。コンサートを見ているとすごい。今まで「タブラはどこかの楽器」くらいしか思っていなかったんですけど、尊敬しました。今、ヒンドゥスターニー音楽の歌をやりたいと思っているので、そういうのをできるようになって、一緒にU-zhaanにやってもらえるようになりたいなと思っています。
コムアイとU-zhaanのコラボレーションは果たして実現するのか。これからの活動に注目だ。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年10月19日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SAPPORO BEER OTOAJITO』
放送日時:毎週土曜 18時−18時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/
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