J-WAVEの新番組『GOLDEN PASS』(ナビゲーター:藤田琢己)。世界の流れがグローバルに進んでいる今、これからの日本、そして世界を牽引していく若者たちを応援する番組です。初回放送となる4月7日(日)のオンエアでは、日本の“原宿KAWAIIカルチャー”の中心的人物、アートディレクターの増田セバスチャンさんをゲストに迎え、その活動に迫りました。
■ブランド「6%DOKIDOKI」が全ての始まり
増田さんは1995年、裏原宿にカワイイを追求するファッションブランド「6%DOKIDOKI」をオープン。その後、きゃりーぱみゅぱみゅのライブの演出や美術デザインを担当。東京から、KAWAIIカルチャーを日本、そして世界に発信し続けています。
増田さんは、学生時代から「いつか世界に出て行くぞ!」と心のどこかで思っていたものの、では実際に何で世界に出て行くのかはわからなかった、と振り返ります。
増田:誰しもが「何かすごい奴になってやるぞ!」みたいな、そういう感じはあると思うんですが、それに漠然と海外とかアメリカとかはあったんですね。
そんな学生時代を経て、増田さんが実際に海外に行ったのは1995年、「6%DOKIDOKI」をオープンしたときのこと。増田さんが好きだった海外のテクノやレイヴカルチャーの雑誌やテレビ番組を見て、クラバーやレイバーたちが身につけているものを自分のお店でも売りたいと思ったそう。
増田:それならば、レイヴの本場のアメリカの西海岸に行ってみよう、そういうふうに思って。あんまり考えずに西海岸に行ったっていうのが最初のきっかけですね。
■「こんなクレイジーなお店は東京にしかない」と話題に
「6%DOKIDOKI」のスタートは、アパートの一室。お客さんがひとりも来ず、売り上げゼロの日もあったため、増田さんはお店を経営しながら他でアルバイトもしてました。しかし、自分の好きなアイテムを自分の目で選びお店に並べているというスタイルが、当時の原宿の若者たちから「自分たちと同じ感覚」と親近感を得て、次第に注目される存在に。
そんなある日、口コミで話題となったお店に、ソフィア・コッポラが来店。「こんなクレイジーなお店は東京にしかない。これは他にはありえない」と雑誌で紹介し、そこから一気に知名度が上がり、海外から来た人もお店に足を運ぶようになります。
増田:そのときの自分も変わってたと思うんですけど、お店に並べていた商品が、虫かごだったり暖簾だったり、まったく人が想像つかないものをファッションに流用したらもっとおもしろいと思って、そういうピックアップの仕方をしてたんです。
「海外から取り入れたものを、日本で独自のミックスをして進化して、オリジナルに変えていったのが当時の原宿だった」と増田さん。
増田:海外のものをキレイに並べて、フランス語でなんとかって書いてあるものを売ります、っていうよりは、たまたま海外にそういったものがあるだけで、自分のセンスをみんなに見てもらいたいっていうのがいちばんあったっていうのが、よかったのかもしれませんね。
■「KAWAII」=自分だけの小さな世界を作ること
そんな増田さんが発信するKWAiiカルチャーが、世界で認められ注目されるようになった理由はどこにあるのでしょうか?
