J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。クリス・ペプラーが音楽を聴く隠れ家=「オトアジト」に毎週ゲストを迎え、大人な音楽談義を繰り広げるという番組だ。
8月3日(土)のオンエアでは、向井秀徳がゲストに登場。今年、再結成をしたNUMBER GIRLについて語った。
■「やってよかった」再結成後のライブ
2002年に解散したNUMBER GIRL。今年の夏に再結成を果たし、7月27日に新宿LOFTでライブを行った。
クリス:17年ぶりのライブはどんな感じでしたか?
向井:どんな風景が見えるのか全く想像できなかった。もちろん色んな想いもあるけど、昔と全然変わってないなって。若干、私のテンポ感が遅くなっている感じもしましたけどね。年齢と共に。
今回のライブに向けて練習しているときは「いけるんじゃないか」という感触があったが、「本番はやってみないとわからない」という思いもあったと言う。
クリス:本番はどうでした?
向井:当時に舞い戻った感じ。演っていて全然違和感がないわけです。お客さんの感じとかも。すごくリアリティを感じました。
クリス:メンバー同士もすごくハマったんですか?
向井:もちろんみんなキャリアを積み重ねているので、それぞれの表現力が深みを増しているんですけど。とにかく「やってよかった」と思いました。
クリスは、NUMBER GIRLの音楽に影響された若手アーティストによく出会うと伝えると、それも再結成するひとつの要因だったと、向井は明かした。
向井:対バンする若いバンドの人に「NUMBER GIRL聴いています」「生まれたときには解散していたけど、YouTubeで聴いてます」と、嬉しいことにそう言ってくれる人たちがいまして。「じゃあ、もう一発やってやろうか」って。メンバーもまだ存命だしね。
■ZAZEN BOYSに加入したMIYAがもたらしたもの
NUMBER GIRLを解散した翌年の2003年、向井はZAZEN BOYSを結成。当時の心境をこう語った。
向井:NUMBER GIRLとして福岡から東京に出てきて、ある種の攻撃する気持ちや「やったろか」っていう気負い、もちろん不安もあり、自分を奮い立たせる気持ちで走りまくったんです。それが息切れしたんですね。NUMBER GIRLは東京に来て3年で終わったんですけど、私は収まらないわけですよ。だから、「NUMBER GIRLというカタチはなくなったけど、またゼロからやってやろう」と。この際、また自分の地獄の自我が蘇ってきて「この自我を100パーセント発揮するバンドをしたい」と思ってZAZEN BOYSを始めました。
メンバー4人がいてひとつのカタチだったNUMBER GIRLに対して、「This is 向井秀徳。毒個性を存分にやらせてもらう」という気持ちでZAZEN BOYSはスタートした。
クリス:NUMBER GIRLを再結成しましたが、ZAZEN BOYSのメンバーはどうしていますか?
向井:同時進行でやってます。NUMBER GIRLの再結成をしようと思った理由はたくさんあるけど、ZAZEN BOYSもメンバーチェンジを繰り返すなかで、2018年にベーシストのMIYAが加入したんです。MIYAが入ってすごく新しい風が吹いたんです。すごくフレッシュな気分になり高揚した気分が相まって、「じゃあ、NUMBER GIRLもやったろか」みたいな。
クリス:2つのバンドがあると、もっとやりがいもあるのかな?
向井:あると思う。「NUMBER GIRLもやっていたし、またやるし、ZAZEN BOYSもやってるんですよ!」「どっちも俺ですよ!」「ほら見て!」みたいな。
クリス:どういう棲み分けをしていますか?
向井:色で言うと、ZAZEN BOYSはバーガンディで、NUMBER GIRLはネイビーブルーですね。
■忘れられないステージ
再びNUMBER GIRLの再結成について語った向井。「衝動かもしれない。風が吹いたんでしょうね」と話した。
クリス:他のメンバーに再結成の意向を伝えたときの反応はどうだったんですか?
向井:1番最初に連絡したのはドラムのアヒト・イナザワ。彼は福岡在住で、仕事をしながら音楽活動をしているんです。再結成の話をしたら「うーん、そう......。一瞬考えさせて」って言ったけど、ほどなくして「やってみたい」って言ってくれました。その後、ベースの中尾憲太郎とギターの田渕ひさ子は立ち続けに連絡したんだけど、即答で「やろうや」と言ってくれた。即答にはけっこう驚いたけどね。
クリス:NUMBER GIRLの解散後はメンバーと連絡は取っていたんですか?
向井:あまりなかったですね。
NUMBER GIRLは、8月16日(金)に「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO」に出演する。このフェスの第1回、1999年のステージに立ったときのことが忘れないそうだ。
向井:自分たちが規模の大きい野外ロックフェスに出演した初めての経験だったし、九州人からしてみたら北海道に行って「誰が俺らのことを知ってるのかな」って不安もあった。NUMBER GIRLがメジャーデビューした直後だったにもかかわらず、すごく迎え入れてくれて、その風景は忘れられないんです。だから、自分が出演したフェスの中でも、このフェスは思い出は強いですね。
最後に、今後の活動について「風が吹くまま乗っかっていく」と語った向井。8月18日(日)からは「TOUR『NUMBER GIRL』」もスタートする。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SAPPORO BEER OTOAJITO』
放送日時:毎週土曜 18時-18時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/
8月3日(土)のオンエアでは、向井秀徳がゲストに登場。今年、再結成をしたNUMBER GIRLについて語った。
■「やってよかった」再結成後のライブ
2002年に解散したNUMBER GIRL。今年の夏に再結成を果たし、7月27日に新宿LOFTでライブを行った。
クリス:17年ぶりのライブはどんな感じでしたか?
