フジファブリック・山内「ここらでバンドの最高傑作を作らないと、って」

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー 「MUSIC+1」。1月29日(火)のオンエアでは、フジファブリックの山内総一郎さんが登場。先日リリースした最新アルバム『F』について訊きました。


■バンドの最高傑作を作りたい

10枚目となる最新アルバム『F』を今月リリースしたフジファブリック。セルフタイトルの意味を込めて、フジファブリックの『F』と付けたそうです。

山内:15周年というのもありましたし、バンドの最高傑作を作りたいな、ここらで作っておかないと、と。それには相応しいタイトルが必要だろうということで『F』というタイトルを付けました。

さらに曲タイトルも『F』にまつわるテーマが付けられています。

山内:『破顔』という曲があるんですけど、これは「Face」。『手紙』は「ふるさと(故郷)」の「F」、『恋するパスタ』なら「Food」の「F」、『Walk On The Way』はフジファブリックの「F」のつもりで、全部「F」にまつわるコンセプトで、メンバーとうちでゴロゴロしながら「Fって何がある?」って曲を作りました。
サッシャ:『High & High』は?
山内:何だったけな……。キーボードの金澤ダイスケの曲なんですよ。あの人何か言ってたな……。
サッシャ:(笑)。
山内:「最高傑作を作る」と意気込んで作ったので、自分たちのルーツが出ているものになったなと思います。最初は『東京』が1曲目で、最後が『Walk On The Way』だったんです。曲順も最後まで悩んで、最後にその2曲を逆にして。それで全然アルバムの顔が変わってきました。


■故郷を想って作った楽曲『手紙』

収録曲のなかでも『手紙』には、山内さんの強い想いが込められています。

山内:故郷の「F」ということで、僕は故郷が大阪なんですけど、フジファブリックも故郷から東京に出てきた人たちで集まっていたりするので、この年になってすごく考えるようになったんです。東京が故郷を作ってくれたんですよ。大阪に住んでいる頃は「地元」と呼んでいて、東京に住んで離れて故郷になったんです。そのなかで自分が故郷の友人だったりに伝えたいことを、手紙にしたためるように書いたのがこの曲です。

『手紙』のティーザー映像はスマートフォンで撮影した山内さんのかつての通学路だそうで、「自分がぼーっとしてて車に当てられた場所とかもあります(笑)。幼少のころからの故郷の映像をティーザー映像にしたくて」と話しました。また映像で聴くことができる街並みの音は、山内さんが聴きたかった故郷の音。

山内:思い出迷子になりそうだった。独りよがりかもですが、そのときの空気を、音としても入れたかったんです。

『手紙』の歌詞には、有名な絵本『100万回生きたねこ』に触発され入れ込んだ歌詞があります。

山内:「側にいたい」ということを思い浮かべると、この絵本がパッと浮かんだとしか言えないんですけど。東京に引っ越してきても、何か心の中では大切なものを置いているというのが、この絵本にポンとはまるような。それが故郷の風景や人たちを思い浮かべてると、何か結びついたんです。故郷で出会った音楽もそうですけど。学生のころ聴き倒した音楽もバンとこの絵本と同時に浮かんできて、いろいろな要素が広がってできたのが『手紙』です。

フジファブリックは3月から、ニューアルバムとともにツアー「フジファブリック LIVE TOUR 2019 "FEVERMAN"」を開催します。山内さんは「15周年を振り返って今までにリリースしてきた曲をたくさん演奏したい」と話していました。ちなみに東京公演は4月14日(日)Zepp DiverCity TOKYOです。詳細は公式サイトでチェックしてください。

2月4日(月)からの「MUSIC+1」は4日にわたりバレンタインにぴったりなスタジオライブをお届け。ゲストにMayJ.さん、NakamuraEmiさんらが登場します、お楽しみに!

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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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