アメリカ・ニューヨークの老舗クラブ「アポロ・シアター」で行われる「アマチュアナイト」。プロへの登竜門とも言われる同イベントで準決勝に進出した経験をもつシンガーソングライター・大和田慧が、現地での思い出を語った。
大和田が登場したのは、ゲストに様々な国での旅の思い出を聞く、J-WAVEで放送中の番組『ANA WORLD AIR CURRENT』(ナビゲーター:葉加瀬太郎)。オンエアは7月22日(土)。
そんな大和田に、今回はニューヨークの思い出を聞く。
葉加瀬:ニューヨークはいつ頃行かれたんですか?
大和田:最初に行ったのは20歳のとき、母と2人旅をしました。自由の女神など有名な場所を観光して、ハーレムも初めて行って「映画で観てきた◯◯だ!」というのをまず体験しました。その後25、26歳ぐらいになって1人で初めて行って、そのときは音楽を求めて。
葉加瀬:それはライブハウスを見に行く、それとも自分で歌う場所を見つけにいくってこと?
大和田:最初はライブハウスを見に行ったり、あとはオープンマイクの日というのがあって、そこに飛び込んで歌ったりしていました。
葉加瀬:やっぱり度胸はいるものですか。
大和田:度胸はいりましたね。けど、本場で向こうのバンドで(アレサ・フランクリンの)『ナチュラル・ウーマン』という曲を歌ったときに、日本にいるときには出てこないものが自分から引き出される感じがすごくあって感動しました。
葉加瀬:それはやっぱりミュージシャンたちのグルーヴ感ってこと、それとも街の雰囲気すべてってことですかね。
大和田:両方ですね。ミュージシャンのリズムも、やっぱり訛りみたいな言語とか(の感覚)に近いじゃないですか。
葉加瀬:テンポ、クリック、メトロノームって話じゃないからね。
大和田:そうですね。そういった言語に近いような向こうの音楽のイントネーションみたいなものにすごく引っ張られるし、自分からもそういうものが引っ張り出されていく感覚。
葉加瀬:決して楽譜では言い表せないことのほうが多いもんね。
大和田:そうですね。それがすごく楽しかったんですよね。「楽しい!」ってなっちゃって、そこからすごく通うようになりました。
葉加瀬:オープンマイクの日というのは、アポロ・シアターで?
大和田:もうちょっとアンダーグラウンドな、ホストバンドが毎週やっているようなオープンマイクに行って、アポロ・シアターに出たのはもうちょっと後です。(アポロ・シアターに出たとき)実はアポロ・シアターのためにニューヨークに行ったわけではなくて、現地に通ううちに仲よくなった向こうのメンバーとレコーディングがしたくてニューヨークに行っていたんですけど、「アポロ・シアターのオーディションがあるから慧ちゃんも行ってみたら」って言われて。でも「どうせ受からないかもしれない、もう思いっきり好きなことやろう」と思って、自分のオリジナル曲を弾き語りで歌ったんです。
その結果、大和田は合格。「次は何月に来れる?」と話が進んでいったという。
大和田:アポロ・シアターってビヨンセとかエタ・ジェイムズとか名曲を歌う人が多いんですけど、絶対勝てないから、「誰も聞いたことない曲だったら私でも勝てるかもしれない」と思って自分のオリジナル曲をギター持ってって。意外と「おーっ」となってくれて、1回戦を1位で勝ち抜くことができてびっくりしましたね。
葉加瀬:嬉しかったでしょ。
大和田:すごく嬉しかったです。それまで自分がやっていたことを見てくれた感じがしました。
葉加瀬:コンテスト、コンクール、オーディションでとても意味のあることとして、自分の自信にもなるし、周りもその目で見てくれるようになるというのがあるじゃないですか。
大和田:そうですね。それまでコンテストを人生で体験したことなかったんですよ。だから本当に大きな体験でした。
葉加瀬:お互い、応援してくれる人たちも何か生きがいができる、一つステップが上がるというか、それとともに自分も自信がつくという。それが大切なんだよね。
大和田:本当にそうですね。その経験がむしろ一番大きかったなと感じていて。やっぱり1人で音楽をやり続けていると自分の世界にいがちだったんですけど、初めてコンテストという状況になって、周りの人たちが私が勝つかどうかを自分のことのように応援してくれる、「あ、もう自分だけの音楽じゃないんだ」というのが本当に幸せだったし、すごくパワーがわきました。
葉加瀬太郎がお届けする『ANA WORLD AIR CURRENT』は、J-WAVEで毎週土曜の19:00-19:54オンエア。
大和田が登場したのは、ゲストに様々な国での旅の思い出を聞く、J-WAVEで放送中の番組『ANA WORLD AIR CURRENT』(ナビゲーター:葉加瀬太郎)。オンエアは7月22日(土)。
ニューヨークで感じた「音楽のイントネーション」
大和田は、音楽好きな父の影響で1960~70年代の洋楽を聴いて育つ。早稲田大学第二文学部卒業後、バンド活動などを経て2012年よりシンガーソングライターとして本格始動。東京を拠点に、ニューヨークやロサンゼルスでも活動し、アポロ・シアターのアマチュアナイトに出演、準決勝への進出を経験。今年6月には約2年ぶりの新曲『甘い予感』をリリースした。そんな大和田に、今回はニューヨークの思い出を聞く。
葉加瀬:ニューヨークはいつ頃行かれたんですか?
