J-WAVEがいま注目するさまざまなトピックをお届けする日曜夜の番組『J-WAVE SELECTION』。10月14日(日)のオンエアは、作詞家としても活動する岡田マリアと、いきものがかりやその他多くの楽曲の作詞・作曲を担当する水野良樹をナビゲーターに、前向きなキモチになれる音楽を歌詞の視点から注目するプログラム『MY FAVORITE LYRICS -METRO SONGS SPECIAL-』をお届けしました!
■歌を作る時はポジティブに聴こえてほしいと思う
まず水野が作詞作曲した、いきものがかりの『笑ってたいんだ』を紹介。
いきものがかり『笑ってたいんだ』
岡田:いきものがかりの曲って、どれもタイトルからニッコリとさせられるものが多いですよね。この曲も本当にポジティブなパワーがたくさん詰まっています。個人的にはサビの前のフレーズが背中を押してくれて、ちょっと青春時代も思い出すし、大人になって聴いても「こういう気持ちを持っていたいな」って気持ちにさせられます。
水野:歌詞を褒められるとドキドキしちゃいますね(笑)。なるべく歌を作る時はポジティブに聴こえてほしいとすごく思います。ただ、それが押しつけがましくなってもいけないなってことを注意しています。『笑ってたいんだ』ってタイトルやサビ頭の歌詞も、「笑おうよ」とか「笑えよ」とかではなくて、自分自身の気持ちで「笑ってたいんだ」ってことを肯定できたらいいなってイメージで書きました。
■カラオケの歌詞を目で追う少年だった
続いて、楽曲制作をはじめたきっかけについての話題に。
岡田:水野さんが楽曲制作を始めたのは高校生の頃ですよね?
水野:そうですね。ちゃんと曲を作り始めたのは、高校生だったと思います。
岡田:音楽を好きになってから、歌詞カードをずっと眺めている少年でしたか?
水野:カラオケに行くとちゃんと歌詞が出るじゃないですか。それをすごく目で追っている少年でしたね。歌って気持ちいい言葉ってどんな歌詞だろうってことはよく考えていたかもしれないです。
岡田:作詞において影響を受けたミュージシャンはいますか?
水野:たくさんいるんですけど、安全地帯がすごく好きだったので、安全地帯の楽曲を多く手掛けられている作詞家の松井五郎さんには特に影響を受けました。中学や高校の頃は、安全地帯や玉置浩二さんの曲でギターのコードを覚えていたので、自然と松井五郎さんが書かれた歌詞を歌っていて、その響きや言葉のポジティブさを学び取って自分の栄養にしていたのかなと思います。
一方、岡田は最初から作詞をしようとは思っていなかったと明かします。
岡田:私はシンガーソングライターになりたくて、ピアノで曲を作って詩を書いていました。小さい頃から洋楽邦楽を問わず歌詞カードを絵本のように読んでいましたね。
水野:何が面白かったんですか?
岡田:いろんな世界に連れて行ってくれるんですよね。それが面白かったし、聴くだけだと聴き取れない言葉を歌詞カードで読んだ時に、特に英語の歌詞は「こう言っていたのか!」と腑に落ちたりしていました。
水野:聴くだけじゃなくて、歌詞が分かった時の楽しさもありますよね。その二度楽しめることが歌の魅力なのかなと思いますよね。
■1日が終わる瞬間にふと大切な人を思い出す
岡田が作詞を手がけたクリス・ハートさんの『Goodbye today』を紹介しました。
クリス・ハート『Goodbye today』
岡田:毎日の繰り返しで、頑張っているんだけどモヤモヤしてしまう気持ちや、夢がもっと遠くにあってキラキラしていた頃はこんな気持ちにならなかったなって思う帰り道とか寝る前を歌にしました。ちょっと切ないんですけどね。
水野:部屋の電気を消すタイミングで感じた笑顔を歌詞にした部分が好きですね。1日が終わる瞬間にふと大切な人のことを思い出したり、今日あった出来事を思い出したりするあたたかい気持ちってあるから、聴く人にはこの気持ちが届くと思います。
■言葉にできない感情を、歌にしてくれた1曲
最後は水野がグッとくる曲として、槇原敬之さんの『ANSWER』を紹介しました。
槇原敬之『ANSWER』
水野:この歌は「愛」を「窮屈」と表現していて、それがたまらないですね。
岡田:愛という言葉をどう表現するかは、作詞家のみならずアーティストのみなさんがいろいろと考えて、古今東西いろんな言葉で表現されてきたと思いますけど、「窮屈」って他にありますかね。
水野:ないんじゃないですかね。
岡田:初めて聞く感じですよね。
水野:でも、それがネガティブに聴こえているわけではないんですよ。
岡田:そう、しかもすごくしっくりくる。
水野:自分のなかの感情の、まだ言葉にできていないものを、この歌で言葉にしてもらったような。だから、「あっ、わかる」という気持ちに聴く側がなってしまう素晴らしい歌詞だなと思います。
番組では他にも岡田と水野が前向きな気持ちになれる音楽や歌詞について深掘りし、大いに盛り上がりました!
