【クイズ】『地球の歩き方』の表紙に無い、2つのモノとは?

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。この週は4日に渡り、私たちの年末年始を支えるお仕事の裏側に注目。12月11日(火)のオンエアでは、『地球の歩き方』表紙のイラストを手がけるアートディレクター、日出嶋昭男さんにお話を伺いました。


■40年間ひとりのデザイナーが支える表紙

『地球の歩き方』の表紙イラストといえば、各国の名所、旧跡がメインビジュアルになっていることでもお馴染みです。あのイラストは1979年の創刊号から全てひとりのデザイナー・日出嶋さんが担当しています。来年40周年を迎える『地球の歩き方』は、どのようなきっかけで創刊されたのか訊きました。



日出嶋:出版元のダイヤモンド・ビッグ社は、もともと学生向けの就職情報誌等を作っていました。その関係で、若い社員が学生相手に卒業旅行ツアーを企画し、私はそのパンフレットをデザインしていました。その中にハガキを1枚入れて、皆さんがあちこちに行って「こんな可愛いホテルがありましたよ」とか「こんなすごい景色があったよ」というポイントを投稿してください、とお願いしていたんです。それが長年分溜まってきたので、当時の編集長が「文集みたいのを作りたいので表紙を頼むよ」と。そのときに聞いたタイトルが『地球の歩き方』でした。

最初はタイトルとバックパックのイラストだけでスタートした『地球の歩き方』は、当時は無料だったそうです。



日出嶋:当初は販促用ツールとして置く思惑だったのですが、内容を見た関係者や本屋さんが「これは売れるんじゃないの?」と意見をくださり、販売することになりました。


■表紙にないふたつの要素

『地球の歩き方』の表紙には、本来あるだろう「ふたつの要素がない」のだそうです。



日出嶋:まずひとつ目は、顔に目・鼻・口がないです。
サッシャ:なぜですか?
日出嶋:描けないんです(笑)。顔を描くと大人も子どもも、男も女も、白人も黒人もみんな同じになっちゃうので、逆に感情移入できないなと思って。あとリアルに描きすぎると好き嫌いがでたりというのがあるので、基本的に無国籍にしたいというのと、もうひとつは輪郭だけでも、その人が笑っているのか、物思いにふけっているのかが、けっこう表現できるんです。最初の頃は顔を描いたん ですけどやめました。見る方が想像できるということで。
サッシャ:もうひとつはなんですか?
日出嶋:「日本人」です。表紙に日本人らしい人が出ていたら、観光でそこには行きたくないんじゃないかなと。パリのおしゃれなカフェテラスに黒髪の日本人体型の人がいるよりは、フランス人らしい人がいたほうがいいんじゃないかと。ときどき「日本の観光客を描いて」と言われるんですけど、「やめようよ」と言っています。

これから海外へ旅行に行く読者の気分もさりげなく考慮したちょっとした工夫。『地球の歩き方』を手にとった際には、日出島さんのイラストにもぜひ注目してみてください!

次回12月12日(水)の「BEHIND THE SCENE」のコーナーは、初詣シーズンは超多忙な神田明神の裏側に注目します。時間は9時35分頃から。お楽しみに!

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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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