増田:僕が考えるに、この現代においても、戦争やテロや、そういった悲しい出来事がぜんぜんなくなっていないですよね。その中で、若い世代に哲学みたいなものがもっと必要なんです。自分を支えてくれる思想というか、それがあることで自分を支えていけるというものがひとつあって、そこに日本から出てきた「KAWAII」っていう、ある意味哲学みたいなものがかっちりハマったっていうのがひとつあると思うんです。
増田さんが考える「KAWAII」は、自分だけの小さな世界を作ること。そこは誰も踏み込むことができない、自分だけの小さな宇宙。いろんなモノを見て、それぞれの主観で「あれはかわいくない」「これはかわいい」と言うことがありますが、「あなたがかわいいと思った時点で、それはあなただけの正解なんです」と話しました。
増田:自分が考えたことを貫き通せば、それはそれでひとつの正解なんだよ、と。そういうことを日本人ってちょっとおおらかなところがあって、みんなで許容するじゃないですか。海外に行くと時代背景もあったり、危険だったり、いろんな社会的バックグラウンドもあるのでなかなかそれが通らない中で、日本の人をはたから見ると楽しそうに自分だけの世界を持って、いろんなファッションをして歩いているように見えるんですよね。
海外の人は、そんな日本人のスピリッツに心打たれて、KAWAIIカルチャーが広まっていったのかもしれません。あなたも自分だけの小さな世界について、考えてみてはいかがでしょうか。
【番組情報】
番組名:『GOLDEN PASS』
放送日時:日曜 23時00分ー24時00時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goldenpass/
■ブランド「6%DOKIDOKI」が全ての始まり
増田さんは1995年、裏原宿にカワイイを追求するファッションブランド「6%DOKIDOKI」をオープン。その後、きゃりーぱみゅぱみゅのライブの演出や美術デザインを担当。東京から、KAWAIIカルチャーを日本、そして世界に発信し続けています。
増田さんは、学生時代から「いつか世界に出て行くぞ!」と心のどこかで思っていたものの、では実際に何で世界に出て行くのかはわからなかった、と振り返ります。
増田:誰しもが「何かすごい奴になってやるぞ!」みたいな、そういう感じはあると思うんですが、それに漠然と海外とかアメリカとかはあったんですね。
そんな学生時代を経て、増田さんが実際に海外に行ったのは1995年、「6%DOKIDOKI」をオープンしたときのこと。増田さんが好きだった海外のテクノやレイヴカルチャーの雑誌やテレビ番組を見て、クラバーやレイバーたちが身につけているものを自分のお店でも売りたいと思ったそう。
増田:それならば、レイヴの本場のアメリカの西海岸に行ってみよう、そういうふうに思って。あんまり考えずに西海岸に行ったっていうのが最初のきっかけですね。
■「こんなクレイジーなお店は東京にしかない」と話題に
「6%DOKIDOKI」のスタートは、アパートの一室。お客さんがひとりも来ず、売り上げゼロの日もあったため、増田さんはお店を経営しながら他でアルバイトもしてました。しかし、自分の好きなアイテムを自分の目で選びお店に並べているというスタイルが、当時の原宿の若者たちから「自分たちと同じ感覚」と親近感を得て、次第に注目される存在に。
そんなある日、口コミで話題となったお店に、ソフィア・コッポラが来店。「こんなクレイジーなお店は東京にしかない。これは他にはありえない」と雑誌で紹介し、そこから一気に知名度が上がり、海外から来た人もお店に足を運ぶようになります。
増田:そのときの自分も変わってたと思うんですけど、お店に並べていた商品が、虫かごだったり暖簾だったり、まったく人が想像つかないものをファッションに流用したらもっとおもしろいと思って、そういうピックアップの仕方をしてたんです。
「海外から取り入れたものを、日本で独自のミックスをして進化して、オリジナルに変えていったのが当時の原宿だった」と増田さん。
増田:海外のものをキレイに並べて、フランス語でなんとかって書いてあるものを売ります、っていうよりは、たまたま海外にそういったものがあるだけで、自分のセンスをみんなに見てもらいたいっていうのがいちばんあったっていうのが、よかったのかもしれませんね。
■「KAWAII」=自分だけの小さな世界を作ること
そんな増田さんが発信するKWAiiカルチャーが、世界で認められ注目されるようになった理由はどこにあるのでしょうか?
増田:僕が考えるに、この現代においても、戦争やテロや、そういった悲しい出来事がぜんぜんなくなっていないですよね。その中で、若い世代に哲学みたいなものがもっと必要なんです。自分を支えてくれる思想というか、それがあることで自分を支えていけるというものがひとつあって、そこに日本から出てきた「KAWAII」っていう、ある意味哲学みたいなものがかっちりハマったっていうのがひとつあると思うんです。
増田さんが考える「KAWAII」は、自分だけの小さな世界を作ること。そこは誰も踏み込むことができない、自分だけの小さな宇宙。いろんなモノを見て、それぞれの主観で「あれはかわいくない」「これはかわいい」と言うことがありますが、「あなたがかわいいと思った時点で、それはあなただけの正解なんです」と話しました。
増田:自分が考えたことを貫き通せば、それはそれでひとつの正解なんだよ、と。そういうことを日本人ってちょっとおおらかなところがあって、みんなで許容するじゃないですか。海外に行くと時代背景もあったり、危険だったり、いろんな社会的バックグラウンドもあるのでなかなかそれが通らない中で、日本の人をはたから見ると楽しそうに自分だけの世界を持って、いろんなファッションをして歩いているように見えるんですよね。
海外の人は、そんな日本人のスピリッツに心打たれて、KAWAIIカルチャーが広まっていったのかもしれません。あなたも自分だけの小さな世界について、考えてみてはいかがでしょうか。
【番組情報】
番組名:『GOLDEN PASS』
放送日時:日曜 23時00分ー24時00時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goldenpass/
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