マキタスポーツが提唱する「第2芸能界」ってなんだ?

J-WAVEで放送中の番組『INNOVATION WORLD』(ナビゲーター:川田十夢)。10月26日(金)のオンエアでは、芸人、俳優、ミュージシャン、作家など、ジャンルを超えて活躍するマキタスポーツさんをお迎えし、「芸人のイノベーション」について伺いました。


■Charaで「作詞作曲ものまね」するなら…

多岐に渡るマキタさんの才能のなかで、川田が「度肝を抜かれた」と言うのが、「作詞作曲ものまね」です。しゃべり方、声、見た目など、さまざまな表現方法がある「ものまね」ですが、「本人が作りそうな曲」という新たなものまねジャンルを作ったマキタさん。資料などから本人を分析するほか、「そうだったらいいのにな」と妄想をして“キャラ付け”をすると言います。

マキタ:たとえば、アーティスト・Charaさんは、けっこう個性的なんですけど、あの人の無垢なキャラクター性を取り上げて、無垢すぎると人に迷惑をかけるとか、いろんな誤解や語釈を含んだものとしての「無垢」っていうものが、彼女のキャラクターの中にあるんだなって僕は思うんですよ。その中でおもしろいもの、ひっかかりのあるものがあるんですよね。

マキタさんがCharaさんの設定を思い浮かべるとしたら、「ヘリウムガスが入った風船を持ちながら歌ったほうがおもしろくなりそう」、「『私、バカだから』みたいなことを無垢な感じでぶつけるとおもしろそう」など。

マキタ:「お風呂に入りたいけど、今日はもうプールに入ったでしょ。だからもういいでしょ?」とか、「九九覚えるからもういいでしょ」っていうね。“中二病”ならぬ、小学校2年生の“小二病”みたいなキャラクターがあったらおもしろいなっていうのが、最初にありきで、あとはいろんな情報とかを集めた上で、音楽的な分析とかもして、こしらえます。


■「第1芸能界」「第2芸能界」とは?

マキタさんは、9月に著書『越境芸人』(東京ニュース通信社)を発売しました。さまざまなジャンルを越境し続けてきたマキタさんですが、「結果、そうなってしまった」のだそう。

マキタ:僕の思考方法とか立場とか、そういうところに越境性があるなって思いました。僕も今年で20周年になりますけど、そろそろそういう自分をちゃんと認めてあげようかなというのが、今の心境でもあります。

今後、マキタさんが目指すのは「クラフトマキタ」だとか。

マキタ:大きい資本とか広告費が乗った上で行われている業界というか、そういうビジネスモデル自体を「第1芸能界」。これをいわゆる芸能界というふうに言ってるんです、一般的にはね。そうではなくて、ダイレクトにお金をいただくようなところで活躍するのが、「第2芸能界」。もともと「第1芸能界」も「第2芸能界」のようなものからスタートしたけど、時代の変化と共に大きな経済圏になっていったんです。

「第1芸能界」から姿を消すと、いわゆる「干された」と表現されますが、マキタさんは「そうではない」と言います。

マキタ:これを循環させることを体現していく。ひとまずライブ活動はずっと続けようかなって思っているし、生身の芸とかは見せていこうと思います。そこの間には、ネットとかもうまく利用しながらということでもあると思うし、そういうことが一番かなと思っています。

独自の分析力を武器に、今後もさまざまなジャンルでの活躍してくれそうですね。

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【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜 22時-22時55分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/

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