J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。2月7日(木)のオンエアでは、「移住生活をSTART ME UP!」をテーマにお届けしました。
都心でのストレスを癒やすために若い世代の間でも移住する人が増えています。「できたらいいな」と思いつつも一歩踏み出せない人のために、人と地域を結び、移住を応援する雑誌『TURNS(ターンズ)』のプロデューサー・堀口正裕さんにお話を訊きました。
■東日本大震災をきっかけに…若い世代の移住が増加
移住というと昔は、リタイアした人や一部のお金持ちというイメージでしたが、若い世代でも東日本大震災をきっかけに増えています。地震で都市機能の脆さを実感し、自分の生き方を見直し、自分のやりたいこと、大切にしている価値観に従って生きていこうと思う人が増えたのが、理由のひとつだそう。
独身者に比べ、家族がいる人や、家やマンションをすでに買っている人は移住のハードルは高くなりがちですが、子どものために移住を選択する家族も増えています。
堀口:子育てをどういう環境でやろうかと考えて移住する人が増えてきています。ただ、仕事をいきなり辞めて、田舎に行くのは経済的に厳しくなるので、都市部での仕事を変えずに、拠点・住まいを東京近郊の田舎に変える選択肢を選ぶ人が増えています。「二拠点居住」「二地域居住」と言います。マンションを買った人は家を貸して、近郊の自然豊かなところで暮らす方が増えています。
■人気の移住地は?
東京を拠点にしたときに、どういった場所を移住地に選んでいる人が多いのでしょうか。
堀口:遠いところでも働き方改革で「二地域居住」にチャレンジする方もいますが、栃木県小山市だと、新幹線通勤の補助を行政が月最大3万円、年間36万円出してくれます。今は小学校の廃校の問題がありますが、小山市は新設の小学校ができ、人が増えているんです。自然が豊かというのもありますが、駅周辺の都市機能が充実しています。機能も享受しながら自然のなかで子育てができるので、人口が増えています。
その他、堀口さんも近くに住んでいるという埼玉県飯能市は、池袋から特急で40分の立地で、「metsa(メッツァ)」というテーマパークができ、ファミリー層に人気があるそうです。実際に移住をした人の意見はどのようなものなのでしょうか。
堀口:子育てを考えて移住する人が多いので、仕事づくめで家族に会えなかった人の「家族との時間が増えた」という意見があったり、地元のまつりなどの行事に家族で参加できるので、「いろいろな大人と接することで、色々な生き方の選択肢を与えることができるようになった」と喜んでいるお父さんお母さんが多いですね。
■「移住で人生の答えは出ない」 注意点とは?
移住すれば、人生の答えがみつかりそう。そんなふうに考える人もいるかもしれませんが、これは要注意です。
堀口:そんなことは決してありません。ただ、ちゃんと準備して移住すると、すごく人生が豊かになるということはあります。簡単な移住相談で決めるのではなくて、よく話を聞いて移住の先輩とつながったりするのが大事です。もうひとつが、移住はゴールではないのでその先が大事だと思います。人生設計のなかで、ひとつの選択としてまず移住がある、という理解が重要です。
移住が目的ではなく、「子育てをどうしたいか」「自分がどうありたいか」というビジョンを持つことが大切です。「よく自分探しの旅に出る方がいますが、自分はそこにしかいません」と厳しい一言も飛び出し、「自分探しではなく自分づくりということで、地域を選んで頂きたい」とアドバイスしました。
小山市の例のように、自治体の様々な補助もあり「家を建てて、そこに2年間住めば土地をあげます」という地域もあるそうです。一方で「助成目的で行かないように」と改めて注意を促しました。詳しい情報は雑誌『TURNS(ターンズ)』で紹介しているので、こちらもぜひチェックしてみてください!