大和田:最初に行ったのは20歳のとき、母と2人旅をしました。自由の女神など有名な場所を観光して、ハーレムも初めて行って「映画で観てきた◯◯だ!」というのをまず体験しました。その後25、26歳ぐらいになって1人で初めて行って、そのときは音楽を求めて。
葉加瀬:それはライブハウスを見に行く、それとも自分で歌う場所を見つけにいくってこと?
大和田:最初はライブハウスを見に行ったり、あとはオープンマイクの日というのがあって、そこに飛び込んで歌ったりしていました。
葉加瀬:やっぱり度胸はいるものですか。
大和田:度胸はいりましたね。けど、本場で向こうのバンドで(アレサ・フランクリンの)『ナチュラル・ウーマン』という曲を歌ったときに、日本にいるときには出てこないものが自分から引き出される感じがすごくあって感動しました。
葉加瀬:それはやっぱりミュージシャンたちのグルーヴ感ってこと、それとも街の雰囲気すべてってことですかね。
大和田:両方ですね。ミュージシャンのリズムも、やっぱり訛りみたいな言語とか(の感覚)に近いじゃないですか。
葉加瀬:テンポ、クリック、メトロノームって話じゃないからね。
大和田:そうですね。そういった言語に近いような向こうの音楽のイントネーションみたいなものにすごく引っ張られるし、自分からもそういうものが引っ張り出されていく感覚。
葉加瀬:決して楽譜では言い表せないことのほうが多いもんね。
大和田:そうですね。それがすごく楽しかったんですよね。「楽しい!」ってなっちゃって、そこからすごく通うようになりました。
出場して気付いたこと
葉加瀬は、「オープンマイクの日」について掘り下げた。葉加瀬:オープンマイクの日というのは、アポロ・シアターで?
大和田:もうちょっとアンダーグラウンドな、ホストバンドが毎週やっているようなオープンマイクに行って、アポロ・シアターに出たのはもうちょっと後です。(アポロ・シアターに出たとき)実はアポロ・シアターのためにニューヨークに行ったわけではなくて、現地に通ううちに仲よくなった向こうのメンバーとレコーディングがしたくてニューヨークに行っていたんですけど、「アポロ・シアターのオーディションがあるから慧ちゃんも行ってみたら」って言われて。でも「どうせ受からないかもしれない、もう思いっきり好きなことやろう」と思って、自分のオリジナル曲を弾き語りで歌ったんです。
その結果、大和田は合格。「次は何月に来れる?」と話が進んでいったという。
大和田:アポロ・シアターってビヨンセとかエタ・ジェイムズとか名曲を歌う人が多いんですけど、絶対勝てないから、「誰も聞いたことない曲だったら私でも勝てるかもしれない」と思って自分のオリジナル曲をギター持ってって。意外と「おーっ」となってくれて、1回戦を1位で勝ち抜くことができてびっくりしましたね。
葉加瀬:嬉しかったでしょ。
大和田:すごく嬉しかったです。それまで自分がやっていたことを見てくれた感じがしました。
葉加瀬:コンテスト、コンクール、オーディションでとても意味のあることとして、自分の自信にもなるし、周りもその目で見てくれるようになるというのがあるじゃないですか。
大和田:そうですね。それまでコンテストを人生で体験したことなかったんですよ。だから本当に大きな体験でした。
葉加瀬:お互い、応援してくれる人たちも何か生きがいができる、一つステップが上がるというか、それとともに自分も自信がつくという。それが大切なんだよね。
大和田:本当にそうですね。その経験がむしろ一番大きかったなと感じていて。やっぱり1人で音楽をやり続けていると自分の世界にいがちだったんですけど、初めてコンテストという状況になって、周りの人たちが私が勝つかどうかを自分のことのように応援してくれる、「あ、もう自分だけの音楽じゃないんだ」というのが本当に幸せだったし、すごくパワーがわきました。
葉加瀬太郎がお届けする『ANA WORLD AIR CURRENT』は、J-WAVEで毎週土曜の19:00-19:54オンエア。
番組情報
- ANA WORLD AIR CURRENT
-
毎週土曜19:00-20:00