J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。1月28日(月)のオンエアでは藤原紀香さんをお迎えして、現在上演中のお芝居についてお訊きしました。
藤原さんは六代目片岡愛之助さんと結婚して3年目に入りました。歌舞伎の世界は、覚えることが女優の世界とは異なるため、新たに覚えることもたくさんあります。
藤原:季節のことやご挨拶のことなど、覚えないといけないことはありますが、それを知らずに過ごしてきたのかと思えば不勉強だったと思うし、学ぶことが多いので嬉しいです。
クリス:前向きですね! 結婚したあと、ペースは作りやすかったですか?
藤原:主人をサポートする時と、自分の仕事をする時のスイッチの切り替えがとても楽しかったり、全然違う世界の方々にお会いできるので自分の世界も広がって、学ぶことも見つかって、とても楽しく過ごしています。
和装をする機会も増えたという藤原さん。実は20歳のときに着付けの免許を取得していたそうです。
藤原:着付けの心配は要らなかったんですけど、持っている着物が派手だったので、揃い変えるのが大変だったんです。親戚のタンスから反物をもらって仕立てたりして。お迎えするほうなので、そんなに派手な着物は着られないんです。色無地のものが多いですね。でも楽しいんですよ。
■芝居は体当たりで
藤原さんは、2月2日(土)から新橋演舞場で上演中の「二月競春名作喜劇公演」に出演しています。この舞台に対する想いとは?
藤原:新たな世界に挑戦することになりました。新派には130年の歴史がありまして、新喜劇も70年の歴史で、合わせて200年ということになります。いろいろなことができる達者な皆さんがいらっしゃる中に放り込まれる感じなので、やはり緊張しています。お芝居も三味線も、いろいろなことができる世界の方々ばかりなので、稽古場にいるだけで嬉しくて。最初は緊張してましたけど、お芝居が好きな方々が集まって、怒号が飛び交いながら厳しい世界でやっているのも勉強になります。
クリス:そうなんですね。
藤原:今回は70年前の京都の島原のお話で、この台本を読んだ時にしみじみと涙がこぼれてきちゃって。この世界観を演じられる喜びだったり、きみ子という障害を抱えながら大人になって太夫(芸妓の最高位)を目指していく中で、きみ子役を大好きになったので、小細工なしに心から体当たりでぶつかろうと思って、皆さんとつむぎあいながら一つの作品を作っています。
■休憩中も必死
今回のお芝居は、藤原さんにとって初挑戦のことばかりだそうで……。
藤原:30分の休憩でお客さんがお弁当を食べている間に、私は裏で必死に白塗りをしてるんです。歌舞伎の方は7分ぐらいで終えるんですけど、私はまだ45分かかるんです。その時間を縮めてます。3幕はすごく面白くて、舞台の上で生着替えがあったりして、太夫が出来上がっていく様もお客さんに見てもらえるので面白いです。
クリス:一人の女性がだんだん太夫になっていくという、その一番最初から観ていけるという感じですね。
藤原:最初から綺麗というわけじゃなくて、みにくいアヒルの子だったり、ドジでのろまなカメが成長していく過程だったりとか、波乃久里子さんが演じるおえいさんに育てられて、厳しいけどたくさんの愛をもらいながら頑張っていくきみ子の役なんです。
クリス:役作りはいかがですか?
藤原:小さい頃に脳の病気に侵されてしまった子が大きくなるので、私は子どもを今観察しています。天使のような子どもだったり、天真爛漫でとても人間らしくって。そういうリアクションは初めてなので、すごく勉強しています。
クリス:そうなんですね。
藤原:波乃さんがすごく厳しいけれど、おえい役と同じように愛情がいっぱいで、教わっています。いろいろな経験を重ねた先輩方に教わりたいので、学べる現場はワクワクして細胞が震える感じですね。
■愛之助さんに相談
番組オンエアされた28日は、上演開始まで残り1週間を切っていましたが「実はまだしっかり通したことがない」と明かした藤原さん。上演に向けてこんな意気込みも語りました。
藤原:稽古場でもドキドキしながらいるんですけど、この役は今までは京塚昌子さん、藤山直美さん、水谷八重子さんが何回も演じている役なので、この役がきたときはいろいろな方のビデオを擦り切れるまで見ました。ただ、皆さんの真似はできないので、感じたままに自分のきみ子が出さればいいなって、体当たりできみ子に向かっています。
クリス:役作りは愛之助さんと相談するんですか?
