J-WAVEの番組『GOLDEN PASS』(ナビゲーター:藤田琢己)。世界の流れがグローバルに進んでいる今、これからの日本、そして世界を牽引していく若者たちを応援する番組です。6月23日(日)のオンエアでは、MC、DJ、音楽プロデューサー、デザイナーと幅広い分野で活躍するVERBALさんが登場しました。
【radikoで聴く!VERBALが語る海外の「アニメ・エキスポ」事情(2019年6月30日28時59分まで)】
■ボストンで見たヒップホップに衝撃を受ける
VERBALさんは1975年生まれの43歳。東京世田谷区のインターナショナル・スクールを経て、アメリカのボストンカレッジで経済学・哲学を専攻。卒業後はアメリカの証券会社に勤めた後、1998年に音楽グループ、m-floでミュージシャンとしてデビュー。デビュー後はm-flo、TERIYAKI BOYZ、PKCZ®のメンバーとして活動。音楽以外にもアパレルブランドを手がけるなど、幅広い分野で活躍しています。
母親は元バレエダンサー。海外に行くのが好きで、幼少時代からアメリカやヨーロッパなどによく連れて行ってもらったそう。初めてヒップホップと出合ったのも、小学校5年生の時に母親とボストンへ旅行に行った時でした。そのため、幼い頃から国籍や人種、文化の違いに抵抗がなかったとVERBALさん。
VERBAL:今だとみんなイメージも湧くと思うんですけど、肩にラジカセを背負ってブレイクダンスをしてるって、当時はなにがなんだかわからなかった。「なんでラジカセを手持ちしてるわけ?」とか、ダンボールを敷いてみんなぐるぐるバックスピンとかしてブレイクダンスをしているわけですよ。で、爆音で鳴らしてたのがランDMCだったんで、「なにこのしゃべってるような音楽は?」って。ヒップホップのビジュアルから音から全部が衝撃で、すぐにヒップホップが大好きになって。一目惚れみたいな感じでしたね。
■名門ボストンカレッジから音楽の道へ
大学をボストンに選んだのは、母親から「これからインターナショナルで仕事をしていくほうがいいから、英語を活かしたり、インターナショナル・マインドでいろいろ挑んだほうがいい」とのアドバイスをずっと受けていたからでした。大学では勉強漬けの日々を送りました。
VERBAL:アメリカの大学ってけっこう大変なんですよ(笑)。入るのは高校時代の成績によって入りやすさとか人によっていろいろあると思うんですけど、入ったらもう徹夜とか当たり前なんです。もう何日も何日も「こんな大変なんだ!」ってけっこうビックリしましたね(笑)。
ボストンは名門大学も多く、勉強のためのコミュニティもたくさんあり、VERBALさんもガリ勉コミュニティに入ってがんばっていたと振り返りました。そんな勉強一筋の大学生活から音楽の道に進むのですが、これには両親も「え! なんで?」と驚いたそうです。
VERBAL:音楽でどうやって食べていくのかわからないじゃないですか。CDが売れたら印税とかもありますし、ライブや興行とかもあるんですけど、自分は右も左もわからないんで、「とりあえず音楽やって……」って。「だからどうやって稼いでいくわけ?」っていうところで、説明しても親の中には成功していくキャリアパスの中に音楽がなかったんで全く理解できなくて(笑)。
両親には理解してもらえなかったのですが、最終的には「やりたいならがんばりなよ」と認めてくれたそう。
藤田:やりたいという熱意が伝わったんでしょうね。
VERBAL:放置というのが近かったかもですね(笑)。
■アニメコンベンションに参加! 驚くほどの手応え
そんなVERBALさんは、大阪とロサンゼルスで開催されるアニメコンベンションに、m-floのメンバーでもある☆Taku Takahashiさんと参加しています。
藤田:アニメも日本の文化が世界に広まっているひとつの流れ、めちゃめちゃ影響力のあるコンテンツのひとつですが、そこに参加された手応えは何かありますか?