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
都心でのストレスを癒やすために若い世代の間でも移住する人が増えています。「できたらいいな」と思いつつも一歩踏み出せない人のために、人と地域を結び、移住を応援する雑誌『TURNS(ターンズ)』のプロデューサー・堀口正裕さんにお話を訊きました。
■東日本大震災をきっかけに…若い世代の移住が増加
移住というと昔は、リタイアした人や一部のお金持ちというイメージでしたが、若い世代でも東日本大震災をきっかけに増えています。地震で都市機能の脆さを実感し、自分の生き方を見直し、自分のやりたいこと、大切にしている価値観に従って生きていこうと思う人が増えたのが、理由のひとつだそう。
独身者に比べ、家族がいる人や、家やマンションをすでに買っている人は移住のハードルは高くなりがちですが、子どものために移住を選択する家族も増えています。
堀口:子育てをどういう環境でやろうかと考えて移住する人が増えてきています。ただ、仕事をいきなり辞めて、田舎に行くのは経済的に厳しくなるので、都市部での仕事を変えずに、拠点・住まいを東京近郊の田舎に変える選択肢を選ぶ人が増えています。「二拠点居住」「二地域居住」と言います。マンションを買った人は家を貸して、近郊の自然豊かなところで暮らす方が増えています。
■人気の移住地は?
東京を拠点にしたときに、どういった場所を移住地に選んでいる人が多いのでしょうか。
堀口:遠いところでも働き方改革で「二地域居住」にチャレンジする方もいますが、栃木県小山市だと、新幹線通勤の補助を行政が月最大3万円、年間36万円出してくれます。今は小学校の廃校の問題がありますが、小山市は新設の小学校ができ、人が増えているんです。自然が豊かというのもありますが、駅周辺の都市機能が充実しています。機能も享受しながら自然のなかで子育てができるので、人口が増えています。
その他、堀口さんも近くに住んでいるという埼玉県飯能市は、池袋から特急で40分の立地で、「metsa(メッツァ)」というテーマパークができ、ファミリー層に人気があるそうです。実際に移住をした人の意見はどのようなものなのでしょうか。
堀口:子育てを考えて移住する人が多いので、仕事づくめで家族に会えなかった人の「家族との時間が増えた」という意見があったり、地元のまつりなどの行事に家族で参加できるので、「いろいろな大人と接することで、色々な生き方の選択肢を与えることができるようになった」と喜んでいるお父さんお母さんが多いですね。
■「移住で人生の答えは出ない」 注意点とは?
移住すれば、人生の答えがみつかりそう。そんなふうに考える人もいるかもしれませんが、これは要注意です。
堀口:そんなことは決してありません。ただ、ちゃんと準備して移住すると、すごく人生が豊かになるということはあります。簡単な移住相談で決めるのではなくて、よく話を聞いて移住の先輩とつながったりするのが大事です。もうひとつが、移住はゴールではないのでその先が大事だと思います。人生設計のなかで、ひとつの選択としてまず移住がある、という理解が重要です。
移住が目的ではなく、「子育てをどうしたいか」「自分がどうありたいか」というビジョンを持つことが大切です。「よく自分探しの旅に出る方がいますが、自分はそこにしかいません」と厳しい一言も飛び出し、「自分探しではなく自分づくりということで、地域を選んで頂きたい」とアドバイスしました。
小山市の例のように、自治体の様々な補助もあり「家を建てて、そこに2年間住めば土地をあげます」という地域もあるそうです。一方で「助成目的で行かないように」と改めて注意を促しました。詳しい情報は雑誌『TURNS(ターンズ)』で紹介しているので、こちらもぜひチェックしてみてください!
「TURNS」33号、発売中!!
— TURNS(ターンズ) (@turnsnews) 2018年12月20日
特集は「もっと地方の経済入門」。昨年大好評だった経済入門の続編として、さらに地方の経済に切り込んでます。必見! 表紙は長野県東御市「パンと日用品の店 わざわざ」の平田はる香さんです!
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/