藤原:最初は「白塗りってどうしたらいいの?」ってポイントを訊いたら、「男と女では違うからなあ」って言われて、それで終わりました(笑)。
「二月競春名作喜劇公演」は2月2日(土)から23日(土)まで、新橋演舞場で上演中です。ぜひ、チェックしてみてください。
さて、今週の『GOOD NEIGHBORS』は、ゲストに料理研究家・土井善晴さん、Kバレエカンパニー・熊川哲也さんら豪華ゲスト陣が登場します。どうぞお楽しみに。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/
藤原さんは六代目片岡愛之助さんと結婚して3年目に入りました。歌舞伎の世界は、覚えることが女優の世界とは異なるため、新たに覚えることもたくさんあります。
藤原:季節のことやご挨拶のことなど、覚えないといけないことはありますが、それを知らずに過ごしてきたのかと思えば不勉強だったと思うし、学ぶことが多いので嬉しいです。
クリス:前向きですね! 結婚したあと、ペースは作りやすかったですか?
藤原:主人をサポートする時と、自分の仕事をする時のスイッチの切り替えがとても楽しかったり、全然違う世界の方々にお会いできるので自分の世界も広がって、学ぶことも見つかって、とても楽しく過ごしています。
和装をする機会も増えたという藤原さん。実は20歳のときに着付けの免許を取得していたそうです。
藤原:着付けの心配は要らなかったんですけど、持っている着物が派手だったので、揃い変えるのが大変だったんです。親戚のタンスから反物をもらって仕立てたりして。お迎えするほうなので、そんなに派手な着物は着られないんです。色無地のものが多いですね。でも楽しいんですよ。
■芝居は体当たりで
藤原さんは、2月2日(土)から新橋演舞場で上演中の「二月競春名作喜劇公演」に出演しています。この舞台に対する想いとは?
藤原:新たな世界に挑戦することになりました。新派には130年の歴史がありまして、新喜劇も70年の歴史で、合わせて200年ということになります。いろいろなことができる達者な皆さんがいらっしゃる中に放り込まれる感じなので、やはり緊張しています。お芝居も三味線も、いろいろなことができる世界の方々ばかりなので、稽古場にいるだけで嬉しくて。最初は緊張してましたけど、お芝居が好きな方々が集まって、怒号が飛び交いながら厳しい世界でやっているのも勉強になります。
クリス:そうなんですね。
藤原:今回は70年前の京都の島原のお話で、この台本を読んだ時にしみじみと涙がこぼれてきちゃって。この世界観を演じられる喜びだったり、きみ子という障害を抱えながら大人になって太夫(芸妓の最高位)を目指していく中で、きみ子役を大好きになったので、小細工なしに心から体当たりでぶつかろうと思って、皆さんとつむぎあいながら一つの作品を作っています。
■休憩中も必死
今回のお芝居は、藤原さんにとって初挑戦のことばかりだそうで……。
藤原:30分の休憩でお客さんがお弁当を食べている間に、私は裏で必死に白塗りをしてるんです。歌舞伎の方は7分ぐらいで終えるんですけど、私はまだ45分かかるんです。その時間を縮めてます。3幕はすごく面白くて、舞台の上で生着替えがあったりして、太夫が出来上がっていく様もお客さんに見てもらえるので面白いです。
クリス:一人の女性がだんだん太夫になっていくという、その一番最初から観ていけるという感じですね。
藤原:最初から綺麗というわけじゃなくて、みにくいアヒルの子だったり、ドジでのろまなカメが成長していく過程だったりとか、波乃久里子さんが演じるおえいさんに育てられて、厳しいけどたくさんの愛をもらいながら頑張っていくきみ子の役なんです。
クリス:役作りはいかがですか?
藤原:小さい頃に脳の病気に侵されてしまった子が大きくなるので、私は子どもを今観察しています。天使のような子どもだったり、天真爛漫でとても人間らしくって。そういうリアクションは初めてなので、すごく勉強しています。
クリス:そうなんですね。
藤原:波乃さんがすごく厳しいけれど、おえい役と同じように愛情がいっぱいで、教わっています。いろいろな経験を重ねた先輩方に教わりたいので、学べる現場はワクワクして細胞が震える感じですね。
■愛之助さんに相談
番組オンエアされた28日は、上演開始まで残り1週間を切っていましたが「実はまだしっかり通したことがない」と明かした藤原さん。上演に向けてこんな意気込みも語りました。
藤原:稽古場でもドキドキしながらいるんですけど、この役は今までは京塚昌子さん、藤山直美さん、水谷八重子さんが何回も演じている役なので、この役がきたときはいろいろな方のビデオを擦り切れるまで見ました。ただ、皆さんの真似はできないので、感じたままに自分のきみ子が出さればいいなって、体当たりできみ子に向かっています。
クリス:役作りは愛之助さんと相談するんですか?
藤原:最初は「白塗りってどうしたらいいの?」ってポイントを訊いたら、「男と女では違うからなあ」って言われて、それで終わりました(笑)。
「二月競春名作喜劇公演」は2月2日(土)から23日(土)まで、新橋演舞場で上演中です。ぜひ、チェックしてみてください。
さて、今週の『GOOD NEIGHBORS』は、ゲストに料理研究家・土井善晴さん、Kバレエカンパニー・熊川哲也さんら豪華ゲスト陣が登場します。どうぞお楽しみに。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/