J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。3月7日(木)のオンエアは、いきものがかりの水野良樹とのコンビでお届けしました。日替わりナビゲーターがお送りするコーナー「DAILY SESSIONS」。この日は水野が、いきものがかり放牧から集牧までの2年間を振り返りました。
水野は、2016年に著書『いきものがたり』(小学館)を発売。デビュー10周年を機に、水野がTwitterでそれまでの活動を振り返った一冊です。2019年3月6日には、放牧からの2年間について加筆した文庫版が発売されました。水野の創作活動について、放牧時から順を追って話しました。
■放牧までに悩んだ…“うまくいっている”環境に甘えていないか?
放牧をした理由はメンバーそれぞれが持っています。水野は、「あくまで自分はこう考えていた」と話しました。
水野:ありがたいことに、デビュー10周年まで、グループがうまくいきました。でも、うまくいっていることを続ければならなかったり、うまくいっていることを守ることが最優先になってしまったりして、フラストレーションがたまったところがあるかもしれません。よくも悪くも、いろいろなことがルーティーン化してしまうから。どこかで切り替える瞬間をもたないといけない、そのためにはどういうふうにすればいいだろうか、と考えていました。
現場で「昔の話」が増えることを、水野は懸念していました。
水野:本当は「次の曲はどうしようか」とか、「いきものがかりは、これからどういうふうに進んでいこうか」とか、そういう話をしたかったんです。それが、どうしても思い出話が増えていってるのがよくない。もっと前を向かないとって思っていました。それに僕は天邪鬼なところがあって、「こんなに、みんなが思い出話をするんだったら、俺が全部書いてやる」と思って書いたんです。バラエティ番組に出演してトークする場合も「あれに書いてあるし」という感じになるかなと思ったりして。
また、個人的には技術的な限界も感じていたのだとか。
水野:もう少し成長しないとダメだと思いました。大きなプロジェクトになっていくと、レコーディングには、多くのプロフェッショナルが関わります。みなさん愛があるし、すごく幸せなことだけども、ある意味、甘えることができてしまう。自分としては、このままではダメだと。アーティストがスーパーマンではなくても機能しちゃうというか……分業制でやれて、レコーディングもディレクターがいて、エンジニアがいて、吉岡聖恵がいて、いろいろなスーパーセッションプレイヤーがいろいろ集まってくれて。自分にあまり能力がなくても仕上がっていくのは素晴らしいことだけど、「吉岡のボーカルーカルトラックを扱えるのか」「きちんと譜面を書いて、トッププレイヤーときちんとコミュニケーションがとれるのか」「ライブを1人だけで形作ることができるのか」「本当は当たり前にもっていないといけない技能が、自分は抜け落ちているのではないか」というような焦りがありました。「うまくいっている環境に甘え、依存してしてはいけない」という点が、僕にとって大きな課題でした。
■“アーティスト”の立場から離れて知ったこと
技術を高めるとともに、お金やレコーディング環境のことなどを考える視野を広げたい、という思いもありました。
水野:アーティストとして神輿に担がれていると、スタジオの予算のこととか考えなくて済むわけです。いろんな人がお金のことをやってくれたり、環境を整備してくれたり。その裏にはいろんなことがあること、人が動いていることを、もう少し理解しないといけないと思ったんです。そこで、事務所に相談して、自分の仕事に対する裁量を、普通ではありえないけど、けっこう認めてもらいました。もともと、僕がこういう思考だったことも理解してくれて、「責任をもって、1度自分でやってみなさい」って言われました。楽曲提供の仕事も、事務所ではなくて自分で受けていた感じです。さすがに1人きりではできないから、スタッフさんと自分で契約してうまくサポートしてもらいました。
今までと違うポジションから制作の現場を見ると、さまざまな気づきがありました。
水野:レコーディングをひとつとっても、立場が変わると違うものが見えてくるんです。エンジニアさんやミュージックプレイヤー、スタッフたちがどう動いているかとかを、前よりもずっと詳しく見ることができました。アーティストという立場だと、みなさんも気を遣ってしまう。アレンジャーがデモを作るときや、エンジニアとやりとりするとき、アーティストには見せない部分があったりして。どういうことを考えているのか、どういうふうにお金が使われているのか、準備や作業のこととか、そういうことに関して不勉強だったので、いい経験をさせてもらいました。いきものがかりのレコーディング環境が、いかに恵まれたものであるかもわかってきたんです。この規模のスタジオで、トッププレイヤーを集めてっていうことを考えると、とっても愛情のある幸福な現場だったということが、改めてわかりました。
■才能があるから、いい音楽を作れるわけじゃない。技術や知識が重要
アーティストに対して、「すばらしい才能がある」「天才だ」など、持って生まれたものを評価する声はよく聞かれます。しかし、それだけでは“グッドミュージック”は生まれません。楽器や演奏、MIXなど音楽に対する知識や技術が必要不可欠です。
