J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」。5月22日(水)のオンエアでは、ビジネスシーンで注目を集める考え方「VUCA」に注目。株式会社Eight Arrows代表、河野英太郎さんに訊きました。
■VUCAって?
まずは、今注目される「VUCA」について解説しました。
河野:「Volatility(変動性)」、「Uncertainty(不確実性)」、「Complexity(複雑性)」、「Ambiguity(曖昧性)」の4文字の頭文字から取っています。「曖昧模糊とした、答えのない時代」ということです。
別所:この考え方が広まったのはいつ頃ですか?
河野:3年前に米大統領が想定外の人になりそうだったり、イギリスがEUから離脱するというようなことが起きた頃からです。
■生産性が求められる時代、リーダーの役割とは?
ビジネスにおいて「生産性」という観点から、VUCA時代はどのようになるべきなのでしょうか。そこには2つのパターンがあるといいます。
河野:生産性は、成果を時間で割った時間あたりの成果が基本です。生産性を上げるには分子を増やすか、分母を減らすかです。分母がそのままで、分子を増やそうと頑張って働くとブラックな状態になります。そのため、同じ成果をいかに短時間で上げられるかに注目してやるほうが、結果的に効率性・生産性はあがります。礼儀や手続きを重んじるよりは、上の人も下に降りてきて、フラットな環境で進むことが求められる時代だと思います。
別所:企業でも多様性が求められていますが、特に外国人労働者の受け入れが加速しているのもVUCA時代の特徴なのでしょうか?
河野:本当に多様ですね。現場では、昔だったら考えられないような人材が入ってきます。
また、VUCA時代はリーダー概念も変わってくると河野さん。
河野:『機動戦士ガンダム』にブライト艦長という人が出てきます。アムロやニュータイプの変わった人が次々入ってきたときに、彼らを上手く使って、自分は前面に出ないけど、彼らを働きやすくしてどんどん大きな成果をあげる……そういったリーダーが求められてくると思います。過去に考えられなかった人が活躍できるような場を作っていくのが、リーダーに求められていくんじゃないかなと思います。
別所:最近は、企業と働く人のエンゲージメントの時代とも言われますが?
河野:昔は従業員に肩入れする企業が良いと言われていましたが、最近は従業員と企業が目指す姿は、両方が一致していること、すなわち「エンゲージされている状態がいい」と言われています。日本の企業はエンゲージメント指数が低いと言われています。そこはリーダーの人も考慮しなければなりません。
別所:どうすればいいのでしょうか?
河野:従業員は本当に嫌なことは伝えないといけないですし、会社に居続けることを前提としないことです。リーダー側は、本人たちがどう思っているか、会社はどうするべきかを常に考える。自分が繋げる立場であることを自覚して行動することが求められると思います。
VUCAについてより知りたい方は、河野さんの著書『本当は大切なのに誰も教えてくれないVUCA時代の仕事のキホン』も手にとってみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr
■VUCAって?
まずは、今注目される「VUCA」について解説しました。
河野:「Volatility(変動性)」、「Uncertainty(不確実性)」、「Complexity(複雑性)」、「Ambiguity(曖昧性)」の4文字の頭文字から取っています。「曖昧模糊とした、答えのない時代」ということです。
別所:この考え方が広まったのはいつ頃ですか?
河野:3年前に米大統領が想定外の人になりそうだったり、イギリスがEUから離脱するというようなことが起きた頃からです。
■生産性が求められる時代、リーダーの役割とは?
ビジネスにおいて「生産性」という観点から、VUCA時代はどのようになるべきなのでしょうか。そこには2つのパターンがあるといいます。
河野:生産性は、成果を時間で割った時間あたりの成果が基本です。生産性を上げるには分子を増やすか、分母を減らすかです。分母がそのままで、分子を増やそうと頑張って働くとブラックな状態になります。そのため、同じ成果をいかに短時間で上げられるかに注目してやるほうが、結果的に効率性・生産性はあがります。礼儀や手続きを重んじるよりは、上の人も下に降りてきて、フラットな環境で進むことが求められる時代だと思います。
別所:企業でも多様性が求められていますが、特に外国人労働者の受け入れが加速しているのもVUCA時代の特徴なのでしょうか?
河野:本当に多様ですね。現場では、昔だったら考えられないような人材が入ってきます。
また、VUCA時代はリーダー概念も変わってくると河野さん。
河野:『機動戦士ガンダム』にブライト艦長という人が出てきます。アムロやニュータイプの変わった人が次々入ってきたときに、彼らを上手く使って、自分は前面に出ないけど、彼らを働きやすくしてどんどん大きな成果をあげる……そういったリーダーが求められてくると思います。過去に考えられなかった人が活躍できるような場を作っていくのが、リーダーに求められていくんじゃないかなと思います。
別所:最近は、企業と働く人のエンゲージメントの時代とも言われますが?
河野:昔は従業員に肩入れする企業が良いと言われていましたが、最近は従業員と企業が目指す姿は、両方が一致していること、すなわち「エンゲージされている状態がいい」と言われています。日本の企業はエンゲージメント指数が低いと言われています。そこはリーダーの人も考慮しなければなりません。
別所:どうすればいいのでしょうか?
河野:従業員は本当に嫌なことは伝えないといけないですし、会社に居続けることを前提としないことです。リーダー側は、本人たちがどう思っているか、会社はどうするべきかを常に考える。自分が繋げる立場であることを自覚して行動することが求められると思います。
VUCAについてより知りたい方は、河野さんの著書『本当は大切なのに誰も教えてくれないVUCA時代の仕事のキホン』も手にとってみてください。
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番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr