J-WAVEで放送中の番組『ANA WORLD AIR CURRENT』(ナビゲーター:葉加瀬太郎)。10月27日(土)のオンエアでは、俳優の野村周平さんを迎えて、スペインの魅力に迫りました。
■スペイン料理に舌鼓…ハプニングも!
野村さんは1993年、兵庫県生まれ。2009年に応募者3万人を超えるオーディションのグランプリを獲得。翌年、テレビドラマでデビューしました。今回は、ドラマの撮影のために1ヶ月半滞在していた、スペインの話を伺いました。
野村:普段、自分では選んで行くことのない国なので、新鮮でしたね。スペイン料理は飽きなかったけど、1ヵ月半もいると、さすがに日本食が食べたくなりましたね(笑)。バルセロナに日本料理屋さんがあって、帰る4日前ぐらいに行きました。
葉加瀬:でもそれまではずっと食べてたんだ。おいしいよね、スペイン料理は。生ハムが出てきて。パンがうまいよね。
野村:硬いパンがついてきますよね。僕の奥歯が欠けたんです。歯医者にも行って。
葉加瀬:ほんと!?(笑)それはおもしろい経験だね。
■奢ってばかりで金欠に
葉加瀬:撮影っていうと忙しいでしょ?
野村:休みは週2ぐらいでしっかりあって、撮影も朝起きたらそこから8時間という縛りがあったので、本当に素晴らしい期間でした。お昼は絶対にケータリングというのも決まっていたので、毎日、食には困らなかったですね。
葉加瀬:なるほどね。
野村:日本のスタッフとキャストには、“バレ飯代”っていう、各自で食事をするためのお金が一か月分支給されてたんですけど、1日1000円とかで暮らせって言われるんです。計算すると800円とかなんです。「それは無理だ」と言って、後輩の3人の世話をしていたら奢りすぎてしまって、日本に帰ったときにお金がなさすぎて自分の生活がまわらなくなりましたね。
葉加瀬:ははは(笑)。先輩はしょうがないんだよね。
野村:「ありがとう」って言ってくれればいいよ、みたいな。
葉加瀬:わかるわかる。そういうのって回ってくるもんですから。
■スペインは関西のノリ
葉加瀬:撮影はどちらで?
野村:最初はマドリッドの田舎のほうの、教会があるようなところで撮影してたんです。マドリッドは大都会で非常に綺麗な街で、国際的というか、外国の雰囲気があったんですけど。バルセロナは南米っぽいというか、ラテンっぽいというか、関西のノリがありますよね。
葉加瀬:僕もバルセロナが好きでしょっちゅう行きます。
野村:いいですよね。スペイン語がローマ字読みなんで、ローマ字で読んだら大体通じるので、適当なことをローマ字で言うのがけっこう面白かったですね(笑)。
葉加瀬:イタリア語とかスペイン語は、関西弁とわりと同じイントネーションというか、リズムとかテンポが似てるよね。
■アメリカよりも自由
葉加瀬:海も楽しみましたか?
野村:海は最高でした。バルセロナは海が近くて、しかも綺麗なんです。ブルーで。人も愉快だし、モノを売りに来る人たちもいいし、みんなお酒を飲んでるし(笑)。5月だったので海にも少し入ったりして、撮影なのに日焼けしに行ったりもしました。日焼けしてもいい設定だったので。
葉加瀬:あはは! なるほど。
野村:あとは、バルセロナにステーキとレバーが食べられる居酒屋みたいところがあって、そこに入り浸ってました。ビールも何種類かあって、ビールを飲んでサーロインステーキを食べて、レバー焼きみたいなのを食べて、海に行って、田舎のほうに帰るという生活を送ってました。
葉加瀬:海で遊んでる人も優雅だよね。アートを作ってる人がいっぱいでしょ。砂の城を作ったりとか。
野村:大きくて、リアルな砂の城を作ってますよね。
葉加瀬:素敵な街だよね。
野村:犬は自由奔放に歩いてるし、アメリカよりも自由な感じがしましたね。
葉加瀬:あと、僕がバルセロナに行って印象残るのは、タクシーの運転手の運転の荒さだね。
野村:すごくわかります。iPhoneを見せると、ちゃんと連れていってくれるんですけど。あと、料金が安いですよね。電車もちゃんとあって交通の便もいいし、あんなに情熱的な国はなかなかないですよね。
葉加瀬:そうだね。
野村:あとは、洗濯物を外に干してはいけないっていう決まりのがあるじゃないですか。徹底したところがあって、こうやって街を綺麗にしてるんだって思いましたね。
■一日を楽しむ国民性
葉加瀬:スペイン独特のことといえば、ディナーの時間が遅いでしょう?
