川谷絵音も真似しようとした「aiko進行」とは? 複雑だけどキャッチー!【特集】

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、様々な旬のトピックを週替わりで4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。6月10日(月)から13日(木)は、4枚組のシングルコレクション『aikoの詩。』をリリースしたaikoさんを特集。

『aikoの詩。』は1998年にリリースされた1stシングル『あした』から、2018年リリースの38thシングル『ストロー』まで、両A面シングルを含む表題曲を網羅した全42曲を収録した3枚と、カップリング曲を1枚に収めた4枚組で構成。これまでのシングルが時系列ではなく、aikoさん自身が決めた曲順で収録されています。

特集1日目と2日目は、Disc.1とDisc.2を紹介しました。特集3日目となる6月12日(水)のオンエアでは、aikoさんの大ファンである川谷絵音さんからのコメントを交えてDisc.3を紹介しました。

【1日目】aiko、「ベジータ」というキーワードで切ない恋の曲を作った!?
【2日目】秦 基博、aikoの楽曲で「心の穴を埋めていました」「ずっとキュンキュンしていた」


■あっこゴリラの思い出

まずは、あっこゴリラがDisc.3に収録されている曲についての思い出を語りました。

あっこゴリラ:『ナキ・ムシ』を着メロにしていたんです。当時の着メロは3和音くらいでした。当時『ナキ・ムシ』のジャケが可愛くて好きだったんですけど、CDを買うお金がなくて、どんな曲かわからなかったんです。だから着メロを聴きながら「これどういう感じなんだろう」って想像して、本家を聴いて「こんなだったんだ」となった思い出があります。

あっこゴリラにとっては、4曲目に収録されている『蝶々結び』も思い出深い曲だそうです。

あっこゴリラ:好きな男の子が友だちと被っちゃったことがあったんです。学生時代って好きな歌詞を机に書いたりとか下敷きにしたりとかしませんでした? 私の周りはすごくしていたんです。その好きな子が被った娘が、下敷きに『蝶々結び』のサビの歌詞を書いてたの。あのとき友だちと気まずくなった傷が、『蝶々結び』を聴くとうずくという(笑)。


■川谷絵音も真似しようとした「aiko進行」

今回は、川谷絵音さんからのコメントを紹介。 川谷さんはお姉さんの影響でaikoさんを聴くようになったそうです。

川谷:aikoさんをはじめて聴いたのは『夏服』というアルバムが出たときでした。6歳上の姉がずっとaikoさんを聴いていて、ずっと耳に触れていました。ずっと聴いていたので曲だけは覚えていて、「なんとなく好きだな」と思いながら『ボーイフレンド』とかを聴いていました。他のJ-POPとは違うというか、歪な部分があって、琴線に刺さるメロディの動き方を小さいながら感じて「なんかaikoさんの曲って違うよな」と思っていました。だんだん音楽を聴くようになってからaikoさんのすごさがわかりました。それからずっと新曲が出るたびに買って、ライブも観に行くようになったんです。

楽曲ですごいと思うところは、コード進行とのこと。

川谷:「aiko進行」みたいなのがあって、それを真似しようとする人がaikoさん以降にたくさん出てきたんです。でもaikoさんのすごさは、複雑なコード進行なのにメロディがものすごくキャッチーで、歪な部分がすごくキャッチーに聴こえること。僕はそこが一番好きで尊敬しているし、真似しようとしてコード進行の分析をしたりしました。ライブに行ったらその曲を抜群に歌いこなしていて、ものすごく動きながら一切ブレずに歌い切る。僕にとっては絶対に追いつけない背中を見せてくれる存在です。これからも新曲を楽しみにしています。ずっと追いかけ続けたいと思います。


■aikoはいつの時代もaiko

最後にあっこゴリラが再び、『aikoの詩。』の曲の並びや構成に言及しながらaikoさんの魅力を語りました。

あっこゴリラ:全部aikoさんが改めて組み立てた曲順なので年代はバラバラ。でも「なんでこんなに自然なの?」と思うくらい、古くささとかがない。個人的な思い出で懐かしいと思うことはあるけど、音的に「何年代っぽい」という感じではなく常にaikoさん。社会や時代によって音楽性が進化するのもすごく好きでアートだと思うけど、aikoさんは常にaikoさんなんですよ。これはとんでもなく説得力があって特別ですよね。恐ろしい……。

特集最終日となる13日(木)は、リスナーが選ぶaikoさんの1曲を募集して紹介します。時間は23時ごろから。お楽しみに!

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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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