J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。8月13日(火)のオンエアでは、デザイン・イノベーション・ファーム「Takram」のコンテクストデザイナー・渡邉康太郎が登場。Takramが手掛けるプロジェクトやラジオの未来について訊いた。
■Takramはデザインとイノベーションを扱う会社
渡邉は、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの特別招聘教授でもあり、J-WAVEの番組『TAKRAM RADIO』(毎週木曜 26時30分-27時)のナビゲーターでもある。Takramはデザインとイノベーションを扱う会社で、「一冊の本を売る本屋」で話題になった森岡書店、ネパール産ナチュラルコスメブランド「Lalitpur(ラリトプール)」、イッセイ ミヤケの花と手紙による贈り物「FLORIOGRAPHY」などを手がけた。
【関連ページ】「森岡書店」とは? 運営者・森岡督行さんに聞く(TRUME TIME AND TIDEオフィシャルページ)
渡邉は、森岡書店の例を挙げ、「店主の森岡督行さんの1冊だけの本屋をやりたいという野望を抱いたタイミングで出会って、我々はスローガン『一冊、一室。』を考えたり、ロゴデザインをしたり、スマイルズ代表の遠山正道さんとTakramとして出資して、ビジネスのサポートをしたりしています」と説明した。
「本を読むのが好きで、大学生の頃から特に分類不能の本棚に興味があった」と語る渡邉。多彩な分野の組み合わせや今の価値観では曖昧なものに惹かれたのが、今の仕事の原点だと言う。『TAKRAM RADIO』では、ラジオというメディアに挑戦している。これについて「スマホやパソコンによる視覚偏重の時代に、ラジオは自らの頭で想像力を働らかせる範囲が大きいので、バランスを取ることが大事。積極的に誤読してもらって、開き方が人によって異なるほうがおもしろい」と、その魅力を語った。
■ラジオの未来は、フロー型からストック型へ
放送から1周年を迎えた『TAKRAM RADIO』は、4月からマンスリーゲストを迎える形にリニューアルし、Spotifyなどでも聴けるようになった。ラジオの可能性という話題では、アメリカのNPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)の人気企画「NPR Music Tiny Desk Concerts」を例に挙げて、こう話す。
渡邉: NPRの狭いオフィスのデスク上で、一流アーティストがライブ演奏をするもので、限られたスペースに楽器を持ち込んでプレイする模様を、YouTubeで観られるんです。これまでにもRobert GlasperやLalah Hathawayのような大物アーティストもたくさん来ました。ラジオがラジオ以外の場で聴かれることが面白いなと思うんです。ラジオのコンテンツは流れていくフロー型ですけど、それがYouTubeにアップされるとストック型に変わる。その境目を曖昧にしていくのがラジオの未来の使命かなと。1年後に聴き返しても価値のあるものをたくさん作っていけるはず。
現在アメリカを中心にポッドキャストが大人気で、アメリカ国民の3分の1が月に1回以上は聴いていて、その多くが自宅でゆっくり聴くスタイルだと渡邉は言う。音声コンテンツが盛り上がる中、今後の日本ではラジオがどのような楽しみを生み出すのだろう。渡邉の活動とともに注目してみてほしい。
【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/
■Takramはデザインとイノベーションを扱う会社
渡邉は、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの特別招聘教授でもあり、J-WAVEの番組『TAKRAM RADIO』(毎週木曜 26時30分-27時)のナビゲーターでもある。Takramはデザインとイノベーションを扱う会社で、「一冊の本を売る本屋」で話題になった森岡書店、ネパール産ナチュラルコスメブランド「Lalitpur(ラリトプール)」、イッセイ ミヤケの花と手紙による贈り物「FLORIOGRAPHY」などを手がけた。
【関連ページ】「森岡書店」とは? 運営者・森岡督行さんに聞く(TRUME TIME AND TIDEオフィシャルページ)
渡邉は、森岡書店の例を挙げ、「店主の森岡督行さんの1冊だけの本屋をやりたいという野望を抱いたタイミングで出会って、我々はスローガン『一冊、一室。』を考えたり、ロゴデザインをしたり、スマイルズ代表の遠山正道さんとTakramとして出資して、ビジネスのサポートをしたりしています」と説明した。
「本を読むのが好きで、大学生の頃から特に分類不能の本棚に興味があった」と語る渡邉。多彩な分野の組み合わせや今の価値観では曖昧なものに惹かれたのが、今の仕事の原点だと言う。『TAKRAM RADIO』では、ラジオというメディアに挑戦している。これについて「スマホやパソコンによる視覚偏重の時代に、ラジオは自らの頭で想像力を働らかせる範囲が大きいので、バランスを取ることが大事。積極的に誤読してもらって、開き方が人によって異なるほうがおもしろい」と、その魅力を語った。
■ラジオの未来は、フロー型からストック型へ
放送から1周年を迎えた『TAKRAM RADIO』は、4月からマンスリーゲストを迎える形にリニューアルし、Spotifyなどでも聴けるようになった。ラジオの可能性という話題では、アメリカのNPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)の人気企画「NPR Music Tiny Desk Concerts」を例に挙げて、こう話す。
渡邉: NPRの狭いオフィスのデスク上で、一流アーティストがライブ演奏をするもので、限られたスペースに楽器を持ち込んでプレイする模様を、YouTubeで観られるんです。これまでにもRobert GlasperやLalah Hathawayのような大物アーティストもたくさん来ました。ラジオがラジオ以外の場で聴かれることが面白いなと思うんです。ラジオのコンテンツは流れていくフロー型ですけど、それがYouTubeにアップされるとストック型に変わる。その境目を曖昧にしていくのがラジオの未来の使命かなと。1年後に聴き返しても価値のあるものをたくさん作っていけるはず。
現在アメリカを中心にポッドキャストが大人気で、アメリカ国民の3分の1が月に1回以上は聴いていて、その多くが自宅でゆっくり聴くスタイルだと渡邉は言う。音声コンテンツが盛り上がる中、今後の日本ではラジオがどのような楽しみを生み出すのだろう。渡邉の活動とともに注目してみてほしい。
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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/