野村:5月だと陽が落ちるのが10時とかなんです。面白かったのは、朝ご飯は絶対に出てくるんですけど、11時ぐらいなるとサンドイッチ休憩が30分くらいあるんです。みんなでパンとか焼き鳥とかを食べて喋って、再び撮影して、それでまた14時ぐらいに昼ごはんを食べて、夕ご飯が8時と9時になるんです。
葉加瀬:普通のレストランがオープンするのが夜の9時なんです。スペイン人は、ご飯を1日で5回食べるのがノーマルなんだって。朝はドーナツとコーヒーにして、11時にサンドイッチを食べて、14時ぐらいにちょっとつまんで、17時ぐらいにバルに行ってちょっとつまんで、21時にまたちょっと食べるっていう感じなんだよね。
野村:撮影が終わったら、パラソルが出ているカフェに行って、みんなでそこに座ってお酒を飲んでましたね。
葉加瀬:日本人からみると、1日の生活を楽しむ時間が長いよね。そのために仕事してるんだっていう意識はすごく持ってるよ。
野村:仕事もしっかりするんですよね。時間がなくなってきたら、「ちょっと巻きでやりましょう」って言ってて、「いやもっと巻けるところはいっぱいあったでしょ」っていう話になるんですけど(笑)。そこで怠慢になるのではなくて、やる気を出すところが素晴らしいです。スタッフもホテルで飲んでるのは、ほとんどがスペイン人スタッフで、それでいて次の日もしっかり仕事をするわけですから、この国民性は素晴らしいと思いましたね。
■撮影ではずっと海に入って…
このほか、ニューヨークに遊びに行った話など、話が尽きませんでした。11月1日(木)からは黒木華さんとのダブル主演映画『ビブリア古書堂の事件手帖』が公開されます。三上延さんの人気小説が原作です。海に飛び込むシーンが何度もあり、ハードだったそう。
野村:撮影したのが10月とか11月だったので、けっこう寒くて。しかも、向こうはそれを見て少し涙ぐむっていう芝居だったので、僕はずっと海に入ってたんです。そのあと、すぐに温泉に入りにいきました。
ベストセラー小説を映画化した『ビブリア古書堂の事件手帖』。ぜひ、劇場に足を運んでみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『ANA WORLD AIR CURRENT』
放送日時:土曜 19時-19時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/worldaircurrent/
■スペイン料理に舌鼓…ハプニングも!
野村さんは1993年、兵庫県生まれ。2009年に応募者3万人を超えるオーディションのグランプリを獲得。翌年、テレビドラマでデビューしました。今回は、ドラマの撮影のために1ヶ月半滞在していた、スペインの話を伺いました。
野村:普段、自分では選んで行くことのない国なので、新鮮でしたね。スペイン料理は飽きなかったけど、1ヵ月半もいると、さすがに日本食が食べたくなりましたね(笑)。バルセロナに日本料理屋さんがあって、帰る4日前ぐらいに行きました。
葉加瀬:でもそれまではずっと食べてたんだ。おいしいよね、スペイン料理は。生ハムが出てきて。パンがうまいよね。
野村:硬いパンがついてきますよね。僕の奥歯が欠けたんです。歯医者にも行って。
葉加瀬:ほんと!?(笑)それはおもしろい経験だね。
■奢ってばかりで金欠に
葉加瀬:撮影っていうと忙しいでしょ?
野村:休みは週2ぐらいでしっかりあって、撮影も朝起きたらそこから8時間という縛りがあったので、本当に素晴らしい期間でした。お昼は絶対にケータリングというのも決まっていたので、毎日、食には困らなかったですね。
葉加瀬:なるほどね。
野村:日本のスタッフとキャストには、“バレ飯代”っていう、各自で食事をするためのお金が一か月分支給されてたんですけど、1日1000円とかで暮らせって言われるんです。計算すると800円とかなんです。「それは無理だ」と言って、後輩の3人の世話をしていたら奢りすぎてしまって、日本に帰ったときにお金がなさすぎて自分の生活がまわらなくなりましたね。
葉加瀬:ははは(笑)。先輩はしょうがないんだよね。
野村:「ありがとう」って言ってくれればいいよ、みたいな。
葉加瀬:わかるわかる。そういうのって回ってくるもんですから。
■スペインは関西のノリ
葉加瀬:撮影はどちらで?
