J-WAVEの番組『GOLDEN PASS』(ナビゲーター:藤田琢己)。世界の流れがグローバルに進んでいる今、これからの日本、そして世界を牽引していく若者たちを応援するこの番組。8月4日(日)のオンエアでは、国内外で活躍するダンス&ボーカルユニット「w-inds.」の橘 慶太が登場し、海外での成功の秘訣、今後の夢について語った。
■香港音楽シーンで史上初の快挙
橘 慶太、千葉涼平、緒方龍一の3人からなるw-inds.は、2000年11月から代々木公園や渋谷の路上でストリート・パフォーマンスを開始。2001年3月にシングル『Forever Memories』でデビューした。
活躍は国内にとどまらず、中国や香港、台湾など東南アジア全域に広がり、これまでに台湾7公演、上海2公演、香港10公演の海外単独公演を実施。台湾ではアルバム4作が連続で総合チャート1位を記録し、日本人初の快挙を達成。さらに、「IFPI香港 Top Sales Music Award」にて、ベストセールス・リリース日韓部門でアルバム12作連続受賞という史上初の快挙を成し遂げている。そして今年7月、諸外国との友好親善に貢献した個人・団体の功績に贈られる「令和元年度外務大臣表彰」を受章した。
日本での活躍は周知の通りだが、アジア諸国でも大きな評価を得ていることについて橘は、「音楽で国境を越えることがずっと夢だった」と話す。橘が海外を意識したのは、デビュー間もない頃だったそう。
橘:1stアルバムが出たくらいかな......「台湾で人気があるよ」って言われて、最初は信じられなくて。初の台湾公演を2002年か2003年にしたときに、空港に何千人もいるし、タクシー100台くらい追いかけてくるし、そんなに人気が出たということに本当にびっくりして。そこから音楽の力のスゴさを知ったというか。普通に過ごしてたら日本じゃないところでこんなふうにはならないだろうと実感し、この音楽で世界と繋がっていきたいというのはその時期に芽生えましたね。
■w-inds.に危機感を与えたBIGBANGのデビュー
世界で公演を行うことは、どれだけ自分にとって刺激になるか、レベルアップになるかをずっと感じていたと話す橘。そんな2003年頃、J-POPはアジア諸国の中でダントツにレベルが高かったしカッコよかったそう。「やっぱり日本の音楽ってスゴい」と思っていた橘だったが......。
橘:でも毎年アジアに行くにつれて、アジアの音楽がどんどん変わってるって思い始めて。一方、日本の音楽は何も変わってないっていう、自分の中で居心地の悪い、ちょっとした気持ち悪さが芽生えてきました。
海外に行くたびに、どんどんとアジア諸国の音楽レベルが上がっているのを実感。そんな中で、韓国でBIGBANGというグループがデビューし、人気があるのを知ってすぐに動画をチェックし、カッコよさに危機感を覚えたという。
橘:こういうグループがどんどん出てきたら、歌って踊る部門では日本が完全に劣る、と思っちゃって。これがいま出てきたということは、これからこれを見てみんな育つわけじゃないですかとなると、これはマズいなと。
橘の予感は的中。BIGBANGをはじめとするK-POPは、今や世界を席巻するほどに成長。橘がずっと取り組んできたダンスミュージックを、「K-POPっぽい」と評され、悲しみを感じることも。
橘:先にやってたんですけど(笑)、やっぱりK-POPが跳ね上がることによって「なに、マネしてんの?」みたいなことを言われることがすごいショックで。「なんだよ!」とか思ってたんですけど、今は逆にそういうのも超えちゃいましたけどね(笑)。
藤田:一周、まわっちゃって(笑)。
橘:そう(笑)。K-POPもすごいところへ行っちゃったから、そういうことを思っている場合でもないなみたいな気持ちになっちゃってます。
■「音楽を作れないと、音楽ができなくなる」
そういった音楽シーンの変化をまざまざと感じる中で、「音楽を作れないと、音楽ができなくなる」という思いが強くなった。将来的には人から楽曲を提供してもらうということがなくなってしまうかもしれない、そんな危惧もあり、現在は自身でも楽曲制作をしている。
橘:先をずっと考えていたいなっていうのは思いますね。海外を見てるとそういうアーティストも増えてますし。自分でトラック、編曲までやって、歌も歌って、家で録って、みたいな人もざらにいるんで。のちのちまたガラッと変わるんだろうなっていうのを思いながら活動してます。
■ステージで好きで好きでたまらない瞬間
さまざまな国でパフォーマンスし、現地のオーディエンスの反応をダイレクトに感じることが大好きだと話す。
橘:もう、どアウェイでライブをやるのが大好きで、「こいつらなんなんだよ!?」って目で見られるのが好きで好きでしょうがないですね(笑)。フェスとかで歌ってて、(途中で)お客さんが目の色を変えたり、空気が変わる瞬間ってやっぱりステージに立ってるとわかるんですよね。最初は別に聴く気がなかったけど、「お、なんかおもしろい」ってなったときの空気の変わりかたって、僕はすごい敏感に感じるんで。そうなったときの快感がいちばん好きです。
空気を変えることができなくても、それは新たな課題としてポジティブに受け止めるという。悔しさや不安をも楽しめる前向きな強い気持ち、そこから生まれるチャレンジ精神が、w-inds.の何よりもの強みかもしれない。今後の活躍にますます期待しよう。
その他この日は、リスナーから届いたメッセージを元に、音楽制作への熱いこだわりを語った。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『GOLDEN PASS』
