中田英寿、八天堂の「くりーむパン」の美味しさの秘密に迫る!

J-WAVEで放送中の『VOICES FROM NIHONMONO』(アンバサダー:中田英寿、案内役:レイチェル・チャン)。中田英寿が47都道府県を巡る旅で出会った日本の"ほんもの"の作り手たち、日本の"ほんもの"=「に・ほ・ん・も・の」を紹介する番組だ。9月14日(土)のオンエアでは、「くりーむパン」でお馴染みの広島発祥のスイーツパン専門店「八天堂」を紹介した。


■和菓子屋からスイーツパン専門店へ

中田が今回訪れたのは、八天堂の広島みはら臨空工場。話を訊いたのは、製造部・工場長の三好立紀さんと、カフェリエ事業部・主任の松本愛美さん。美味しい「くりーむパン」の秘密や、人気商品になるまでの試行錯誤など、「八天堂」の歴史に迫った。

八天堂は、昭和8年に和菓子屋として創業。2代目から和洋菓子へと展開を広げ、3代目が「まったく違うものをやりたい」ということでパン屋をスタートさせた。


3代目が始めたのは、その当時としては珍しかった「焼き立て」を売りにしたパン屋。それが評判を集め、県内に13店舗ほどを構えるまでに拡大していった。しかし、手軽にパンが買えるコンビニの登場により店舗数は縮小。そこで、他店と差別化できる商品を試行錯誤して考えた結果、大人気商品の「くりーむパン」が誕生した。

中田:焼き立てパンという、数10種類、多ければ100を超えるところから、ひとつに絞ったということですね。
松本:そうですね。当時人気だったのがクリームパンでした。また、「口どけのいいものを作りたい」となったときに、実現できそうなものがクリームパンだったんです。「八天堂といえばこれだ!」と、目的買いをしてもらえるようなものを作ろうと、3年間試行錯誤して「くりーむパン」が完成しました。

「くりーむパン」の開発コンセプトには、「目的買い」だけでなく、「パンの手土産の市場を開拓する」ことも含まれていた。それまでは自宅用だったパンを「お土産として買ってもらおう」という狙いも見事に功を奏した。



■一番おいしく食べられるタイミングは?

八天堂の「くりーむパン」は、工場で製造された翌日に店頭に並ぶ。くりーむを注入したばかりのものと、1日寝かせたものではおいしさが異なるからだ。三好さんは「1日置くことでくりーむの水分がパンの生地に移ります。それがなければ"パン"というイメージですが、1日置くことでふわっとした食感になる」と説明する。

三好:パンは焼き立てが一番おいしいと思われがちですが、「くりーむパン」は1日寝かした方がおいしく召し上がっていただけます。「くりーむパン」という名前ですが、ケーキをイメージしていただいたほうがわかりやすいと思います。


説明を受けた中田が、焼きたてと1日寝かした「くりーむパン」を試食すると......。

中田:焼き立ては外がパリッとしていて、1日経ったものとは違いますね。
三好:「くりーむパン」の中は、網目状になっています。ここにクリームを入れていくので、シュークリームのようなイメージになります。1日寝かすと、この網目の中にクリームの水分が入っていくので、少しフワッと、トロッとした食感になります。
中田:確かに注入し立てだと、くりーむとパンがバラバラな感じがします。

また、くりーむは"手炊き"にこだわっている。同じレシピでも、機械では口どけやコシが違ってしまうからだ。ひと手間かけたこだわりのくりーむも、おいしさの理由のひとつだ。

手作業でひとつひとつ丁寧に包装された八天堂の「くりーむパン」には、こだわりがたっぷり詰まった一品。おいしさの秘密を知ってから食べると、さらに味わい深さを感じられるのではないだろうか。

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【番組情報】
番組名:『VOICES FROM NIHONMONO』
放送日時:毎週土曜 22時-22時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/nihonmono/

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