向井:どんな風景が見えるのか全く想像できなかった。もちろん色んな想いもあるけど、昔と全然変わってないなって。若干、私のテンポ感が遅くなっている感じもしましたけどね。年齢と共に。
今回のライブに向けて練習しているときは「いけるんじゃないか」という感触があったが、「本番はやってみないとわからない」という思いもあったと言う。
クリス:本番はどうでした?
向井:当時に舞い戻った感じ。演っていて全然違和感がないわけです。お客さんの感じとかも。すごくリアリティを感じました。
クリス:メンバー同士もすごくハマったんですか?
向井:もちろんみんなキャリアを積み重ねているので、それぞれの表現力が深みを増しているんですけど。とにかく「やってよかった」と思いました。
クリスは、NUMBER GIRLの音楽に影響された若手アーティストによく出会うと伝えると、それも再結成するひとつの要因だったと、向井は明かした。
向井:対バンする若いバンドの人に「NUMBER GIRL聴いています」「生まれたときには解散していたけど、YouTubeで聴いてます」と、嬉しいことにそう言ってくれる人たちがいまして。「じゃあ、もう一発やってやろうか」って。メンバーもまだ存命だしね。
■ZAZEN BOYSに加入したMIYAがもたらしたもの
NUMBER GIRLを解散した翌年の2003年、向井はZAZEN BOYSを結成。当時の心境をこう語った。
向井:NUMBER GIRLとして福岡から東京に出てきて、ある種の攻撃する気持ちや「やったろか」っていう気負い、もちろん不安もあり、自分を奮い立たせる気持ちで走りまくったんです。それが息切れしたんですね。NUMBER GIRLは東京に来て3年で終わったんですけど、私は収まらないわけですよ。だから、「NUMBER GIRLというカタチはなくなったけど、またゼロからやってやろう」と。この際、また自分の地獄の自我が蘇ってきて「この自我を100パーセント発揮するバンドをしたい」と思ってZAZEN BOYSを始めました。
メンバー4人がいてひとつのカタチだったNUMBER GIRLに対して、「This is 向井秀徳。毒個性を存分にやらせてもらう」という気持ちでZAZEN BOYSはスタートした。
クリス:NUMBER GIRLを再結成しましたが、ZAZEN BOYSのメンバーはどうしていますか?
向井:同時進行でやってます。NUMBER GIRLの再結成をしようと思った理由はたくさんあるけど、ZAZEN BOYSもメンバーチェンジを繰り返すなかで、2018年にベーシストのMIYAが加入したんです。MIYAが入ってすごく新しい風が吹いたんです。すごくフレッシュな気分になり高揚した気分が相まって、「じゃあ、NUMBER GIRLもやったろか」みたいな。
クリス:2つのバンドがあると、もっとやりがいもあるのかな?
向井:あると思う。「NUMBER GIRLもやっていたし、またやるし、ZAZEN BOYSもやってるんですよ!」「どっちも俺ですよ!」「ほら見て!」みたいな。
クリス:どういう棲み分けをしていますか?
向井:色で言うと、ZAZEN BOYSはバーガンディで、NUMBER GIRLはネイビーブルーですね。
■忘れられないステージ
再びNUMBER GIRLの再結成について語った向井。「衝動かもしれない。風が吹いたんでしょうね」と話した。
クリス:他のメンバーに再結成の意向を伝えたときの反応はどうだったんですか?
向井:1番最初に連絡したのはドラムのアヒト・イナザワ。彼は福岡在住で、仕事をしながら音楽活動をしているんです。再結成の話をしたら「うーん、そう......。一瞬考えさせて」って言ったけど、ほどなくして「やってみたい」って言ってくれました。その後、ベースの中尾憲太郎とギターの田渕ひさ子は立ち続けに連絡したんだけど、即答で「やろうや」と言ってくれた。即答にはけっこう驚いたけどね。
クリス:NUMBER GIRLの解散後はメンバーと連絡は取っていたんですか?
向井:あまりなかったですね。
NUMBER GIRLは、8月16日(金)に「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO」に出演する。このフェスの第1回、1999年のステージに立ったときのことが忘れないそうだ。
向井:自分たちが規模の大きい野外ロックフェスに出演した初めての経験だったし、九州人からしてみたら北海道に行って「誰が俺らのことを知ってるのかな」って不安もあった。NUMBER GIRLがメジャーデビューした直後だったにもかかわらず、すごく迎え入れてくれて、その風景は忘れられないんです。だから、自分が出演したフェスの中でも、このフェスは思い出は強いですね。
最後に、今後の活動について「風が吹くまま乗っかっていく」と語った向井。8月18日(日)からは「TOUR『NUMBER GIRL』」もスタートする。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SAPPORO BEER OTOAJITO』
放送日時:毎週土曜 18時-18時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/