J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。12月27日(木)のオンエアでは、いきものがかりの水野良樹とコンビでお届けしました。
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は12月19日に3年ぶりとなる5枚目の『POP VIRUS』をリリースした星野 源を特集しています。「シンガー」「俳優」「最新アルバム」の3つの項目に分け、全3回でお送りします。最終日となる今回は「最新アルバム」に注目。
【1回目】星野 源の独特な歌詞世界。DAOKO「愛に対して、切実な解釈があるんだろうな」
【2回目】星野 源、心の中には寂しさがある? 「逃げ恥」で国民的な人気を博したあとも…
■星野 源の存在がJ-POPの裾野を広げる?
水野は、同じミュージシャンとして星野さんを「J-POPの希望」と評します。
水野:星野さんの存在があることによって、J-POPは更新されていってると思うんです。新しい人とか突飛な人というのは、もちろんいつの時代もどんどん出てくるんですけど、星野さんは、ニュートラルな常識自体を変えていく存在。
さらに、「J-POPの裾野がどう広がるかは星野さんの存在にかかっている」とも。そんなJ-POPのキーパーソンともいえる星野さんの最新作が、12月19日にリリースされたアルバム『POP VIRUS』です。同アルバムは12月リリースにもかかわらず、男女合わせたすべてのソロアーティストが年内にリリースしたオリジナルアルバムの中で、最高セールスを記録しました。
藤田:アルバムはどうでしたか?
水野:「聴けばわかるでしょ?」的な感じ。すごくハイセンスなこと、ハイコンテクストなこと、難しいこと、ミュージシャンの中でもみんながリスペクトできるっていうクオリティが高いもの。でも、星野さんってすごく裾野が広く伝わってるじゃないですか。ポップアイコンになっているので。それがすごく重要で、音楽好きだけの話で収まらない。
同アルバムは、さまざまなミュージシャンから、業界関係者、一般リスナーまで、メディアやSNSを通じて感想を拡散しています。『恋』『肌』『Family Song』など、すでにヒットした曲も収録。ファンのみならずチェックしたい1枚です。
■星野 源のJ-POPに対する思い
アルバムのライナーノーツで、星野さんはバンドメンバーやスタッフ、ファンに出会えたことへの感謝を述べながら、吐き気をもよおすような現実を知った、と明かしています。 心の中に、音楽にはあまり出さないようにしていた感情や言葉にできない感覚があり、その感覚は『POP VIRUS』に落とし込まれているそうです。
『恋』の大ヒット以来、星野さんを取り巻く環境はよくも悪くも劇的に変化しました。雑誌『ROCKIN'ON JAPAN』のインタビューでは、日本の音楽シーンを人の体だとたとえ、“J-POPという免疫みたいなものを破壊して、自分がその中に入った常在菌になったという感覚があり、それがまたJ-POPという免疫になっていく”という発言をしています。
これに対して、水野は「星野さんはポジティブに捉えているんですかね?」とコメント。
水野:ある種の諦めもありながら、それを受け入れながら、それを自分の使命として背負ってるのかな。すごいですね。
■10年後も注目されるアルバム
サウンド面で変化があるものの、初期からのファンも、最近の星野さんの作品から遡って聴くファンも、変わらず魅了されています。藤田は、星野さんがデビューから大事にしている「『風景を音に』をベースに『感覚を音に』」という普遍的な軸があるからなのかもしれない、と話します。
藤田:2018年末にリリースされているっていう、このタイミングも妙にハマっているような。
水野:ガラッと変わるかもしれませんね。
藤田:2019年以降がね。
水野:10年後、振り返ったときに、このアルバムは絶対に注目されると思います。今ヒットしてるからみんな「わー」ってなってるけど。
藤田:ただ売れたアルバムじゃない。
水野: 10年後とか20年後とかに「ここだったね」みたいになりそう。
星野さんの『POP VIRUS』、未聴の方はぜひチェックしてみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は12月19日に3年ぶりとなる5枚目の『POP VIRUS』をリリースした星野 源を特集しています。「シンガー」「俳優」「最新アルバム」の3つの項目に分け、全3回でお送りします。最終日となる今回は「最新アルバム」に注目。
【1回目】星野 源の独特な歌詞世界。DAOKO「愛に対して、切実な解釈があるんだろうな」
【2回目】星野 源、心の中には寂しさがある? 「逃げ恥」で国民的な人気を博したあとも…
■星野 源の存在がJ-POPの裾野を広げる?
水野は、同じミュージシャンとして星野さんを「J-POPの希望」と評します。
水野:星野さんの存在があることによって、J-POPは更新されていってると思うんです。新しい人とか突飛な人というのは、もちろんいつの時代もどんどん出てくるんですけど、星野さんは、ニュートラルな常識自体を変えていく存在。
さらに、「J-POPの裾野がどう広がるかは星野さんの存在にかかっている」とも。そんなJ-POPのキーパーソンともいえる星野さんの最新作が、12月19日にリリースされたアルバム『POP VIRUS』です。同アルバムは12月リリースにもかかわらず、男女合わせたすべてのソロアーティストが年内にリリースしたオリジナルアルバムの中で、最高セールスを記録しました。
藤田:アルバムはどうでしたか?
水野:「聴けばわかるでしょ?」的な感じ。すごくハイセンスなこと、ハイコンテクストなこと、難しいこと、ミュージシャンの中でもみんながリスペクトできるっていうクオリティが高いもの。でも、星野さんってすごく裾野が広く伝わってるじゃないですか。ポップアイコンになっているので。それがすごく重要で、音楽好きだけの話で収まらない。
同アルバムは、さまざまなミュージシャンから、業界関係者、一般リスナーまで、メディアやSNSを通じて感想を拡散しています。『恋』『肌』『Family Song』など、すでにヒットした曲も収録。ファンのみならずチェックしたい1枚です。
■星野 源のJ-POPに対する思い
アルバムのライナーノーツで、星野さんはバンドメンバーやスタッフ、ファンに出会えたことへの感謝を述べながら、吐き気をもよおすような現実を知った、と明かしています。 心の中に、音楽にはあまり出さないようにしていた感情や言葉にできない感覚があり、その感覚は『POP VIRUS』に落とし込まれているそうです。
『恋』の大ヒット以来、星野さんを取り巻く環境はよくも悪くも劇的に変化しました。雑誌『ROCKIN'ON JAPAN』のインタビューでは、日本の音楽シーンを人の体だとたとえ、“J-POPという免疫みたいなものを破壊して、自分がその中に入った常在菌になったという感覚があり、それがまたJ-POPという免疫になっていく”という発言をしています。
これに対して、水野は「星野さんはポジティブに捉えているんですかね?」とコメント。
水野:ある種の諦めもありながら、それを受け入れながら、それを自分の使命として背負ってるのかな。すごいですね。
■10年後も注目されるアルバム
サウンド面で変化があるものの、初期からのファンも、最近の星野さんの作品から遡って聴くファンも、変わらず魅了されています。藤田は、星野さんがデビューから大事にしている「『風景を音に』をベースに『感覚を音に』」という普遍的な軸があるからなのかもしれない、と話します。
藤田:2018年末にリリースされているっていう、このタイミングも妙にハマっているような。
水野:ガラッと変わるかもしれませんね。
藤田:2019年以降がね。
水野:10年後、振り返ったときに、このアルバムは絶対に注目されると思います。今ヒットしてるからみんな「わー」ってなってるけど。
藤田:ただ売れたアルバムじゃない。
水野: 10年後とか20年後とかに「ここだったね」みたいになりそう。
星野さんの『POP VIRUS』、未聴の方はぜひチェックしてみてください。
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/