水野:今、ヒットメーカーというと、たとえば星野 源さんや米津玄師さん、岡崎体育さんやSKY-HIさんなど、いろんな方がいらっしゃいますが、みなさん“当たり前の技術”と知識がしっかりとある。そこに才能が加味されて、今につながってるんじゃないかと思います。
ここでいう「当たり前の技術」とは何か。例えば、ボーカルディレクションひとつとっても、ポイントはいくつもあります。
水野:ボーカリストとのコミュニケーションのとり方だったり、どこまで歌をディレクションで組み立てるのか、最初に自分たちで設計図をつくるのか、ディレクション側で組立てるんじゃなくて、ボーカリストに任せるのか、それも微妙な距離感があったりして。テイク数をまとめるのか、多く録るのか、それともある程度、数を絞って狙うのか。ピッチ補正とか、エディットをどれくらいまで意識して歌を撮るのか、マイクとか機材面の相談も含めてエンジニアとコミュニケーションをどうやってとるのか……といったことを、楽曲提供するなかでいろいろな現場で見ることができたのは本当に貴重でした。ブレスの位置とか、歌の設計図を完全にディレクションする側が組み立てて誘導するタイプもあれば、そうではなくて、シンガーが全部自分でつくり上げていくパターンもあったりして、これは千差万別なんだと知りました。ヴォーカルっていうことについて全然知らなくて、それまでは吉岡の歌入れしか見たことがなかったんです。何も知らなかったと実感しました。
最も驚いたのは、とあるベテランシンガーのレコーディングでした。
水野:1人でつくっちゃうんです。ワンフレーズを歌って、「聴かせて」って言ってリプレイして、気に入らなかったことがあると「3小節目の頭から6小節目の最後まで歌うから撮り直して」と歌い直す。そういうのをずっと繰り返して、最後までやります。歌い終わると完成品ができてます。だから、テイクを選ぶとかじゃなくて、自分で歌いながら聴いて、選んでつくっていくんです。いろいろなシンガーがいるなと思いました。
さまざまな機材やソフト音源を購入した水野。失敗もありましたが、勉強にもなったそうです。
水野:たとえば、うちの吉岡は、ほぼ8割はNEUMANN U67のマイクで歌入れをしてるんですけど、ある新曲の歌入れでエンジニアさんが新しいマイクを試してたんです。「声の感じが違うな」と思ってエンジニアさんに訊いたら、マイクが違ってました。途中で「やっぱり違うね」っていうことになって67に戻したら、その途端にいつもの感じに聴こえたんです。「いつもの感じ」だと気づけたのは、耳が成長したり、知識が成長したということ。些細なことなんですけど、そういうことを繰り返して前進した2年間でした。
アーティストへの楽曲提供では、作詞家との出会いも大きな学びになったと振り返ります。阿久 悠さん、松井五郎さん、いしわたり淳治さん、高橋久美子さん、最果タヒさん、ヤマモトショウさんなど、年代もキャリアもさまざまなクリエイターです。
水野:グループにいるとよくも悪くも、メンバーが固定されてしまうということがあるので、いろいろなクリエイターのみなさんと自由に出会えたことは大きな収穫でした。アレンジャーもさまざまなタイプの方がいて、よくお世話になる方以外の方とも会うことができました。若いアレンジャーさんに頼むと、僕が出会ったことがないプレイヤーに出会うことができて、人との繋がりはどんどん広まりましたね。
■今後は「輪を大きくしていきたい」
最後に「集牧」について語りました。
水野にとって、いきものがかりは大きな存在。人生そのものという思いもありましたが、今は「ひとつのプロジェクト」という視点も持てるようになったとか。
水野:視野が広がり、俯瞰で見られるようになったことが、グループにとってよかったと思います。自分のキャパシティが増えることで、いきものがかりのキャパシティも増えていく。そういうことを繰り返して、自分もグループも成長していくことを繰り返していくと、さらに大きなグループになっていくし、大きなソングライターになれるんじゃないか、そういうふうに信じながら、今、歩いていっています。2年間の経験の蓄積があったからこそ、そういうことを思えるようになっているので、ソングライターとしても、いきものがかりのメンバーとしても、どんどん輪を大きくしていきたい気持ちが強くあります。
番組では、水野が手がけた、鈴木雅之『ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花』をオンエア。これからのいきものがかりに期待するとともに、水野が楽曲提供をした音楽も聴いてみてください。
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時―24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
水野は、2016年に著書『いきものがたり』(小学館)を発売。デビュー10周年を機に、水野がTwitterでそれまでの活動を振り返った一冊です。2019年3月6日には、放牧からの2年間について加筆した文庫版が発売されました。水野の創作活動について、放牧時から順を追って話しました。
■放牧までに悩んだ…“うまくいっている”環境に甘えていないか?