野村:最初はマドリッドの田舎のほうの、教会があるようなところで撮影してたんです。マドリッドは大都会で非常に綺麗な街で、国際的というか、外国の雰囲気があったんですけど。バルセロナは南米っぽいというか、ラテンっぽいというか、関西のノリがありますよね。
葉加瀬:僕もバルセロナが好きでしょっちゅう行きます。
野村:いいですよね。スペイン語がローマ字読みなんで、ローマ字で読んだら大体通じるので、適当なことをローマ字で言うのがけっこう面白かったですね(笑)。
葉加瀬:イタリア語とかスペイン語は、関西弁とわりと同じイントネーションというか、リズムとかテンポが似てるよね。
■アメリカよりも自由
葉加瀬:海も楽しみましたか?
野村:海は最高でした。バルセロナは海が近くて、しかも綺麗なんです。ブルーで。人も愉快だし、モノを売りに来る人たちもいいし、みんなお酒を飲んでるし(笑)。5月だったので海にも少し入ったりして、撮影なのに日焼けしに行ったりもしました。日焼けしてもいい設定だったので。
葉加瀬:あはは! なるほど。
野村:あとは、バルセロナにステーキとレバーが食べられる居酒屋みたいところがあって、そこに入り浸ってました。ビールも何種類かあって、ビールを飲んでサーロインステーキを食べて、レバー焼きみたいなのを食べて、海に行って、田舎のほうに帰るという生活を送ってました。
葉加瀬:海で遊んでる人も優雅だよね。アートを作ってる人がいっぱいでしょ。砂の城を作ったりとか。
野村:大きくて、リアルな砂の城を作ってますよね。
葉加瀬:素敵な街だよね。
野村:犬は自由奔放に歩いてるし、アメリカよりも自由な感じがしましたね。
葉加瀬:あと、僕がバルセロナに行って印象残るのは、タクシーの運転手の運転の荒さだね。
野村:すごくわかります。iPhoneを見せると、ちゃんと連れていってくれるんですけど。あと、料金が安いですよね。電車もちゃんとあって交通の便もいいし、あんなに情熱的な国はなかなかないですよね。
葉加瀬:そうだね。
野村:あとは、洗濯物を外に干してはいけないっていう決まりのがあるじゃないですか。徹底したところがあって、こうやって街を綺麗にしてるんだって思いましたね。
■一日を楽しむ国民性
葉加瀬:スペイン独特のことといえば、ディナーの時間が遅いでしょう?
野村:5月だと陽が落ちるのが10時とかなんです。面白かったのは、朝ご飯は絶対に出てくるんですけど、11時ぐらいなるとサンドイッチ休憩が30分くらいあるんです。みんなでパンとか焼き鳥とかを食べて喋って、再び撮影して、それでまた14時ぐらいに昼ごはんを食べて、夕ご飯が8時と9時になるんです。
葉加瀬:普通のレストランがオープンするのが夜の9時なんです。スペイン人は、ご飯を1日で5回食べるのがノーマルなんだって。朝はドーナツとコーヒーにして、11時にサンドイッチを食べて、14時ぐらいにちょっとつまんで、17時ぐらいにバルに行ってちょっとつまんで、21時にまたちょっと食べるっていう感じなんだよね。
野村:撮影が終わったら、パラソルが出ているカフェに行って、みんなでそこに座ってお酒を飲んでましたね。
葉加瀬:日本人からみると、1日の生活を楽しむ時間が長いよね。そのために仕事してるんだっていう意識はすごく持ってるよ。
野村:仕事もしっかりするんですよね。時間がなくなってきたら、「ちょっと巻きでやりましょう」って言ってて、「いやもっと巻けるところはいっぱいあったでしょ」っていう話になるんですけど(笑)。そこで怠慢になるのではなくて、やる気を出すところが素晴らしいです。スタッフもホテルで飲んでるのは、ほとんどがスペイン人スタッフで、それでいて次の日もしっかり仕事をするわけですから、この国民性は素晴らしいと思いましたね。
■撮影ではずっと海に入って…
このほか、ニューヨークに遊びに行った話など、話が尽きませんでした。11月1日(木)からは黒木華さんとのダブル主演映画『ビブリア古書堂の事件手帖』が公開されます。三上延さんの人気小説が原作です。海に飛び込むシーンが何度もあり、ハードだったそう。
野村:撮影したのが10月とか11月だったので、けっこう寒くて。しかも、向こうはそれを見て少し涙ぐむっていう芝居だったので、僕はずっと海に入ってたんです。そのあと、すぐに温泉に入りにいきました。
ベストセラー小説を映画化した『ビブリア古書堂の事件手帖』。ぜひ、劇場に足を運んでみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『ANA WORLD AIR CURRENT』
放送日時:土曜 19時-19時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/worldaircurrent/