パスピエの原動力は、睡眠欲や食欲と同じ「音楽欲」

J-WAVEで放送中の番組『INNOVATION WORLD』(ナビゲーター:川田十夢)のワンコーナー「SHOWA SHELL SEKIYU ROAD TO INNOVATION」。9月6日(金)のオンエアでは、パスピエから大胡田なつき(Vo)と成田ハネダ(key)が登場。10周年を迎えたパスピエの音楽やアート、9月29日(日)に出演する「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2019 supported by CHINTAI」(以下、「イノフェス」)について訊いた。


【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年9月13日28時59分まで)


■アーティストとしての原動力は

成田は音楽大学でクラシックピアノを専攻した。教養として音楽を通過した人がポップなことをする難しさはあるかと、川田が問うと......。

成田:そういうことはありますね。自分がカッコいいなと思ったアーティストさんと実際に話してみると「実は楽譜が読めなくて」という話を聞いて、理論じゃないところで生まれる音楽に対して、ものすごくコンプレックスもあるし、惹かれちゃいますよね。そういうのを自分でどうやって生み出せるかというのは日々葛藤しているかもしれません。
川田:パスピエを目指す人にアドバイスをするとしたら、アカデミックな経験ってあったほうがいいと思いますか?
成田:パスピエを目指すのであれば、クラシックも知ってほしいなというのはあります。バンドの名前でもありますし(※グループ名の「パスピエ」はドビュッシーの楽曲に由来)。
川田:基礎は大事だと。
成田:聴くのが好きになればいいと思います。「ポップスはポップス」ということじゃなくて、音楽としていろいろなものを聴くのがいいと思います。
川田:成田さんは音楽を聴くと譜面が浮かぶんですか?
成田:一応わかりますよ。楽譜やコードが浮かびます。
川田:それは特殊能力ですよね。
成田:電車の発着ベルとか五線譜で聴こえてきたりしますね。街中で流れる広告音楽もわかりますね。

一方、大胡田はアートワークやミュージックビデオのアニメーションを手掛けるなど、音楽以外でも才能を発揮している。絵の世界で大胡田が影響を受けたのは、漫画家・高橋留美子。

大胡田:オリエンタルなものが好きです。『うる星やつら』とか『らんま1/2』とか、小さいときに観たものに影響を受けてます。

ふたりのアーティストとしての原動力は?

大胡田:最初は自分が想像していたものが形になるというのが嬉しくてやっていたんですけど、10年間続けてきて、人が喜んでくれるのが嬉しいなと感じるようになりました。今はそれが原動力です。
成田:睡眠欲とか食欲とかと同じで、新しいアルバムを作ると曲をめちゃくちゃ書いて「もうしばらく音楽を作らないかもしれない」と思うけど、また音楽を書きたくなるし演奏したくなる。不思議なもので「音楽欲」というものがあるかもしれないですね。


■「イノフェス」で大学生とコラボ

パスピエは9月29日(日)に六本木ヒルズで開催される、日本最大級のデジタル・クリエイティブフェス「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2019 supported by CHINTAI」(通称、イノフェス)に出演。筑波大学学生クリエイティブチームの「Nu ink.」とコラボレーションする。

【関連記事】パスピエ「思いもよらないことが起こるかも」 イノフェスで学生クリエイティブチームとコラボ! 意気込みを訊いた

成田:アルバムを1枚作るにしても、レコーディングするにしても、自分たちじゃ絶対に完成しない。人と関わって作品が生まれていく面白さを、年を追うごとにどんどん感じますね。

イノフェスのチケットは現在発売中。詳しくは公式サイトをチェック!

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年9月13日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜 20時-22時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/

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