J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。10月9日(火)のオンエアでは、女優の黒木 華さんが登場。10月13日から公開される主演映画『日日是好日』などについて伺いました。
■樹木希林の存在感は「言葉にできない」
黒木さんは2010年、大学在学中に参加した野田秀樹さんのワークショップで注目を浴び、2014年には映画『小さいおうち』で第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞。今年はNHKの大河ドラマ『西郷どん』や公開中の映画『散り椿』など6作の映画に出演し、『日日是好日』と、11月公開の『ビブリア古書堂の事件手帖』では主演をつとめています。
『日日是好日』は先日亡くなった樹木希林さんと黒木さんがはじめて共演した作品です。樹木さんとの出会いについて訊きました。
黒木:本当にご一緒できて嬉しかったですね。ずっとご一緒したいと思っていたので。希林さんの存在感は、言葉にできない感じ。私は武田先生(樹木さんの演じたお茶の先生)とのシーンがすごく多かったので、「こうしなさい」と言うわけじゃないんですけど、姿から学ぶというか、「すごいな、かっこいいな」と、お芝居の仕方が勉強になりました。
『日日是好日』での黒木さんは、大学卒業間近の典子役で、いとこ役の多部未華子さんと両親の勧めでお茶を習いはじめるというストーリー。ご自身は撮影前にお茶の経験があったのでしょうか。
黒木:この映画でお稽古をしました。覚えるのがまず大変で、映画の中では「考えないで、とりあえずやってみて、あとから考えがついてくる」と先生がおっしゃっていますけど、とはいえ撮影に入るまでにある程度できるようにならなければだったので、とおして撮ったりするので必死でしたね。緊張しました。
クリス:映画では20歳から45歳までを演じられていて、それくらい(お茶を)本当にやっていたら年齢とともに身についてくると思いますけど、年齢的な表現の難しさはありましたか?
黒木:見た目がどうしたら違和感なく年を経ているというのを感じていただけるか、衣装さんやヘアメイクさんに相談しました。監督からは「そうじゃなくて、典子の中からでてくる成長を出してほしい」と言われたので、自分なりに考えてやりましたけど、なかなか出せないものもあったのかなと思って、難しかったですね。
撮影現場では、黒木さんらキャストが待合室でストーブを囲みながら和気あいあいと話すような雰囲気だったそうです。生前、樹木さんは黒木さんのことを「これから日本を背負って立つ役者、自分のあとを継ぐ真の役者」と語っていたそうですが、黒木さん御本人は「いやいや、ちょっと荷が重いですね(笑)。プレッシャーですけど、ありがたいです」と語っていました。
■中学生の頃に太宰治を読んで…
11月1日(木)にはもうひとつの主演作『ビブリア古書堂の事件手帖』が公開されます。本作では鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」の女店主を演じています。
黒木:自分の好きなものに対してはいけるけど、対“人”に対してあまりコミュニケーションが上手くとれない、でも本によって謎を解いていく推理にはずば抜けているという、ちょっとバランスのよくない主人公なんですけど(笑)。
クリス:古書の面白さとかもありましたね。誰が持っていたとか、それが事件に関わっていくんですけど。物語のキーが夏目漱石や太宰 治の本ですが、太宰の作品はもともとお好きなんですよね。
黒木:そうなんです、でも今回発見することもあったりして。中学生のときに「この期間にこの人の本を読もう」という期間があって、太宰を読んで。太宰の書く人間の弱さだったりが、けっこうそのころの自分と重なったり、共感じゃないですけど、言葉の並びも美しくて好きでしたね。
さらに黒木さんは、ドラマ『獣になれない私たち』や、Eテレの『旅するフランス語』にも出演しています。今後の活躍も要注目です!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時—16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/
■樹木希林の存在感は「言葉にできない」
黒木さんは2010年、大学在学中に参加した野田秀樹さんのワークショップで注目を浴び、2014年には映画『小さいおうち』で第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞。今年はNHKの大河ドラマ『西郷どん』や公開中の映画『散り椿』など6作の映画に出演し、『日日是好日』と、11月公開の『ビブリア古書堂の事件手帖』では主演をつとめています。
『日日是好日』は先日亡くなった樹木希林さんと黒木さんがはじめて共演した作品です。樹木さんとの出会いについて訊きました。
黒木:本当にご一緒できて嬉しかったですね。ずっとご一緒したいと思っていたので。希林さんの存在感は、言葉にできない感じ。私は武田先生(樹木さんの演じたお茶の先生)とのシーンがすごく多かったので、「こうしなさい」と言うわけじゃないんですけど、姿から学ぶというか、「すごいな、かっこいいな」と、お芝居の仕方が勉強になりました。
『日日是好日』での黒木さんは、大学卒業間近の典子役で、いとこ役の多部未華子さんと両親の勧めでお茶を習いはじめるというストーリー。ご自身は撮影前にお茶の経験があったのでしょうか。
黒木:この映画でお稽古をしました。覚えるのがまず大変で、映画の中では「考えないで、とりあえずやってみて、あとから考えがついてくる」と先生がおっしゃっていますけど、とはいえ撮影に入るまでにある程度できるようにならなければだったので、とおして撮ったりするので必死でしたね。緊張しました。
クリス:映画では20歳から45歳までを演じられていて、それくらい(お茶を)本当にやっていたら年齢とともに身についてくると思いますけど、年齢的な表現の難しさはありましたか?
黒木:見た目がどうしたら違和感なく年を経ているというのを感じていただけるか、衣装さんやヘアメイクさんに相談しました。監督からは「そうじゃなくて、典子の中からでてくる成長を出してほしい」と言われたので、自分なりに考えてやりましたけど、なかなか出せないものもあったのかなと思って、難しかったですね。
撮影現場では、黒木さんらキャストが待合室でストーブを囲みながら和気あいあいと話すような雰囲気だったそうです。生前、樹木さんは黒木さんのことを「これから日本を背負って立つ役者、自分のあとを継ぐ真の役者」と語っていたそうですが、黒木さん御本人は「いやいや、ちょっと荷が重いですね(笑)。プレッシャーですけど、ありがたいです」と語っていました。
■中学生の頃に太宰治を読んで…
11月1日(木)にはもうひとつの主演作『ビブリア古書堂の事件手帖』が公開されます。本作では鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」の女店主を演じています。
黒木:自分の好きなものに対してはいけるけど、対“人”に対してあまりコミュニケーションが上手くとれない、でも本によって謎を解いていく推理にはずば抜けているという、ちょっとバランスのよくない主人公なんですけど(笑)。
クリス:古書の面白さとかもありましたね。誰が持っていたとか、それが事件に関わっていくんですけど。物語のキーが夏目漱石や太宰 治の本ですが、太宰の作品はもともとお好きなんですよね。
黒木:そうなんです、でも今回発見することもあったりして。中学生のときに「この期間にこの人の本を読もう」という期間があって、太宰を読んで。太宰の書く人間の弱さだったりが、けっこうそのころの自分と重なったり、共感じゃないですけど、言葉の並びも美しくて好きでしたね。
さらに黒木さんは、ドラマ『獣になれない私たち』や、Eテレの『旅するフランス語』にも出演しています。今後の活躍も要注目です!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時—16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/