次回、10月21日(日)の『J-WAVE SELECTION』は、作家・重松清が被災地に赴き、現地の人に取材するスペシャルプログラム『Hitachi Systems HEART TO HEART』をお届けします。ゲストに東京大学大学院客員教授の松尾一郎さんをお迎えし、「どうしたら災害を自分事して考えることができるのか」を一緒に考えます。どうぞお聴きのがしなく。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
■歌を作る時はポジティブに聴こえてほしいと思う
まず水野が作詞作曲した、いきものがかりの『笑ってたいんだ』を紹介。
いきものがかり『笑ってたいんだ』
岡田:いきものがかりの曲って、どれもタイトルからニッコリとさせられるものが多いですよね。この曲も本当にポジティブなパワーがたくさん詰まっています。個人的にはサビの前のフレーズが背中を押してくれて、ちょっと青春時代も思い出すし、大人になって聴いても「こういう気持ちを持っていたいな」って気持ちにさせられます。
水野:歌詞を褒められるとドキドキしちゃいますね(笑)。なるべく歌を作る時はポジティブに聴こえてほしいとすごく思います。ただ、それが押しつけがましくなってもいけないなってことを注意しています。『笑ってたいんだ』ってタイトルやサビ頭の歌詞も、「笑おうよ」とか「笑えよ」とかではなくて、自分自身の気持ちで「笑ってたいんだ」ってことを肯定できたらいいなってイメージで書きました。
■カラオケの歌詞を目で追う少年だった
続いて、楽曲制作をはじめたきっかけについての話題に。
岡田:水野さんが楽曲制作を始めたのは高校生の頃ですよね?
水野:そうですね。ちゃんと曲を作り始めたのは、高校生だったと思います。
岡田:音楽を好きになってから、歌詞カードをずっと眺めている少年でしたか?
水野:カラオケに行くとちゃんと歌詞が出るじゃないですか。それをすごく目で追っている少年でしたね。歌って気持ちいい言葉ってどんな歌詞だろうってことはよく考えていたかもしれないです。
岡田:作詞において影響を受けたミュージシャンはいますか?
水野:たくさんいるんですけど、安全地帯がすごく好きだったので、安全地帯の楽曲を多く手掛けられている作詞家の松井五郎さんには特に影響を受けました。中学や高校の頃は、安全地帯や玉置浩二さんの曲でギターのコードを覚えていたので、自然と松井五郎さんが書かれた歌詞を歌っていて、その響きや言葉のポジティブさを学び取って自分の栄養にしていたのかなと思います。
一方、岡田は最初から作詞をしようとは思っていなかったと明かします。
岡田:私はシンガーソングライターになりたくて、ピアノで曲を作って詩を書いていました。小さい頃から洋楽邦楽を問わず歌詞カードを絵本のように読んでいましたね。
水野:何が面白かったんですか?
岡田:いろんな世界に連れて行ってくれるんですよね。それが面白かったし、聴くだけだと聴き取れない言葉を歌詞カードで読んだ時に、特に英語の歌詞は「こう言っていたのか!」と腑に落ちたりしていました。
水野:聴くだけじゃなくて、歌詞が分かった時の楽しさもありますよね。その二度楽しめることが歌の魅力なのかなと思いますよね。
■1日が終わる瞬間にふと大切な人を思い出す
岡田が作詞を手がけたクリス・ハートさんの『Goodbye today』を紹介しました。
クリス・ハート『Goodbye today』
岡田:毎日の繰り返しで、頑張っているんだけどモヤモヤしてしまう気持ちや、夢がもっと遠くにあってキラキラしていた頃はこんな気持ちにならなかったなって思う帰り道とか寝る前を歌にしました。ちょっと切ないんですけどね。
水野:部屋の電気を消すタイミングで感じた笑顔を歌詞にした部分が好きですね。1日が終わる瞬間にふと大切な人のことを思い出したり、今日あった出来事を思い出したりするあたたかい気持ちってあるから、聴く人にはこの気持ちが届くと思います。
■言葉にできない感情を、歌にしてくれた1曲
最後は水野がグッとくる曲として、槇原敬之さんの『ANSWER』を紹介しました。
槇原敬之『ANSWER』
水野:この歌は「愛」を「窮屈」と表現していて、それがたまらないですね。
岡田:愛という言葉をどう表現するかは、作詞家のみならずアーティストのみなさんがいろいろと考えて、古今東西いろんな言葉で表現されてきたと思いますけど、「窮屈」って他にありますかね。
水野:ないんじゃないですかね。
岡田:初めて聞く感じですよね。
水野:でも、それがネガティブに聴こえているわけではないんですよ。
岡田:そう、しかもすごくしっくりくる。
水野:自分のなかの感情の、まだ言葉にできていないものを、この歌で言葉にしてもらったような。だから、「あっ、わかる」という気持ちに聴く側がなってしまう素晴らしい歌詞だなと思います。
番組では他にも岡田と水野が前向きな気持ちになれる音楽や歌詞について深掘りし、大いに盛り上がりました!
次回、10月21日(日)の『J-WAVE SELECTION』は、作家・重松清が被災地に赴き、現地の人に取材するスペシャルプログラム『Hitachi Systems HEART TO HEART』をお届けします。ゲストに東京大学大学院客員教授の松尾一郎さんをお迎えし、「どうしたら災害を自分事して考えることができるのか」を一緒に考えます。どうぞお聴きのがしなく。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
10/21まで、東京メトロ
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