放牧をした理由はメンバーそれぞれが持っています。水野は、「あくまで自分はこう考えていた」と話しました。
水野:ありがたいことに、デビュー10周年まで、グループがうまくいきました。でも、うまくいっていることを続ければならなかったり、うまくいっていることを守ることが最優先になってしまったりして、フラストレーションがたまったところがあるかもしれません。よくも悪くも、いろいろなことがルーティーン化してしまうから。どこかで切り替える瞬間をもたないといけない、そのためにはどういうふうにすればいいだろうか、と考えていました。
現場で「昔の話」が増えることを、水野は懸念していました。
水野:本当は「次の曲はどうしようか」とか、「いきものがかりは、これからどういうふうに進んでいこうか」とか、そういう話をしたかったんです。それが、どうしても思い出話が増えていってるのがよくない。もっと前を向かないとって思っていました。それに僕は天邪鬼なところがあって、「こんなに、みんなが思い出話をするんだったら、俺が全部書いてやる」と思って書いたんです。バラエティ番組に出演してトークする場合も「あれに書いてあるし」という感じになるかなと思ったりして。
また、個人的には技術的な限界も感じていたのだとか。
水野:もう少し成長しないとダメだと思いました。大きなプロジェクトになっていくと、レコーディングには、多くのプロフェッショナルが関わります。みなさん愛があるし、すごく幸せなことだけども、ある意味、甘えることができてしまう。自分としては、このままではダメだと。アーティストがスーパーマンではなくても機能しちゃうというか……分業制でやれて、レコーディングもディレクターがいて、エンジニアがいて、吉岡聖恵がいて、いろいろなスーパーセッションプレイヤーがいろいろ集まってくれて。自分にあまり能力がなくても仕上がっていくのは素晴らしいことだけど、「吉岡のボーカルーカルトラックを扱えるのか」「きちんと譜面を書いて、トッププレイヤーときちんとコミュニケーションがとれるのか」「ライブを1人だけで形作ることができるのか」「本当は当たり前にもっていないといけない技能が、自分は抜け落ちているのではないか」というような焦りがありました。「うまくいっている環境に甘え、依存してしてはいけない」という点が、僕にとって大きな課題でした。
■“アーティスト”の立場から離れて知ったこと
技術を高めるとともに、お金やレコーディング環境のことなどを考える視野を広げたい、という思いもありました。
水野:アーティストとして神輿に担がれていると、スタジオの予算のこととか考えなくて済むわけです。いろんな人がお金のことをやってくれたり、環境を整備してくれたり。その裏にはいろんなことがあること、人が動いていることを、もう少し理解しないといけないと思ったんです。そこで、事務所に相談して、自分の仕事に対する裁量を、普通ではありえないけど、けっこう認めてもらいました。もともと、僕がこういう思考だったことも理解してくれて、「責任をもって、1度自分でやってみなさい」って言われました。楽曲提供の仕事も、事務所ではなくて自分で受けていた感じです。さすがに1人きりではできないから、スタッフさんと自分で契約してうまくサポートしてもらいました。
今までと違うポジションから制作の現場を見ると、さまざまな気づきがありました。
水野:レコーディングをひとつとっても、立場が変わると違うものが見えてくるんです。エンジニアさんやミュージックプレイヤー、スタッフたちがどう動いているかとかを、前よりもずっと詳しく見ることができました。アーティストという立場だと、みなさんも気を遣ってしまう。アレンジャーがデモを作るときや、エンジニアとやりとりするとき、アーティストには見せない部分があったりして。どういうことを考えているのか、どういうふうにお金が使われているのか、準備や作業のこととか、そういうことに関して不勉強だったので、いい経験をさせてもらいました。いきものがかりのレコーディング環境が、いかに恵まれたものであるかもわかってきたんです。この規模のスタジオで、トッププレイヤーを集めてっていうことを考えると、とっても愛情のある幸福な現場だったということが、改めてわかりました。
■才能があるから、いい音楽を作れるわけじゃない。技術や知識が重要
アーティストに対して、「すばらしい才能がある」「天才だ」など、持って生まれたものを評価する声はよく聞かれます。しかし、それだけでは“グッドミュージック”は生まれません。楽器や演奏、MIXなど音楽に対する知識や技術が必要不可欠です。