VERBAL:もうすごくて。これはびっくりするくらい日本の企業とか参入してないんです。(アニメコンベンションて)日本ではあんまり認知されてないんじゃないですか。なんですけど、「アニメ・エキスポ」って4日間で12万人が集まるんですよ。最近行ったハワイの「カワイイ・コン」はちょっと小さいんですけど、それでも1万5000人くらい。シカゴの「アニメ・セントラル」ってこないだ行ってきたやつは3万5000人集まるんですよ。2、3日で。
オタク文化というと日本ではネガティブな先入観がある人もいるかもしれませんが、海外ではオタクでアニメに詳しくてコスプレをしているというのは、「他の人とは違うぞ」というカッコいいイメージがあるそうです。
VERBAL:「アニメ・エキスポ」とかに行くと、みんな「どこで作ったの?」「それ職業にしたいいんじゃないの!?」くらい、ガンダムのコスプレとかホントにフィギュアみたいな人たちが歩いてたりしてて、すごいんですよ(笑)。
そこに参加している人たちは、みんな日本のアニメや文化が大好きな人ばかりなので、日本のものはウェルカム状態。そこでVERBALさんは、自分たちの音楽を聴いてもらうべく、昨年から参加していると話します。
VERBAL:やっぱりリアクションは想像以上で。スタッフさん、メーカーさん、あとアーティストで話していくと、今まで日本でよろしくやってこれちゃったんで、みんなあんまり海外に出て行こうという意思がそもそもなかったじゃないですか。内々でやっていて。なので、今ここにきて海外に行かないと、ってなった時に、じゃあ音楽をリリースするってなるとどのPR会社に頼んだらいいのかとか、そういうところからのレベルでみんなドタバタしているんですけど。
そんな中において、世界で開催されるアニメイベントにはヒントがたくさんあるというVERBALさん。自分の作っている音楽をPR・興行・ブッキングしてくれるエージェントが見つかって相性が合えば、「いい音楽だけを作っていれば、世界にそれを届けられるようになる」といいます。今はその土台と事例作りに専念しているそうです。さすが幅広い活動で実績を残している戦略家・VERBALさんらしい発想と経験がたっぷり聞けたオンエアとなりました。
【この記事の放送回をradikoで聴く(2019年6月30日28時59分まで)】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『GOLDEN PASS』
放送日時:日曜 23時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goldenpass/
【radikoで聴く!VERBALが語る海外の「アニメ・エキスポ」事情(2019年6月30日28時59分まで)】
■ボストンで見たヒップホップに衝撃を受ける
VERBALさんは1975年生まれの43歳。東京世田谷区のインターナショナル・スクールを経て、アメリカのボストンカレッジで経済学・哲学を専攻。卒業後はアメリカの証券会社に勤めた後、1998年に音楽グループ、m-floでミュージシャンとしてデビュー。デビュー後はm-flo、TERIYAKI BOYZ、PKCZ®のメンバーとして活動。音楽以外にもアパレルブランドを手がけるなど、幅広い分野で活躍しています。
母親は元バレエダンサー。海外に行くのが好きで、幼少時代からアメリカやヨーロッパなどによく連れて行ってもらったそう。初めてヒップホップと出合ったのも、小学校5年生の時に母親とボストンへ旅行に行った時でした。そのため、幼い頃から国籍や人種、文化の違いに抵抗がなかったとVERBALさん。
VERBAL:今だとみんなイメージも湧くと思うんですけど、肩にラジカセを背負ってブレイクダンスをしてるって、当時はなにがなんだかわからなかった。「なんでラジカセを手持ちしてるわけ?」とか、ダンボールを敷いてみんなぐるぐるバックスピンとかしてブレイクダンスをしているわけですよ。で、爆音で鳴らしてたのがランDMCだったんで、「なにこのしゃべってるような音楽は?」って。ヒップホップのビジュアルから音から全部が衝撃で、すぐにヒップホップが大好きになって。一目惚れみたいな感じでしたね。
■名門ボストンカレッジから音楽の道へ
大学をボストンに選んだのは、母親から「これからインターナショナルで仕事をしていくほうがいいから、英語を活かしたり、インターナショナル・マインドでいろいろ挑んだほうがいい」とのアドバイスをずっと受けていたからでした。大学では勉強漬けの日々を送りました。
