10連休、旅行の申込みは「もう手遅れです」 それでも行きたい人はどうしたらいい？

皇太子さまが新天皇に即位される2019年5月1日（水）が祝日扱いになり、今年のゴールデンウィークは、1948年に国民の祝日に関する法律が施行されてから最長の10連休となります。この長い連休を前に、大手旅行会社では一部のツアーで予約受付を終了するところも。早くも加熱している「10連休商戦」について、日経BP総研の上席研究員・品田英雄さんにお話を訊きました。

【2月28日（木）『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター：サッシャ、寺岡歩美)】 http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190228093516


■旅行の申し込みは「もう手遅れ」

これまで日本人が経験したことがない、長い休みとなるゴールデンウィーク。旅行プランによっては、すでに定員に達しているものもあるようですが、旅行業界は現在どのような状況なのでしょうか。

品田：旅行好きは早く買うと安いと知っています。だから、お正月明けで予約がいっぱいのプランもありました。大手の話を聞くと3、4倍の予約状況で、もう手遅れです。多くのキャンセル待ちが出ています
サッシャ：今から行きたいという人はどうすればいいですか？
品田：普段は飛ばない、地方の空港からチャーター便を出すことも考えられます。それで仙台からタイ、ベトナムに行く。あとはお金を出せば航空券も取れますが、羽田空港からホノルル空港の往復を見たら40万円台でした。

ツアーも航空券も高額で取りづらい状況ですが、こんな裏ワザもあるようです。

品田：逆にキャンセルのタイミングで空きが出てくるという話もあります。
寺岡：すごく先に予定を押さえているから、予定が変更になったときにキャンセルが効くタイミングで、ということですね。
品田：旅行好きは2つも3つも押さえて、どれにするか決めてからキャンセルしているので、そこを狙えば取れるかもしれません。


■新元号や秋の増税に向けた商戦も

また、10連休特需を狙っているのは、旅行業界だけではありません。

品田：一番は結婚式関係です。
サッシャ：新元号の1日目を新婚1日目にしたいということですね？
品田：5月1日に結婚式プランをやりましょう、というホテルもあります。「午前0時からやりましょう」というところも。0時に扉が開くというプランです。そのあとリムジンで都内を見るというプランもあって、そんなに数は作れませんがすでに予約が入っています。

その他、「新しいママ」で新元号を心待ちにしている人もいるとか。

品田：平成最後の子どもよりも、新元号の赤ちゃんの方がいい、と言われています。「予定としてはこの辺で生まれるといいな……」という思いもあるようです。
サッシャ：「先生もう一日待って下さい！」というのは無理ですよね。
品田：そういうこともあって、妊婦さんの予約とかも入っていると聞きますね。

新元号ではないものの、コンビニなどでも平成最後にちなんだ商品が出始めていると品田さん。スナッック菓子やグミなど、新しいものが続々登場しています。その他にも、この秋に消費税が10％に上がることを見越して、時間をかけて選ぶ高い商品（住宅やクルマ、高級家具など）の業界は、ゴールデンウィークを利用したキャンペーンを用意。連休中は都内が空くという予想もあり、ゆっくり見たい人はチャンスです。

一方で、10連休中に保育園などが閉まってしまうため、サービス業で働くお母さんのための補助金や、一時預かりなどが検討されています。銀行も窓口が閉まることで、カードを紛失したとき、お店のつり銭がなくなったときの対応など、さまざまな弊害も予想されます。銀行決済も振り込みの反映にかなり期間が空いてしまうなど、10連休にむけて事前の備えや注意も必要になりそうです。

【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」（有料）なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名：『STEP ONE』
放送日時：月・火・水・木曜 9時－13時
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/