水野:今、ヒットメーカーというと、たとえば星野 源さんや米津玄師さん、岡崎体育さんやSKY-HIさんなど、いろんな方がいらっしゃいますが、みなさん“当たり前の技術”と知識がしっかりとある。そこに才能が加味されて、今につながってるんじゃないかと思います。
ここでいう「当たり前の技術」とは何か。例えば、ボーカルディレクションひとつとっても、ポイントはいくつもあります。
水野:ボーカリストとのコミュニケーションのとり方だったり、どこまで歌をディレクションで組み立てるのか、最初に自分たちで設計図をつくるのか、ディレクション側で組立てるんじゃなくて、ボーカリストに任せるのか、それも微妙な距離感があったりして。テイク数をまとめるのか、多く録るのか、それともある程度、数を絞って狙うのか。ピッチ補正とか、エディットをどれくらいまで意識して歌を撮るのか、マイクとか機材面の相談も含めてエンジニアとコミュニケーションをどうやってとるのか……といったことを、楽曲提供するなかでいろいろな現場で見ることができたのは本当に貴重でした。ブレスの位置とか、歌の設計図を完全にディレクションする側が組み立てて誘導するタイプもあれば、そうではなくて、シンガーが全部自分でつくり上げていくパターンもあったりして、これは千差万別なんだと知りました。ヴォーカルっていうことについて全然知らなくて、それまでは吉岡の歌入れしか見たことがなかったんです。何も知らなかったと実感しました。
最も驚いたのは、とあるベテランシンガーのレコーディングでした。
水野:1人でつくっちゃうんです。ワンフレーズを歌って、「聴かせて」って言ってリプレイして、気に入らなかったことがあると「3小節目の頭から6小節目の最後まで歌うから撮り直して」と歌い直す。そういうのをずっと繰り返して、最後までやります。歌い終わると完成品ができてます。だから、テイクを選ぶとかじゃなくて、自分で歌いながら聴いて、選んでつくっていくんです。いろいろなシンガーがいるなと思いました。
さまざまな機材やソフト音源を購入した水野。失敗もありましたが、勉強にもなったそうです。
水野:たとえば、うちの吉岡は、ほぼ8割はNEUMANN U67のマイクで歌入れをしてるんですけど、ある新曲の歌入れでエンジニアさんが新しいマイクを試してたんです。「声の感じが違うな」と思ってエンジニアさんに訊いたら、マイクが違ってました。途中で「やっぱり違うね」っていうことになって67に戻したら、その途端にいつもの感じに聴こえたんです。「いつもの感じ」だと気づけたのは、耳が成長したり、知識が成長したということ。些細なことなんですけど、そういうことを繰り返して前進した2年間でした。
アーティストへの楽曲提供では、作詞家との出会いも大きな学びになったと振り返ります。阿久 悠さん、松井五郎さん、いしわたり淳治さん、高橋久美子さん、最果タヒさん、ヤマモトショウさんなど、年代もキャリアもさまざまなクリエイターです。
水野:グループにいるとよくも悪くも、メンバーが固定されてしまうということがあるので、いろいろなクリエイターのみなさんと自由に出会えたことは大きな収穫でした。アレンジャーもさまざまなタイプの方がいて、よくお世話になる方以外の方とも会うことができました。若いアレンジャーさんに頼むと、僕が出会ったことがないプレイヤーに出会うことができて、人との繋がりはどんどん広まりましたね。
■今後は「輪を大きくしていきたい」
最後に「集牧」について語りました。
水野にとって、いきものがかりは大きな存在。人生そのものという思いもありましたが、今は「ひとつのプロジェクト」という視点も持てるようになったとか。
水野:視野が広がり、俯瞰で見られるようになったことが、グループにとってよかったと思います。自分のキャパシティが増えることで、いきものがかりのキャパシティも増えていく。そういうことを繰り返して、自分もグループも成長していくことを繰り返していくと、さらに大きなグループになっていくし、大きなソングライターになれるんじゃないか、そういうふうに信じながら、今、歩いていっています。2年間の経験の蓄積があったからこそ、そういうことを思えるようになっているので、ソングライターとしても、いきものがかりのメンバーとしても、どんどん輪を大きくしていきたい気持ちが強くあります。
番組では、水野が手がけた、鈴木雅之『ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花』をオンエア。これからのいきものがかりに期待するとともに、水野が楽曲提供をした音楽も聴いてみてください。
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時―24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/