VERBAL:アメリカの大学ってけっこう大変なんですよ(笑)。入るのは高校時代の成績によって入りやすさとか人によっていろいろあると思うんですけど、入ったらもう徹夜とか当たり前なんです。もう何日も何日も「こんな大変なんだ!」ってけっこうビックリしましたね(笑)。
ボストンは名門大学も多く、勉強のためのコミュニティもたくさんあり、VERBALさんもガリ勉コミュニティに入ってがんばっていたと振り返りました。そんな勉強一筋の大学生活から音楽の道に進むのですが、これには両親も「え! なんで?」と驚いたそうです。
VERBAL:音楽でどうやって食べていくのかわからないじゃないですか。CDが売れたら印税とかもありますし、ライブや興行とかもあるんですけど、自分は右も左もわからないんで、「とりあえず音楽やって……」って。「だからどうやって稼いでいくわけ?」っていうところで、説明しても親の中には成功していくキャリアパスの中に音楽がなかったんで全く理解できなくて(笑)。
両親には理解してもらえなかったのですが、最終的には「やりたいならがんばりなよ」と認めてくれたそう。
藤田:やりたいという熱意が伝わったんでしょうね。
VERBAL:放置というのが近かったかもですね(笑)。
■アニメコンベンションに参加! 驚くほどの手応え
そんなVERBALさんは、大阪とロサンゼルスで開催されるアニメコンベンションに、m-floのメンバーでもある☆Taku Takahashiさんと参加しています。
藤田:アニメも日本の文化が世界に広まっているひとつの流れ、めちゃめちゃ影響力のあるコンテンツのひとつですが、そこに参加された手応えは何かありますか?
VERBAL:もうすごくて。これはびっくりするくらい日本の企業とか参入してないんです。(アニメコンベンションて)日本ではあんまり認知されてないんじゃないですか。なんですけど、「アニメ・エキスポ」って4日間で12万人が集まるんですよ。最近行ったハワイの「カワイイ・コン」はちょっと小さいんですけど、それでも1万5000人くらい。シカゴの「アニメ・セントラル」ってこないだ行ってきたやつは3万5000人集まるんですよ。2、3日で。
オタク文化というと日本ではネガティブな先入観がある人もいるかもしれませんが、海外ではオタクでアニメに詳しくてコスプレをしているというのは、「他の人とは違うぞ」というカッコいいイメージがあるそうです。
VERBAL:「アニメ・エキスポ」とかに行くと、みんな「どこで作ったの?」「それ職業にしたいいんじゃないの!?」くらい、ガンダムのコスプレとかホントにフィギュアみたいな人たちが歩いてたりしてて、すごいんですよ(笑)。
そこに参加している人たちは、みんな日本のアニメや文化が大好きな人ばかりなので、日本のものはウェルカム状態。そこでVERBALさんは、自分たちの音楽を聴いてもらうべく、昨年から参加していると話します。
VERBAL:やっぱりリアクションは想像以上で。スタッフさん、メーカーさん、あとアーティストで話していくと、今まで日本でよろしくやってこれちゃったんで、みんなあんまり海外に出て行こうという意思がそもそもなかったじゃないですか。内々でやっていて。なので、今ここにきて海外に行かないと、ってなった時に、じゃあ音楽をリリースするってなるとどのPR会社に頼んだらいいのかとか、そういうところからのレベルでみんなドタバタしているんですけど。
そんな中において、世界で開催されるアニメイベントにはヒントがたくさんあるというVERBALさん。自分の作っている音楽をPR・興行・ブッキングしてくれるエージェントが見つかって相性が合えば、「いい音楽だけを作っていれば、世界にそれを届けられるようになる」といいます。今はその土台と事例作りに専念しているそうです。さすが幅広い活動で実績を残している戦略家・VERBALさんらしい発想と経験がたっぷり聞けたオンエアとなりました。
【この記事の放送回をradikoで聴く(2019年6月30日28時59分まで)】
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【番組情報】
番組名:『GOLDEN PASS』
放送日時:日曜 23時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goldenpass/