放送日時:日曜 23時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goldenpass/
■香港音楽シーンで史上初の快挙
橘 慶太、千葉涼平、緒方龍一の3人からなるw-inds.は、2000年11月から代々木公園や渋谷の路上でストリート・パフォーマンスを開始。2001年3月にシングル『Forever Memories』でデビューした。
活躍は国内にとどまらず、中国や香港、台湾など東南アジア全域に広がり、これまでに台湾7公演、上海2公演、香港10公演の海外単独公演を実施。台湾ではアルバム4作が連続で総合チャート1位を記録し、日本人初の快挙を達成。さらに、「IFPI香港 Top Sales Music Award」にて、ベストセールス・リリース日韓部門でアルバム12作連続受賞という史上初の快挙を成し遂げている。そして今年7月、諸外国との友好親善に貢献した個人・団体の功績に贈られる「令和元年度外務大臣表彰」を受章した。
日本での活躍は周知の通りだが、アジア諸国でも大きな評価を得ていることについて橘は、「音楽で国境を越えることがずっと夢だった」と話す。橘が海外を意識したのは、デビュー間もない頃だったそう。
橘:1stアルバムが出たくらいかな......「台湾で人気があるよ」って言われて、最初は信じられなくて。初の台湾公演を2002年か2003年にしたときに、空港に何千人もいるし、タクシー100台くらい追いかけてくるし、そんなに人気が出たということに本当にびっくりして。そこから音楽の力のスゴさを知ったというか。普通に過ごしてたら日本じゃないところでこんなふうにはならないだろうと実感し、この音楽で世界と繋がっていきたいというのはその時期に芽生えましたね。
■w-inds.に危機感を与えたBIGBANGのデビュー
世界で公演を行うことは、どれだけ自分にとって刺激になるか、レベルアップになるかをずっと感じていたと話す橘。そんな2003年頃、J-POPはアジア諸国の中でダントツにレベルが高かったしカッコよかったそう。「やっぱり日本の音楽ってスゴい」と思っていた橘だったが......。
橘:でも毎年アジアに行くにつれて、アジアの音楽がどんどん変わってるって思い始めて。一方、日本の音楽は何も変わってないっていう、自分の中で居心地の悪い、ちょっとした気持ち悪さが芽生えてきました。
海外に行くたびに、どんどんとアジア諸国の音楽レベルが上がっているのを実感。そんな中で、韓国でBIGBANGというグループがデビューし、人気があるのを知ってすぐに動画をチェックし、カッコよさに危機感を覚えたという。
橘:こういうグループがどんどん出てきたら、歌って踊る部門では日本が完全に劣る、と思っちゃって。これがいま出てきたということは、これからこれを見てみんな育つわけじゃないですかとなると、これはマズいなと。
橘の予感は的中。BIGBANGをはじめとするK-POPは、今や世界を席巻するほどに成長。橘がずっと取り組んできたダンスミュージックを、「K-POPっぽい」と評され、悲しみを感じることも。
橘:先にやってたんですけど(笑)、やっぱりK-POPが跳ね上がることによって「なに、マネしてんの?」みたいなことを言われることがすごいショックで。「なんだよ!」とか思ってたんですけど、今は逆にそういうのも超えちゃいましたけどね(笑)。
藤田:一周、まわっちゃって(笑)。
橘:そう(笑)。K-POPもすごいところへ行っちゃったから、そういうことを思っている場合でもないなみたいな気持ちになっちゃってます。
■「音楽を作れないと、音楽ができなくなる」
そういった音楽シーンの変化をまざまざと感じる中で、「音楽を作れないと、音楽ができなくなる」という思いが強くなった。将来的には人から楽曲を提供してもらうということがなくなってしまうかもしれない、そんな危惧もあり、現在は自身でも楽曲制作をしている。
橘:先をずっと考えていたいなっていうのは思いますね。海外を見てるとそういうアーティストも増えてますし。自分でトラック、編曲までやって、歌も歌って、家で録って、みたいな人もざらにいるんで。のちのちまたガラッと変わるんだろうなっていうのを思いながら活動してます。
■ステージで好きで好きでたまらない瞬間
さまざまな国でパフォーマンスし、現地のオーディエンスの反応をダイレクトに感じることが大好きだと話す。
橘:もう、どアウェイでライブをやるのが大好きで、「こいつらなんなんだよ!?」って目で見られるのが好きで好きでしょうがないですね(笑)。フェスとかで歌ってて、(途中で)お客さんが目の色を変えたり、空気が変わる瞬間ってやっぱりステージに立ってるとわかるんですよね。最初は別に聴く気がなかったけど、「お、なんかおもしろい」ってなったときの空気の変わりかたって、僕はすごい敏感に感じるんで。そうなったときの快感がいちばん好きです。
空気を変えることができなくても、それは新たな課題としてポジティブに受け止めるという。悔しさや不安をも楽しめる前向きな強い気持ち、そこから生まれるチャレンジ精神が、w-inds.の何よりもの強みかもしれない。今後の活躍にますます期待しよう。
その他この日は、リスナーから届いたメッセージを元に、音楽制作への熱いこだわりを語った。
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放送日時:日曜 23時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goldenpass/
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