J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。10月30日(火)のオンエアでは、ゴジラの鳴き声を再現するユニークな研究に注目しました。
■ゴジラの鳴き声を生音で再現
11月3日は、1954年に映画『ゴジラ』の第1作が公開された日ということで、映画会社の東宝が「ゴジラの日」に制定しています。そこで東京藝術大学大学院でゴジラの鳴き声の再現を研究している、コントラバス奏者の地代所 悠さんにお話を伺いました。
地代所さんはコントラバス奏者として活躍するかたわら、コントラバスの特殊奏法を研究しています。今年9月にツイッターで「ゴジラの鳴き声を生演奏する研究に全力を注いでいます」と呟き話題になりました。この研究に至った経緯を訊きました。
地代所:ゴジラが大好きな怪獣少年だったんですが、いつの間にかコントラバスを手にして藝大に入り、大学院まで行きました。ずっと「コントラバスをもっとポピュラーな楽器にしたい」という思いがあったんですが、ある日、伊福部 昭先生がゴジラの声をコントラバスで作ったという記述を目にしたんです。
サッシャ:そうなんですか!
地代所:ゴジラの声はコントラバスと動物の鳴き声を混ぜたり、逆再生など色々な加工をして作ってるんです。だから本来、生では演奏できないんですが、僕は演奏家なので「これを生演奏できたらカッコいいな」と。
スタジオでは、地代所さんに、コントラバスとパソコンで、ゴジラの鳴き声を生で再現していただきました。作品によって鳴き声も違うゴジラですが、今回、1954年の低音の初代ゴジラと、2016年の甲高い声が特徴のシンゴジラを生演奏で聴き比べました。
■生再現で気をつけていること
生でゴジラの鳴き声を再現するにあたり心がけていることを伺いました。
地代所:自分の中のゴジラのイメージがあったので、コントラバスの音だけでどれくらい寄せられるかを、自分の知識を総動員して試しました。どうしても出すことができないエフェクト部分は藝大の友人にお願いして足すという方式をとっています。今は85点くらいです。もう少し改善点はありますね。今日はけっこうよくて90点くらい、生でこれだけできたのは自分の中で自信になりました。
ちなみに今回の、生で演奏した音をパソコンに落としてエフェクト加工する方法は、ライブエレクトロニクスという技術を使用しています。この地代所さんの研究にはさらにその先があるそうです。
地代所:ゴジラはほとんど僕の中では完結していて、このあとゴジラを題材にして曲を作っています。大学院の研究の成果として1月に発表します。これはライブエレクトロニクスとコントラバスのための曲で、スピーカーを客席の周りに6台設置して、演奏し、音を色々なところから振ったりして“体験する音楽”になっています。
11月27日(火)、28日(水)には京都芸術センターで、この立体音響を体験できる演奏会が開催されます。
地代所さんは特撮好きが高じて、モスラの幼虫の鳴き声や、ウルトラマンのカラータイマーの音などもコントラバスで再現しようと試みているそうです。今後、ご自身のツイッターなどでも公開するそうなので、ぜひチェックしてみてください!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
■ゴジラの鳴き声を生音で再現
11月3日は、1954年に映画『ゴジラ』の第1作が公開された日ということで、映画会社の東宝が「ゴジラの日」に制定しています。そこで東京藝術大学大学院でゴジラの鳴き声の再現を研究している、コントラバス奏者の地代所 悠さんにお話を伺いました。
地代所さんはコントラバス奏者として活躍するかたわら、コントラバスの特殊奏法を研究しています。今年9月にツイッターで「ゴジラの鳴き声を生演奏する研究に全力を注いでいます」と呟き話題になりました。この研究に至った経緯を訊きました。
地代所:ゴジラが大好きな怪獣少年だったんですが、いつの間にかコントラバスを手にして藝大に入り、大学院まで行きました。ずっと「コントラバスをもっとポピュラーな楽器にしたい」という思いがあったんですが、ある日、伊福部 昭先生がゴジラの声をコントラバスで作ったという記述を目にしたんです。
サッシャ:そうなんですか!
地代所:ゴジラの声はコントラバスと動物の鳴き声を混ぜたり、逆再生など色々な加工をして作ってるんです。だから本来、生では演奏できないんですが、僕は演奏家なので「これを生演奏できたらカッコいいな」と。
スタジオでは、地代所さんに、コントラバスとパソコンで、ゴジラの鳴き声を生で再現していただきました。作品によって鳴き声も違うゴジラですが、今回、1954年の低音の初代ゴジラと、2016年の甲高い声が特徴のシンゴジラを生演奏で聴き比べました。
本日のBEHIND THE SCENEで、東藝大大学院の修士課程に在学中のコントラバス奏者 #地代所悠 さん、響技師として、東藝大大学院音楽研究科の宮下和也 さんによる「2016年シン・ゴジラ」圧巻です‼️ #radiko #jwave #stepone813 #AbemaRADIO #ゴジラ #シンゴジラ pic.twitter.com/5SCt4VcgBH
— J-WAVE STEP ONE (@stepone813) 2018年10月30日
■生再現で気をつけていること
生でゴジラの鳴き声を再現するにあたり心がけていることを伺いました。
地代所:自分の中のゴジラのイメージがあったので、コントラバスの音だけでどれくらい寄せられるかを、自分の知識を総動員して試しました。どうしても出すことができないエフェクト部分は藝大の友人にお願いして足すという方式をとっています。今は85点くらいです。もう少し改善点はありますね。今日はけっこうよくて90点くらい、生でこれだけできたのは自分の中で自信になりました。
ちなみに今回の、生で演奏した音をパソコンに落としてエフェクト加工する方法は、ライブエレクトロニクスという技術を使用しています。この地代所さんの研究にはさらにその先があるそうです。
地代所:ゴジラはほとんど僕の中では完結していて、このあとゴジラを題材にして曲を作っています。大学院の研究の成果として1月に発表します。これはライブエレクトロニクスとコントラバスのための曲で、スピーカーを客席の周りに6台設置して、演奏し、音を色々なところから振ったりして“体験する音楽”になっています。
11月27日(火)、28日(水)には京都芸術センターで、この立体音響を体験できる演奏会が開催されます。
地代所さんは特撮好きが高じて、モスラの幼虫の鳴き声や、ウルトラマンのカラータイマーの音などもコントラバスで再現しようと試みているそうです。今後、ご自身のツイッターなどでも公開するそうなので、ぜひチェックしてみてください!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/