玉ねぎを調理するときは、皮をどこまで剥くかで迷うものです。少しでも皮の茶色さがある部分は剥くという人も多いでしょうが、実は皮を2枚以上剥くと、カルシウムがほぼゼロになってしまいます。
『その調理、まだまだ9割の栄養捨ててます!』を監修している、東京慈恵会医科大学付属病院栄養部の赤石定典さんに、栄養を損なわない食べ方を伺いました。
【6月4日(火)『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』の「SUNSTAR PLEASURE PICK UP!」(ナビゲーター:別所哲也)】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190604063319
■玉ねぎの皮を捨てると大損!
野菜や果物の皮には、内部を守るためにポリフェノールが多く含まれています。
赤石:タマネギの皮にはポリフェノールのケルセチン、ミネラルのカルシウム、マグネシウムなどの成分が、全体の9割以上含まれています。少し茶色いからといって、2枚目、3枚目と白いところが出るまでむいてしまうと、カルシウムはおよそ98パーセント、マグネシウムは87パーセントを捨ててしまうことになります。
別所:もったいない!
赤石:ケルセチンは、血液サラサラ、アレルギー改善、認知症予防など、さまざまな健康効果が期待できますが、その量は内部の約20倍なので、皮を捨てるのはもったいないというわけです。
タマネギの皮は1枚程度ならむいても大丈夫。皮は焼いて食べるのもおすすめだそうです。
■さくらんぼは加熱するとアントシアニンが1.5倍に
さくらんぼは意外にも加熱するのがおすすめ。加熱して食べるとアントシアニンが1.5倍になります。
赤石:さくらんぼには、視力回復効果が期待できるアントシアニン、抗酸化ポリフェノール、βカロテン、ビタミンCが豊富に含まれています。これらをしっかりとるなら、加熱がお得です。98度で10分加熱したさくらんぼは、アントシアニンがおよそ1.5倍、βカロテンが1.4倍になります。通常は加熱すると壊れやすいビタミンCも、さくらんぼの場合は加熱することで1.3倍になります。
加熱はジャムにしたり、ケーキに乗せて焼くとおいしく食べられます。冷凍でも加熱したときと同じく栄養がアップするそうです。
赤石:冷凍してもアントシアニン、βカロテン、ビタミンCの量がそれぞれ1.4倍増えます。さくらんぼよりも、アメリカンチェリーはアントシアニンを2倍から10倍多く含んでいます。
さくらんぼを食べるときは、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr
『その調理、まだまだ9割の栄養捨ててます!』を監修している、東京慈恵会医科大学付属病院栄養部の赤石定典さんに、栄養を損なわない食べ方を伺いました。
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■玉ねぎの皮を捨てると大損!
野菜や果物の皮には、内部を守るためにポリフェノールが多く含まれています。
赤石:タマネギの皮にはポリフェノールのケルセチン、ミネラルのカルシウム、マグネシウムなどの成分が、全体の9割以上含まれています。少し茶色いからといって、2枚目、3枚目と白いところが出るまでむいてしまうと、カルシウムはおよそ98パーセント、マグネシウムは87パーセントを捨ててしまうことになります。
別所:もったいない!
赤石:ケルセチンは、血液サラサラ、アレルギー改善、認知症予防など、さまざまな健康効果が期待できますが、その量は内部の約20倍なので、皮を捨てるのはもったいないというわけです。
タマネギの皮は1枚程度ならむいても大丈夫。皮は焼いて食べるのもおすすめだそうです。
■さくらんぼは加熱するとアントシアニンが1.5倍に
さくらんぼは意外にも加熱するのがおすすめ。加熱して食べるとアントシアニンが1.5倍になります。
赤石:さくらんぼには、視力回復効果が期待できるアントシアニン、抗酸化ポリフェノール、βカロテン、ビタミンCが豊富に含まれています。これらをしっかりとるなら、加熱がお得です。98度で10分加熱したさくらんぼは、アントシアニンがおよそ1.5倍、βカロテンが1.4倍になります。通常は加熱すると壊れやすいビタミンCも、さくらんぼの場合は加熱することで1.3倍になります。
加熱はジャムにしたり、ケーキに乗せて焼くとおいしく食べられます。冷凍でも加熱したときと同じく栄養がアップするそうです。
赤石:冷凍してもアントシアニン、βカロテン、ビタミンCの量がそれぞれ1.4倍増えます。さくらんぼよりも、アメリカンチェリーはアントシアニンを2倍から10倍多く含んでいます。
さくらんぼを食べるときは、ぜひ参考にしてみてください。
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